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準備作業としての、セミリタイアとか長期休暇とか

2019.03.24

最終更新日:2019年10月04日

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「そういうのいいです。関わりたくありません」って言いやすい環境に向かっているのが、相当快適なのですよ。貯まり続けていたストレスが、少しずつ放出されている感じ。薄情な態度ではありますが、次のフェーズに向かうための大切な準備作業なのです。

いったんゼロに戻す工程

いったんゼロに戻す工程ってあるのですよ。
たとえば、お風呂掃除だったり、キッチンの片付けだったり。運動部経験のある人ならば、グラウンド整備とかコートのモップ掛けとか。
「やり終わった状態」ではなくて「やる前の状態」を作る工程ですね。

僕は今はこういうことをやるべきフェーズだと思っています。

もちろん、こういう工程に費やす時間というものは日々の業務の中にあるもので、逆は「何かを生産する工程」ってことですよね。
1日の中でも「生産する工程」と「ゼロに戻す工程」というのは、交互にやってくるし、同時進行していることもあります。

「やらなくちゃいけないこと」を考える上での、アタマの整理っていうか、区別の問題ですよね。

日々向き合い続けている時間の使い方としてだけではなく、人生のバイオリズムみたいな、大きな波の中でも「いったんゼロに戻す工程」というのが必要な気がしているのです。「工程」じゃなくて「期間」の方がわかりやすいかもですね。

気持ち良い場所を作ることが準備作業

僕は今、新規案件の受注を断っていて、極端に仕事量を減らしている最中なのです。この状態を「セミリタイア」と呼んでいます。
このまま、しばらくすると全案件がクローズするので、そのあとは「長期休暇期間」に入る予定なのです。

最低1年間は、労働から離れる期間を作りたいのです。

僕はフリーランスのWebデザイナーです。この職業の継続の是非を含めて、いろいろと考え続けるフェーズにいるのです。なんとなく「デザインはやり続けるけど、デザイナーじゃなくなるだろうな」と考えています。
考え方なんて流動し続けていますから、また変わるかもしれません。

お金を稼ぐ・稼がないは、あとから考えるとして、ずっと『「作る人」で居続けよう』とは、思っているし、自分を雑駁(ざっぱく)に顧みた上で「好きなこと」であり、継続することにストレスを感じないことなので、実際にそうなるだろうと思っています。

「じゃあ具体的に…」と語り始めると、キリがないし、「やってみてから決める」部分が多いのですよ。
これからやろうとすることの何が正しいかなんて、今から分かるわけないのです。「たぶん、これじゃないかな?」をたくさん試してみて、あとからアタリを選ぶしかないと思っています。

が、何をするにしても気持ちいい場所でやりたいですよね。その気持ち良い場所を作ることが「準備作業」なのですよ。

アタマを整理することも「準備作業」だし、物理的な環境を模索するために「二拠点生活」をしていることも、いったん無職になってリセットしようとしていることも、すべて「準備作業」だと思っているのです。

これまで、僕の生活を支えてくれた、周囲の要請によってやらなければならないこと。概ね「生産する工程」ですが、これを限りなくゼロにする期間を作ろうとしているのです。
前述の「生産する工程」と「ゼロに戻す工程」の優先順位を極度に「ゼロに戻す工程」側に寄せようとしているのです。

もう、ここらへんでいいだろ…

「ちょっとくらい、人生なげやりになる期間があってもいいだろ」と思うのですよ。
僕は今50代半ばなのですが、まだまだやらなきゃいけないことも、やりたいこともたくさんあるので、途方もなく先が長いのです。

社会人になって、四半世紀以上経っています。それなりにストレスも貯まっているのですよ。
いろんな仕事や人付き合いが続いてるときに「もういいや、話しかけるな」って態度を取ると、社会性を疑われるので、なかなかできることではありませんが、「仕事請けない」「人付き合いしない」「長期休暇中だからね」というフェーズを作ると、表現には気をつける必要はありますが「話しかけないで」と伝えやすいのですよ。

自分が気乗りしないことに関わらずに済む期間ができるだけで(今は、そういう時期が近づきつつあると思うだけで)、相当気分はラクになるのですよ。

社会人生活を送ってると、少なからず自分の考えを曲げることってありますからね。そりゃ、自尊心も犠牲にします。
仕事って集団芸なので、当たり前っちゃあ当たり前なんですけどね。

ここ最近ネガティブなワードとして使われ始めた「忖度(そんたく)」とか「斟酌(しんしゃく)」なんてのも、「他者に対するイマジネーション」と言い換えると、なんだかポジティブな感触があるように、物事には両面あるのですよ。

自分が気乗りしない方法で処理することって、ストレスでもあり、チームを前進させるワザでもあったりしますからね。
それなりに成果を得た分。それなりのストレスにはなってるはずなのです。

ちょっとここらへんで、自分を守る期間を作ってもいいんじゃないの? と思うのですよ。
「長期休暇だから。話しかけないで」は、なんとなく薄情な態度ではあるのですが、自分が次のフェーズに向かうための準備期間なのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。