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フリーランスが休みを取るとき。 「今日は体調が悪いので…」

2019.01.30

最終更新日:2019年02月11日

こんにちは、萩ドットライフ()です。

体調が悪いときに「休みを取る」という単純な話を書こうと思います。サラリーマンならば、上司や部下に連絡してオフィスに行かないことで用が足りますが、フリーランスは「前もって誰かに伝える」ということがやりにくいのですよ。完全には休めないのです。

以前「フリーランスの休み方。セミリタイアと地方移住」という記事を書いたことがありまして、そのときには、

一旦、担当案件をゼロにして長期休暇を取ることができる体制を作りたいのです。
(中略)
どうやら、僕の場合「働き方の調整期間」のことを「セミリタイア」と呼んでいるという側面を持っているようです。

ということを書いていて「長い休みを取ることによって、働き方を見直そう。そのためにセミリタイアを選んでいる」みたいな文脈なのでした。
しかし今回は、似たようなタイトルではありますが、そんな大袈裟な話ではなく「フリーランスって『風邪を引いたので休むよ』みたいなことを伝えにくいよね」という話です。

前もって約束をしている場合

まずは、一番メンドくさいパターンから片付けておきましょうか。
打ち合わせや定例会など、他人との面会が予定されている場合、もしくは公開日や〆切日など、前もって作業の節目が設定されている日に体調が悪くなった場合ですね。

おそらくこれは、サラリーマンもフリーランスも関係ないんじゃないでしょうか。
少々の不調ならば、押して他者との約束を守ることを優先しますよね。
約束が終わったあとに「今日はこれで帰って寝ます」とか「今キツいので、今日明日は使い物にならないかもです」みたいなことを伝えるのはアリかと思います。

ただ問題なのは、症状が重篤である場合や、感染が予測される場合ですね。
幸いなことに、今までの人生でこういう状態に陥ったことは1度もないのですよ。行きたくない行事をサボるために「熱が39度出てる」ってウソついたことはありますけどね…。

でも、イメージだけはしています。
もし自分がどうしても予定されている作業をできないときには、余力があるうちに、この人に連絡をしよう。そして、作業に必要なファイルは外部からもアクセスできるようにしておこう、みたいなことは、なんとなくでありますが案件ごとに整理しています。

「もしかして、自分が何もできない状態に陥る可能性もあるぞ」と思い始めたのは、以前パニック障害を発症したときですね。
そのときは最初だったもので、救急車を呼んだり、PCの中のエロ動画を他人に見つかりたくないものだから削除したり、そのときの作業ファイルをすべてデスクトップに置いたりと、大騒ぎしたのですよ。

そのときに「頼まれてる仕事をできなくなることって、ありえるな」「一報入れるだけで、任務から解放される手段を考えとかなきゃダメだな」と思い至ったのです。
自分は「体調悪いんだから仕方ない」と思っても、他人から僕の状態はわかりませんからね…。

メールとチャットワークは監視しなきゃね

前項で書いたような重篤な不調は、そんなに頻繁に起こることではないし、これまで経験していないのですが「風邪引いてちょっと具合が悪い」とか「スケジュールうすいし、ちょっと休みたいな」みたいなことは、しょっちゅう起きますよね。

そういうときに「今日はやってないよ」って前もって断るべきかどうか悩むのですよ。
なんらかの予定が入ってる場合には「午後から外出しますので、連絡つきにくいかもです」とか「午前中は手が動かせません」みたいなことを前もって伝えることはあるのですが、仕事はやらないんだけど家にいる場合が問題なのですよ。

僕の場合は、仕事仲間にはとくに何も言わずに休んでいます。

あまり、他の同業者とこういう話をすることがないので、他のフリーランスがどうしてるか知らないのですが、たぶんみんなこんなスタイルなんじゃないでしょうかね?
「オレが仕事してようが休んでようが、他人に言うことないじゃん」って考えてる人たちですからね。

僕の休み方には3パターンあって

  1. 作業場でPCの前にいる
  2. リビングでだらだらしてる
  3. ベッドで寝てる

ですね。
(1)は「特に体調悪いわけでもないけど、気が乗らない」モードです。どこかに外出するのも億劫だし、いつもの作業してるときと同じ状態にいながら、YouTube観たりしてダラダラしてます。
これ、仕事してるときとの境目がないので、仕事モードの日でも合間々々で、この状態になりますね。

(2)(3)は、ちょっと体調の悪い時です、身体を起こしてることがキツいとき。年に何回もあるわけではないのですが、目の前にPCがあることすら苦痛なときもあるのですよ。
ただ、この場合も作業場のPCの電源は入れていますし、定期的に監視します。

仕事仲間に「今日は休みだよ」って言っていない以上、連絡が来る可能性はあるのですよ。
なので、メールとチャットワークはずっと監視し続けていますね。

完全には休めない

「今日は体調悪い。だから仕事やらない」って思っていても僕の場合、自宅が作業場なのですよ。
「今日はオフィスには行かない」ということにはならないのです。

先方は僕が体調悪いことを知ってるわけもないので、作業の依頼が入ったりすることもあるのです。
そういう場合「『今日は体調が悪いので、休んでます』って伝えたら、先方から僕を気遣うメールが返ってくるから、またそれに返事しなくちゃいけないな」みたいなことを考えるくらいならば、不調を押してチャッチャと作業を済ませちゃった方がラクだったりするのですよ。

反対に、そういうときの依頼って、変なスイッチが入って必要以上に真剣に取り組んじゃうことってあるんですよね。
たぶん不調を押して作業に取り組む自分に対して、おかしな感情が生まれちゃってるんでしょうね。

自宅で休んでいれば回復するような体調不良なんて、作業しててもYouYube観ててもそれほど大差はないような気はしてるんですよ。
ただ、やる気のないときに、やらない選択ができる状況だけは確保しておきたいと思っているのです。

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