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田舎で暮らすために車は必須なのか?

2018.12.06

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「田舎は車がないと生活ができない」といいますよね。家族やまわりの知人友人たちを見渡しても、みんな車を所有しています。僕は今、田舎に作業場を移しているとき、車を使っていません。「なくても大丈夫なんじゃないの?」と思い始めているのです。

免許がない

僕は今、東京と山口県萩市を行ったり来たりしながら、二拠点生活をしているのです。
萩市は僕が生まれた街なのですが、近い将来、完全に移住(Uターン)するつもりなので、その準備としての二拠点生活です。

僕は大学への進学を期に萩を離れ東京(近郊含む)に住み始め、すでに35年以上経ちます。
社会人になりたての頃には、車の免許を取り、車を所有していた時期もありました。
フリーランスになったことをきっかけに、23区内で暮らすようになったのですが、その頃から車を手放してしまいました。

第一に、給与という定期収入を失ったので、生活コストを下げたいこと。そして、なによりも必要性を感じなくなったからなんですね。

そして、ちょうど仕事が増え始めたときと、免許の書き換え時期が重なっていたり、収入の増加とともに、車に対する物欲がアタマをもたげ始めたことに危険な感じをいだいたりしていたことが相まって、免許を流してしまったのですよ。

そう。僕は今、免許がないのです。

萩市への移住を決めた段階で「免許、取らないとな」と思いました。東京で取るべきか、山口県で取るべきかを決めかねているくらいで、免許が不要だとは思っていないのです。

ただ、二拠点生活を始め、月の半分は萩市で暮らすようになっても、車の必要性を感じないのですよ。

車を使わない田舎暮らし

萩にいるとき、僕の作業場兼住居は、実家の一室。生まれた家に居候しているのです。
まずは、そこを拠点にして移住を完了させたあとに、借りるなり買うなりしようと思っているのですが、今のところ実家なのです。

もちろん通勤はしませんし、食事も実家のものを食べているか、近所のコンビニで買ってきます。
外食にも出かけますが、そのときは必ずお酒を飲みますので、どっちみち車は使いませんね。

東京にいるときもそうなのですが、ほぼ引きこもりなのですよ。
朝、8〜10km程度ランニングに出かけたあとは、ずっと自宅で仕事をし、ご飯を食べ、1日が終わるのですよ。

なので「あれ? 車いらないんじゃないの?」と思い始めていて、車がない生活も想定しているのです。

徒歩と自転車で過ごす

萩市は僕が高校時代まで住んでいた街です。当然、その当時は車なんて持っていなかったのですよ。
当時と同じくらいの行動範囲であれば、徒歩と自転車で十分なんですよね。

バスとタクシーを使う

とはいえ、ときには重い荷物を持って移動したり、郊外で行われるイベント会場に行くこともあるかもしれません。
萩市内には、街中を巡回しているマイクロバスがありますし、たまの利用なら、車を所有するよりもタクシーの方が安いんですよね。

買い物は通販

これは、東京でもそうなのですから、たとえ車があっても店舗に出向くことは少ないと思います。
せいぜい、設置をお願いしなければならない家電や住宅設備くらいでしょうかね。
そういう場合には、自分で持って帰ることはないのですから、徒歩か自転車でどうにかなりそうです。

将来的に車は手放すのですよ

80代半ばの僕の父は、認知症を発症して福祉施設に入所しています。若い頃から車で生活していた人でしたが、80歳になるかならないかくらいのときに、症状が出始め、車の免許も返納しました。

認知症を患わずとも、高齢になれば判断力や瞬発力も失われますので、車に乗り続けるわけにはいかないのですよね。
どこかで「車を使わない田舎暮らし」か「利便性の高い都市部への移住」を選択せざるを得ないのです。

50代半ばの僕が、これから免許を取り車を買ったとしても、その生活はあと四半世紀程度なのです。
この事実を「だから、今から車のない生活に慣れよう」と捉えるべきなのか、「今のうちに、車のある生活を楽しもう」と考えるべきなのかは、決まっていません。

免許だけでも取っておくか

なんとなく、合理性を考えれば「車なんてなくても、どうにかなるよ」なのだろうと思います。
でも「せっかく田舎暮らしをするのだから」とも思っているのですよ。行動範囲を自ら狭めたくないのです。

ずっと「田舎は車がないと生活ができない」と思っていたせいで、車のある田舎暮らしのイメージができてるのですよ。

たとえば「走る作業場」ですね。

軽の商用バンを買って、車内に設置できる座卓と座椅子をDIYで作って。作業機と身の回りのガジェットだけを積んで、海や山に。そこで半日程度作業して、ほんのちょっと昼寝して…。
みたいな妄想もしているのですよ。

安い古民家を買って、セルフリノベーションしながら暮らしたいという欲求もあるから「ホームセンターと往復する用の車が要るな」みたいなことも考えていますしね。

なんとなく、合理性を無視して「車のある田舎暮らし」をイメージした方が楽しそうなのですよ。
そのほうが「田舎に帰ってきて、良かったな」と感じやすいだろうし、「環境が変わったな」という実感も湧きやすいと思うのですよ。

だから、僕は今「先のことはわからないけど、免許だけはとっておくか」と考えています。

そうすると、不動産を探すときも、市内から車で30分圏くらいの農林漁村部も視野に入るのですよ。いわゆる「限界集落」的なところですね。

僕の人生があと30年だったとして、

  • 直近の10年を萩の限界集落
  • 次の10年は萩市内
  • 最後の10年を東京

というオプションもアリかな? などという妄想もしているのです。
インターネット回線は必須ですけどね。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。