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強い動機が芽生えたのなら、柔軟に方向転換したほうがいい

2019.09.14

こんにちは、萩ドットライフ()です。

思ったようにことが運ばなかったり、計画した通りにならないことは、さほど問題ではないのですよ。行動している最中に新しい好奇心が芽生え、それがより強い動機に育てば、躊躇せずに方向転換したほうがいい結果を得られるような気がしているのです。

大停電を自分ごととして考えてみる

令和元年台風第15号(アジア名:ファクサイ)の影響でもたらされた、千葉県の大停電のニュースをネットで追いながら、いろいろと考えています。

僕は近い将来、田舎に、できれば山間部に生活の拠点を作ろうとしているのです。

今はまだ、東京と山口県萩市を行ったり来たりの二拠点生活をしながら「やはり田舎にいる方が、穏やかな気持になるよな」とか、ただ単純に都市じゃないところで生活していることを喜んでいるところです。

そして同時に「モノを捨てよう」という欲求が芽生えてきているところだったのです。

人間関係の断捨離」については、このブログ内でもいろいろと触れてきましたが、何度か拠点を往復するにつれ「スーツケースひとつくらいの荷物があれば充分だな」などと思いはじめているのです。

  • 必要なものは、必要なときに市場から調達すればいいじゃん
  • その方が、そのときに一番好きなものを選べるじゃん

みたいなことを考えていたりしていたのですね。

そう考え始めると、家の中の、使ってない衣類・食器とか、来客用の寝具とか、それを入れるための家具とかが、ものすごく邪魔に思えてきていたところだったのです。

そんな「ミニマリズム、いいな」みたいなことを考えていた矢先の千葉大停電ですよ。

当然、自分が山間地で暮らし始めたあとに、1週間規模の停電に見舞われたら? と考えますよね。

急に好奇心の対象が変わってきて「発電機って、いくらくらいするもんなんだろうか?」とか「ガソリンって、自分ちに備蓄しておくのアリなんだっけ?」とか調べはじめています。

「瓦が飛んで行ったら、応急処置はどうする? 水って、どうやって濾過すんの?」「どんな道具を持ってなきゃいけないの?」「作業小屋的なもの、要るな」など考え始めていて、完全にミニマリストとは逆方向に好奇心が向いているところなのです。

好奇心って、簡単に変わっちゃいますね

「ミニマリストになろう」も「いろんな道具、欲しい。作業小屋作んないと」にしても、どちらが正解かはわからないのですよ。
おそらく、これからしばらくは、関心の対象が「モノ要らない」「モノ欲しい」を行ったり来たりしつつ「断捨離を進める部門」と「いろいろ揃えておく部門」に分けて考え始めるのだろうと思います。おそらく、それなりの理屈も同時に考えます。

今回の大停電で思ったのは「好奇心って、環境の変化や社会の動きで、簡単に変わっちゃうもんなんだな」ということなのですよ。

ちょっと前まで「所有は最低限にして、必要なものは都度調達が正義」みたいなノリだったんですけどね。
今はむしろ「田舎暮らしするのだから、いざというときに必要な道具は所有する必要あり」みたいなことを考え始めています。

もともと「田舎で古い家を買って、そこに住みながらセルフリノベーションやりたい」「住居にするか、作業場にするかはわからないけど、好きに壊したり作り直したりできる家、欲しい」などと思っていましたし、基本ガジェット好きなので、電動工具とかものすごく集めたかったりするのですよ。
(参考:古民家再生をDIYでやりたい[思いついてることを記録する]

でも「丸ノコなんて、1年に何回使う?」「あれもいる、これもいる言ってたら、こんどは置き場所の問題になるよね」などと自問自答していたら「都度レンタルがベストだな」「頻度の高いものだけ、後から購入すりゃいいか」みたいな考えに落ち着いてたんですけどね。

今は「いざっていうときに手元にないと…」「当然、給電の心配も…」と考えてるところです。
まだどこかに「ミニマリスト、いいな」も、残ってるんですけどね。

「強い動機」と「柔軟な機動力」

1年後、おそらく田舎に引っ越しはしているでしょう。
もうかれこれ1年間程度、二拠点生活を続けてきて「そろそろ次のフェーズに移りたいな」という欲求が顔を覗かせ始めているのですよ。

でも、本当に山間地に古家を購入しているのか? 電動工具や発電機を買い揃えているのか? は未定です。

今は、そういうストーリーを考えているのが楽しい時期なのです。
自分の中の好奇心が、だんだん動機に変わっていって「行動したいな」と思い始めている感じがとても楽しいのです。

僕は今、セミリタイア生活に入っています。
フリーランスのデザイナーなので、ひとつずつ案件をクローズさせ、だんだんと仕事が減り、少しずつ無職に近づいているのです。

日を追うごとに暇になっていきますので、自分の中の「好奇心」と向き合う時間が増えてくるのですよ。
そうなると、前項で述べたように、自分の中にいろんなパターンの好奇心が見つかるのです。

なので、実際動き出してみないと、どう動くかわからないのです。

これ、僕が20数年前にフリーランスになったときの「思い出し」でもあるのです。
その当時、計画したことが思い通りに進まないこと、楽しいと思って始めたことがそれほどでもなかったことにイライラしたり、自己嫌悪を感じていたのですよ。

50代半ばになった今思うのは、そんなこと当たり前で「躊躇せずにどんどん軌道修正すればよかった」ということなのですね。
結局、それほど重要視していなかったし、当初はさほど楽しさも感じなかった「Webデザイン」で食っていくことになるのですから。

計画通りにいかないこと、思ったように事が運ばないことなんて、悪いことでもなんでもないのですよ。
行動しているうちに、想定していなかった「好奇心」が頭をもたげることなんて当たり前に起こることなのです。

自分の中にもっと強いモチベーションが生まれたら、そちらへ向かえばいいのです。
それを繰り返していたら、なんかしら当たるのです。大切なのは、そのための柔軟な機動力なのだと思っています。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。