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住みはじめた古民家の裏庭に、井戸が…

2020.09.05

こんにちは、萩ドットライフ()です。

僕が買った古民家には、井戸がありました。はじめて内覧で訪れてから半年以上経過していますが、ようやくその存在を知りました…。裏庭にトタン張りの汚い小屋があって干し草や枯れ木を格納されていたのですが、なんとその中に隠れていたのです。

「木小屋」と呼んでいる設備

僕が暮らし始めた古民家の裏庭には「木小屋」と呼んでいる設備があります。
文字通り「木の廃材」やら「選定した枝」を貯蔵しておく場所です。

前オーナーさんがこの家を別荘として使用しておられた頃、風呂には焚口がついていました。
いわゆる「ゴエモン」ってやつですね。

屋根には壊れた太陽熱温水器が乗っかっていたし、平成12年式の電気温水器もついていました。
どうやら、昔はこの3つの方法でお風呂を沸かしていたようです。

木小屋はゴエモン式で風呂を沸かすときに必要な燃料を置いておく場所だったんですよね。

僕はまだ田舎暮らしを始めてからさほど日にちが経っていませんが、「ゴエモン風呂あったら、重宝しただろうな」と気づきました。それは可燃物の焼却です。

先日「萩市民となった僕は、まず草むしりを…」という記事を投稿したように、今の僕はヒマさえあれば庭の草むしりと木の枝の剪定ををしています。

暑い日が続いたこともあり、体感的にはまだ20%も終わっていませんが、それでも驚くほどのゴミが出るのですよ。
今はブルーシートの上に積み上げて、干し草にしています。

それを「燃やすゴミ」として捨てるか? そのまま時間をかけて裏庭で土に戻すか? はたまた隣の荒れ放題の竹やぶに放り込んで、そこで土に返ってもらうか? は思案中です。

できることならば、ドラム缶を改造した焼却炉でも買ってきて、片っ端から燃やしていきたいのですよ。
もちろん、現代社会では野焼きにうるさいことは承知しています。

念のため、市の環境衛生課にも訊ねてみたし、環境衛生課のOBにも「どんなもんだろ?」と聞いてみました。
当然答えは、公式・非公式を問わず「NG」ですよね。

「煙を見かけたら、すぐに通報してくるよ」なのだそうです…。

ところが「風呂を沸かしてる」のであれば、いくらものを燃やしてもオッケーですよね。
「野焼きされてます?」と問われても、「いや、風呂に木を焚べています」って言い訳できますからね。

庭から次々と出てくる雑草や木の枝を一定期間干しておけば、あとはいくらでも、ゴエモン風呂で焼却処分できるんですよね。

そのための小屋を前オーナーさんは、廃材と波板を組合わせて作っておられたのです。
8月19日に投稿した記事にも掲載しましたが、これがその「木小屋」と呼んでいる設備です。

木小屋

木小屋

なかなか、中に足を踏み入れたくない雰囲気があるでしょ?

なんだこれ、井戸じゃん。どうしよ?

僕は、入居するにあたって浴室を更新しました。
太陽熱温水器も屋根から下ろし、約20年前の電気温水器も撤去し、ガス給湯器を新設することにしたのです。

なので、もう木小屋は不要です。
当然「解体して更地に戻そう」という計画なのです。

「ちょっと涼しくなってきたし、中の木の枝や枯れ草を処分しなきゃな」と少しずつ整理を始めたのですよ。
一度、気温が35℃を超える日に木小屋の中に入ってみたことがあったのですが、堪ったもんじゃありませんでした。
入って数秒で全身から汗が吹き出してきました…。なかなか危険な設備なのです。

整理と言っても、まずは中の枯れた草木を外に出して、別の小屋(たぶん大正時代に作られたやつ、またなんかのときに書きます)に移動して木小屋を空にするって作業なんですけどね。

そうして整理を進めていくと、枯れ木の下に大きな石の台みたいなものが現れたのですよ。
これです。

木小屋の中から現れた井戸

木小屋の中から現れた井戸

キャプションに書いたとおり、これ「井戸」なのですよ。
写真を撮るときだけでも、上の蓋を取ればもっとわかりやすかったですね。

「え! うちに井戸?」と、ちょっと気が動転していて、そこまで気が回りませんでした…。

蓋をずらして、そのへんにあった木片を放り込んでみると、下の方から「チャポン」という音が。
まだ生きてるようです。

ここ、標高20m程度の高台なんですけどね。

正直「どうしよ?」という感想しかありませんでした。
いろいろググってみると、埋めることはできるようなんですけどね。

う〜ん、そのまま残しておいても害はなさそうだし「井戸がある」ってのも古民家っぽくてカッコいいのかなあ?
決断は先送りにして、全体の雰囲気が見えてきたから考えることにします。

うわっ、竹生えてるじゃん

そして、もうひとつ衝撃的な出来事が…。
これです。

木小屋の中に生えた竹

木小屋の中に生えた竹

木小屋の中から竹が生えていて、なかなかスクスクと成長しているのです。
根本の直径、15cmくらいあります。

先日、電気工事屋さんと世間話をしていて「隣の竹が、こっちに生えて来にゃええですけどね」なんて会話をしてたところだったんですよ。
「ひととおり見て回ったんですが無事みたいです」って答えたんですけどね、こんなところにいたか。

敷地の外の道を歩きながら「大きな竹があるな」なんて思ってたんですが、まさか自分の土地から生えてたものだったとは…。

これも、いろいろとググッた結果、枯らして伐採するしかないな、と。
青竹を切っちゃうと根が残って、いたちごっこになりますからね。根っこごと駆逐する方法を取る必要があるのです。

しかし、なんせ生えてる場所が木小屋の中ですからね、まずは木小屋の解体ですね。

田舎の古民家、なかなかひと筋縄ではいきませんね。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。