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年賀状を出さない人。もう大丈夫でしょ

2020.12.19

こんにちは、萩ドットライフ()です。

もう20年も年賀状を出していないくせに、この季節になると「そうか、年賀状か…」と、いったんは思い出すのですよ。もう、年賀状を出さない人=ダメな人っていう印象ありませんよね。むしろ「年賀状って無駄」って思う人のほうが多くありません?

20年も前に年賀状制度を廃止しています

最後に年賀状を作ったのが「199x年」だったと記憶しています。

僕がフリーランスになって法人を設立したのが1997年12月。
たしか設立の書類が受理された日が「設立日」になるんでしたよね? どうでしたっけ?

「年内に設立できるよな? 年賀状に『設立しました』って書いて大丈夫だよな? どうでもいいや、やっちゃえ」なんてことを考えながら年賀状を作っていた1997年。

舞台公演のプロデュースをはじめて、慣れない仕事に協力してくれた人たちに「ちゃんとした人」と思われたくて、きっちりと内容を考えて、デザインして、ちょっと気合の入った年賀状を制作した1998年。

ここまでは完全に覚えているのですよ。

その勢いのままというか、惰性で1999年も年賀状を出したと思うんですよね。
なんとなく「9」が3つ並んでる感じ、記憶にありますもん。
でも、ちょっとあやふやです…。もうこの年から年賀状を出すのをやめていた可能性もあります。

で、2000年の年賀状を作った記憶がまったくないんですよね。

なんか「ミレニアム」とか言いながら、世間が盛り上がってたことは覚えてるんですよ。
「2000年問題」なんてのもありましたね。

僕も「2000年だし、もう年賀状なんて要らないよな」なんてことを考えてたように覚えているのですよ。
なので、この年には完全に廃止していたんじゃなかったかな?

なんか、いつもバタバタしながらデザイン考えたり、宛名書きしてたりしてたのでハッキリした記憶がないんですよね。
そういや、宛名に「年賀」って入れるの忘れて、年内に届いた年もありましたね。サラリーマン時代でしたけどね。

社会人5年目くらいにはもう、郵便局の年賀状を買わずに印刷所に入稿していました。

僕が年賀状制度を廃止した20年前、たぶん世間的には「年賀状も出さないダメな人」ってことになっていたのかもしれません。

自分から出さなくても、くれた人には返すシステムでしたもんね。
それにも応えなかったのですよ。

それでも、表立って口にする人は少なかったのですが「喪中でした?」って聞かれたことは2度ほどあります。

とにかく僕は、かれこれ20年くらい年賀状を出していないのです。

宛名書きソフト。使ったことありません

僕の仕事はずっとデザイナーでした。
フリーになって開業した当時は、グラフィック(印刷物)が主でしたし、だんだんとWebに軸足を移すようになって「ヨシ食える」という感触をつかんだのはWebのおかげだと思っています。

いろいろと逡巡しつつ、軸足の置き場を探り続けた時期を経て、ですけどね。
(参考:Webはチャチくてダサかった

グラフィック時代も独立したころにはDTPと言って、パソコンの中でデータを作って印刷所に入稿するスタイルになっていました。
サラリーマン時代は、写植を頼んで版下制作とかやってましたけどね。

でも、その辺のことをよくわからない人から見れば「パソコンで仕事をしている人」なんでしょうね。

よく「パソコンって、何がいいの?」とか「Wordのさ…」みたいな質問をされていました。
おそらく僕はWordとかExcelに関しては「会社にいるパソコン使えないオッサン」よりも、使えないし知識が乏しいと思います。

そんな感じで「宛名ソフトのお勧めってなんです?」って聞かれたことも数回あります。

「僕、宛名ソフト使ったことないし、どんな種類があるのかも知りません」って答えると、ちょっと変な空気になることもあるんですよね。
『そっか、答えるのメンド臭いんだ…。ゴメンナサイ』みたいな雰囲気。

いや、ホントなんですよ。

まず、僕が仕事やらプライベートやらで知り合った人の情報をデジタル化し始めたのって、ここ数年なのですよ。
たぶんiPhoneを買ったのがキッカケじゃなかったでしょうかね?

名刺ももらう度にMacの「連絡先」に登録して紙を捨てるようにしてからは、ぐんぐんと名簿のデジタル化が進んでるんですけどね。

それまでは携帯電話使ってませんでしたし、電話するときは名刺かメールのシグネチャ見てましたからね。

なので、僕がまだ年賀状を出していた頃には、全部宛名は手書きしていました。

年賀状さえ出さなければ、一度に大勢の人に手紙や葉書を送る機会なんてありませんからね。
当然、宛名書きソフトなんて使いませんよね。

もう年賀状を出さない人は「ダメな人」じゃないですよね

今日は2020年12月19日です。今年も残り2週間切っちゃってるんですよね。

この時期になると必ず年賀状のことは思い出すのですよ。
「もう何年も前に、年賀状制度を廃止してるんだよね」を反芻するだけの儀式ですけどね。

もうそろそろ「年賀状を出さない人」の方がマジョリティじゃありません? どうなんでしょ。

僕の場合は、自分が出さないもんだから、周りの人も僕にくれなくなっているもんだから「もう、みんな出さないよね」みたいな感じになっちゃってますけどね。

でも、こないだ郵便局長をやってる同級生と立ち話したら「売らなきゃいけない」って言ってたし、日本人形とか盆提灯を扱うお店を経営してるひとは「1枚ずつ手書きする」って言ってたし、残ってるところには残ってるんでしょうけどね。

むかしほど「年賀状も出さないダメなやつ」っていう印象は薄れてますよね、きっと。
むしろ「メールもあるし、メッセージもSNSもある。そもそも季節感が薄れてるのに、なんでそんな無駄なことしてるの?」という捉え方をする人のほうが増えて来てるんじゃないでしょうかね。

それと同時に、届ける人ひとり一人に数行のメッセージを書いたりすると「ちゃんとしてる人」みたいな印象を持たれることもなくなってるような気がするのです。

これを「寂しいもんだよね」と捉えるか? 「社会は変わってる、いいぞ」と捉えるか? は、人それぞれなのでしょうが、ともあれ今年はあれですね。
みんなが「コロナ、コロナ」言いながら1年が過ぎていきましたね。

好むと好まざるとにかかわらず、人の生活様式なんてものは変わっていくのですよ。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。