お腹が空いたら、車のエンジンをかける
2021.02.23
こんにちは、萩ドットライフ(
)です。些細なことに、東京で生活していたころとの差異を感じています。不便さを嘆いているわけでも、懐かしさを覚えているわけでもありません。移住前に自分が思い描いていた田舎暮らしに対する価値観が、少しずつズレ始めていることに気づいているのです。
お酒を飲んだら、お腹が空くタイプです
お酒を飲み始めると、ほとんどつまみを口に入れずに、ずっとお酒だけを飲み続ける人っていますよね。
ほんとうにお酒が好きな人なんでしょうね。
僕は、それができないのです。
とにかく、お酒が入るとお腹が空くのですよ。
加齢のせいもあって、昔ほど量は必要ではありませんが、ずっと何かを口に入れ続けていたいのです。
だからバーやスナックが苦手だったりします。
家飲みをしていても同様です。
缶ビールや缶ハイボールを1・2本空けたくらいで、無性にお腹が空くのです。
だいたいは、家にあるご飯とか、おかず、袋麺や冷凍パスタなんかでお腹を満たすのですが、そんなんじゃダメなときがあるのですよ。
コンビニや24時間スーパーへ行って「飲みながら食べるもん」を物色したいのです。
お酒も、家に買い置いてるやつじゃないものが飲みたかったりします。
というか、売り場に行って、そこで選びたいのですよ。
田舎暮らしをはじめて変わったこと
東京から山口県萩市に移住して、半年が経ちました。
当初、想像していたこと比較して「こんなにも違うのか」ということもあれば、「そんなに気にならないな」ということもあります。
現時点で「こりゃなかなか困ったな」と感じているのが、出かけるときには車のエンジンをかけなきゃいけないことです。
つまり、お酒を飲んじゃうともう出かけられないんですよね。
つまり、前項の「お酒を飲んだら、コンビニに行きたい」ができないのです。
どうしてもコンビニのお惣菜を買いたければ往復20分かけたって構いません。
でも大体の場合、てくてく歩いてコンビニに行くか、我慢して家にあるもので済ませるかを考えると、後者を選んじゃいますよね…。
東京にいるときは、だいたい外食、スーパー、コンビニで回していました。
すべて徒歩圏に複数店ありましたしね。
なので、お腹が空いてから「今日は何にしよっかな」って考えてたんですよね。
萩に移住してからは、明らかに買い置きする品が増えたし、それらで済ませることが増えましたね。
だって「さ、ご飯行こうかな」と思っても、必ず車を出さなきゃいけないんですからね。
おそらく「そんなの、ぜんぜん苦にならないじゃん」って方が大半なのだろうと思います。
でも、グルっと5分も歩けば、食事から飲み物から、つまみに日用雑貨まで揃う生活を経験した身にとっては、なかなか億劫なのですよ。
そのうち慣れるのでしょうが、もう少しかかりそうです。
出不精だし、コロナだし
1日の大半を自宅で過ごす生活スタイルは、東京だろうが萩だろうが変わりません。
ゴミ出しやら、庭のメンテナンスやら、細々と言い始めたらきりがありませんけど、概ね東京時代と変わっていません。
東京時代は、フリーランスだったので、自宅が作業場だったし、萩に越してきてからもコロナ禍であまり外出しないし、結局同じなんですよね。
当初は車の免許も持ってなくて、秋の気候のいい時期に「足」がなかったし、教習所通いにスケジュールを取られてたことも影響してますけどね。
(参考:50代半ばにして、自動車運転免許を取りました)
この、家の中で過ごすスタイルって、after コロナ / with コロナ 時代になっても、しばらく続くような気がするんですよね。
ワクチン接種によって「さあ、元の生活に戻って経済回すぞ」ってフェーズも一瞬はおとずれて、街中がパッと華やぐ時期もやってくるのでしょう。
でも、僕たちの頭に「ある日突然、未知の感染症が…」って記憶ができあがっちゃいましたからね。
緊急事態宣言中ほどじゃないにしても、みんなが少しずつ「ステイホーム」を意識の中に残しながら暮らす時代になるような気がするんですよね。
そうなると「活気がなく」「うら寂しい」田舎のほうが、無意識にソーシャルディスタンスを確保しやすいぶん、元の(=コロナを意識しない)生活を取り戻しやすいのかな、なんてことも思ったりするんですけど、どうでしょ?
逆に、年寄が多い分ずっと「怖い、怖い」言い続けるのかな?
田舎暮らしのトレードオフ
いっとき、しきりに「都市部はリスク。見ず知らずの人との接触を避けて、地方移住が増える」みたいな言説を見聞きしていた記憶があるんですが、最近はどうなんでしょうね?
なんとなく、語られる頻度は少なくなっているように感じるんですよね。
僕自身が移住を済ませてしまってるので、関心がなくなってるからなのかもしれません。
まだまだ地方移住ビギナーなのですが、いろいろと感じるところはあります。
前述のように「買い物に行ったり、ご飯を食べに行くだけで車にエンジンかけるの、わりとストレスだよ」とかね。
「人による」って部分が多いのでしょうが、まさに人によって「これはキツい」というところや、「ぜんぜん気にならない」というポイントが違うと思うんですよね。
僕の場合は「コンビニが近い」って、ものすごく重要なことでした。
東京暮らしをしていたときには、気にも留めてませんでしたけどね…。
その代わり、スーパーでの買い物が少し上手になりました。
いっときは「いっそのこと、自炊でもしてみるか」なんてことも思っていたのですが、冷凍食品とか、食材と混ぜるだけの「素」がここまで優れていたのか、とか。
パックのレンジでチンするご飯、まったく問題ないじゃん、とか。
おそらく東京にいながらとか、東京と萩の二拠点生活をしながら考えていた、田舎暮らしの価値観「ああなりたい」「こんなのやりたい」がちょっとずつズレてきているような感触があります。
これが、ずっと付き合い続けるべきズレなのか? そのうちまったく気にならなくなるものなのか? は謎ですが、僕は「このズレは、たぶんずっと必要なものだぞ」と感じています。
生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。