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自分を飽きさせないように、日々の生活を送ること

2021.01.09

こんにちは、萩ドットライフ()です。

長らくフリーランスで働いていたせいなのか、自分の中の「飽き」に気づく能力に長けています。楽しく仕事に向き合って、自分を飽きさせないことが、独りで仕事を進める上で重要だったからです。そして、無職になった今でもその感覚は活きているのです。

死ぬまでの暇つぶし?

「人生は死ぬまでの暇つぶし」って言いますよね。

誰かの名言だったり、有名な本が初出だったりするのかな? と思って、ググってみましたが、よくわかりませんでした。

きっと、昔からずっと誰かが言い続けてきたんでしょうね。

この言葉、初めて聞いたのは10代だったか20代だったか、まだ若いころだったはずなのですが、いまいちピンと来ていませんでした。

たぶん当時は、何者かになりたがっていたり、職業人としていっぱしになりたがっていて、いろんなものやことに執着していたからなのでしょうね。

今みたいに無職になって、何時に起きて何時に寝ようが、ご飯を食べる時間もお酒を飲む時間も自分で好きなようにできる状態になって初めて「人生は死ぬまでの暇つぶし。なんとなくわかるな」と思い始めています。

無職になる前、僕は約四半世紀にわたってフリーランスのデザイナーを生業としていました。
一応、法人にしていたのですが僕ひとりの個人事務所です。

(例外を除いて)すべて仕事をなくしてしまった今でもその法人はありますので、無職だけれども経営者っていう変な状況です。

その頃からなんとなく「暇のつぶし方って重要だよな」なんてことは感じてたんですよね。
過去に「フリーランスの僕が暇な時にやったこと」なんて記事も投稿してたりします。

それなりに案件だったり、クライアントとの向き合いかたにこだわりを持って取り組んでいましたので「人生は死ぬまでの暇つぶし」なんて言葉は浮かんで来ませんでしたけどね。

その頃は新しい知識を学習したり、自分ができないことの練習時間を取ったりしながら、いかにして自分を飽きさせないようにするかを考え続けていました。

飽き始めた自分に気づく

「飽き」って、自分で意識していないと気づかないものなんですよね。

子供のころはもっと、急速に何かに対する関心が失われることに敏感だったようなような気がするのですが、大人になるとそれにも気づかないまま、別のことを始めたりしますからね。

そのころは今と違って、まっとうな職業人だったので自分の仕事にこだわって、飽きないように工夫し続けることが成果物のクオリティを上げることだし「次の仕事」を得続けるコツだと思っていました。
(参考:「仕事の報酬は仕事」という考え方

なのでずっと、仕事に関しても日常生活でも「オレ、飽きるときってこういう感覚が入り口になるんだな」とか「さっきの処理、ちょっとおざなりだったな。飽き始めてる?」と「飽き」に対するアンテナを張り続けていたように思います。

それが、セミリタイア人になった今でも活きてるんですよね。

もう案件やクライアントと向き合うこともなくなったのですが、いつの間にか自分を飽きさせないように日々の生活を送ることが快楽になっちゃってるんでしょうね。

ちょっと見方を変えると、それが自分のルールになっちゃってるみたいな感じですね。
「飽き始めた自分に気づく → どうするか考え始める」のルーティンが心地いいのです。

結局「暇つぶし」って、そういうことなんですよね。

仕事を持っていようがいまいが、暇はいっぱいあるのですよ。
その暇は、暇のままに無為に過ごしちゃいけなくて、上手につぶすことに取り組んだほうが人生が楽しくなるのです。

サラリーマンの方々も、そうなるんじゃないでしょうかね?

おそらく、この「自分を飽きさせないように」って感覚、学生時代やサラリーマン時代には持っていなかったと思います。

もうかなり昔のことなので、はっきりと覚えてませんけどね。

そのころは、働き方だったり、生活態度だったり、成果だったりを常に誰かに監視されてるし、監督者の意にそぐわないと注意されたりしますからね。

自分で自分のケツを叩いたり、機嫌をとったりする必要もありませんでしたからね。

おそらくフリーランスになって、自宅でひとりで仕事をするようになってから獲得した感覚なのだろうと思うのです。

反対に、フリーの人ってみんなが持ってる感覚なんじゃないでしょうかね?
仲間内でこんな話になったことがないので、なんとも言えませんけどね。

再度、1都3県を対象に緊急事態宣言が発出されました。
同時にリモートワーク(テレワーク)の導入による「出勤者の7割削減」も呼びかけられています。

いっときリモートワーカーが増えたようなニュースも聞いてたのですが、またオフィスに集まる仕組みに変わったんでしょうかね?

僕はもう田舎に移住しているし、サラリーマンの方とのコミュニケーションも極めて限定的なので、知識がありません。

サラリーマン(あ、いま「ビジネスパーソン」って言うんでしたっけ? ま、いいや)でも、リモートワーカーが増えるのならば、「自分を飽きさせない生活」の重要性ってもっと知られていいような気がするんですよね。

働き方に関しては、フリーもサラリーマンも変わらない時代が近づいているような気がします。
給与なのか報酬なのか、被雇用者なのか経営者なのかの違いは残るんでしょうけどね。

そしたら、数年後には「自分を飽きさせない」ことを快適だと考える老人(≒リタイア人)が増えるので、ちょっとは街の雰囲気が変わるんじゃないでしょうかね?

人生があと何年残っているかわかりませんが、楽しい「暇つぶし」ができればいいと思っています。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。