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やりたいこと、なりたいもの

2019.02.14

こんにちは、萩ドットライフ()です。

これから先、どんなデザイナーになりたい? と自問自答しても、今やってることの延長上にあるものしか考えられなくて、いい加減な答えしかできなくなったような気がするのですよ。そろそろ「どんなことをやりたい?」と問い直す時期だと思っているのです。

「やりたい」が、上手くでてこない

ちょっとした言葉使いの違いなんですけど、最近「大切にしなきゃいけない違いだな」と思うようになってきているのですよ。

もともと「デザイナーになりたい」と思っている時期はあったのですが、その前に「商品のパッケージをデザインしたい」とか「商品カタログをデザインしたい」とかがあって、デザインの学習したい、すでにプロになってるデザイナーと話したい、などなど、たくさんの「やりたい」があったのですよ。
それらを総合して、ひと言で「デザイナーになりたい」と考えていたのですよね。

その頃から30年経った今、希望通りデザイナーになって、フリーランスにもなっています。そのころに描いていた通りの自分かどうかは謎ですが、なんとなく「なりたいもの」にはなることができているのですよ。

僕は50代半ばなのですが、それでも冒頭に書いたように「オレはこれから先、どんなデザイナーになりたいんだろう?」みたいなことは考え続けているのですよ。
こういうことに関しては、30代でも40代でも、それほど変わりはしません。おそらく60代でも70代になっても、繰り返し続けてると思います。

しかし、上手くイメージが出てこないんですよね。
それでもヒネリ出そうとすると、これまでやってきた仕事の中で満足度の高かったものを繰り返すイメージだったり、今やってることをそのままステップアップさせる様子を思い描いていたり…。
「あれ…、オレ、これやりたいんだっけ?」と、ちょっとした戸惑いを覚えるのですよ。
今年や来年といった近未来についてであれば、所得の安定とも繋がるし「まあ、現実なんてこんなもんだよな」っていう折り合いは付くのですが、「10年後もこれ?」となると耐えられなくなるのです。

たぶん、昔いっぱい持ってた「やりたい」がなっちゃってるのですよ。
中には「できた」から、そのまま溶けてなくなっちゃったものもあるでしょうし、環境の変化や自分の成長によって「やりたい」ことではなくなっちゃったものもあるかもしれません。

「このままだとマズいぞ」と思っているのです。

「やりたい」の重要性

そもそもデザイナーじゃなくても、デザインしていいのですよ。
もともと僕は、そこからはじまってるんですよね。

「やりたい」と「なりたい」。もう一度、別物として再認識する必要があると思っています。
「30年もデザイナーを続けた50代のオッサンが今さら何を…」なのではありますが、なんか今、そういう時期なのですよ。

「なりたい」というのは、職業名を名乗りたかったり、名刺に「デザイナー」って書きたかったり、「デザイナーの○○さんです」って紹介されたかったり「自己実現」とか「社会的ポジション」の獲得を目指す欲求だと思うんですよね。

なったあとは、そこに「どんな?」が加わると思うんですよ。
「有名な」「信頼される」「○○が得意な」「▲▲業界に強い」みたいな感じでしょうか。

「やりたい」は、もっと原始的な「楽しい」「好き」「続けたい」「考えたい」みたいな欲求から始まって、だんだんと「Webデザインやりたい」「JavaScript上手くなりたい」「打ち合わせの中心人物になりたい」と、どんどんと高度を上げていくものだと思うのですよ。

「やりたい」が先導しつつ、「なりたい」のレベルを上げていくようなイメージを僕は持っています。
「やりたい」が消失してしまうと「なりたい」は「続けたい」に変わってしまうのですよね。

モチベーションの源泉は「やりたい」の方だと思うのです。

だからリセットするんですけどね

「どんなデザイナーになりたい?」と考えることをやめたのですよ。ここのところずっと「どんなことをやりたい?」を問い直し続けていて、うっすらと表層ににじみ出てきた「やりたい」を行動に移すフェーズになってきているので、セミリタイア生活をはじめて、ヒマな時間を作っているし、二拠点生活をはじめて自分の周りの環境を変えているのです。

「もうデザイナーと名乗ることはないだろうな」と思っています。

先日「古民家再生をDIYでやりたい」という記事を投稿したのですが、これもなんとなくイメージし始めている「やりたい」のひとつなのですよ。

これまた、最近投稿した記事「非IT作業に取り組みつつ、ITとデザインのことを見直したい」で書いたように、ITでもデザインでもない分野に足場を作りたいのです。
前述の「古民家再生」でも「農業」や「食品加工」などなど、いろんな「やりたい」が産まれはじめているところなのですよ。

それらのモノやコトを販売することまでイメージして「デザイン」したいのです。
なんとなく「地域創生」にも興味は持っているのですが、あまり大っぴらに「街のため」「地域のため」と叫ぶことなく、小さな当事者として、ひとつひとつの「やりたい」を楽しんでいこうかと思っていすのです。
(参考:地域創生に強い関心があります。けれど……

つまり、デザイナーと名乗ることも、Web制作者と名乗ることもないのですが「やりたい」を楽しむための、いち要素としてデザインはし続けますし、Webサイトも作り続けようと思うのです。
当然、そのためのスキルアップも「やりたい」ことなのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。