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田舎で暮らすと、やたらと小さな生き物と出会う

2020.08.22

こんにちは、萩ドットライフ()です。

日々、草むしりをしていて、いろんな生き物と出会っています。東の青々とした水田、北の竹やぶを通って家の中に入ってくる風が、心なしか東京の風と薫りが違うような気もするのです。こんなことを珍しがってるうちはまだ、東京の人なのでしょうね。

日々、草むしりをしています

山口県萩市に移住してきて、まだ数日しか経っていませんが、毎日、自分の家(新しく買った古民家)を訪れては、草むしりをしています。

東京のマンションで使っていた家財も運び込まれましたので、それの整理もしています。
(参考:東京にあった家財が、萩に運ばれてきて思うこと

同時に、浴室の解体と電気工事も始まりましたので、作業員の方々の邪魔にならない場所を選んで自分の仕事を進めています。

まだお風呂が使えないし、エアコンもようやく昨晩から使えるようになったばかりなので、寝起きは実家でしています。

いろんな偶然が重なって、実家から徒歩5分程度の場所に古民家を購入することになったのですが、今のところ、この引越しや設備工事のバタバタを最小限に抑えられていると言う意味では、正解だったと思っています。

でなければ、引越しのときも真夏のなんの設備もない家で、トラックの到着を待たなければならなかったでしょうし、設備工事が終わって入居できるまでは、なかなか草むしりにしても、荷物整理にしてもなかなか行く気にならなかったでしょうね。

この炎天下ですから。

「ちょっと、実家に帰ってシャワー浴びて、着替えてから出直すか」なんて徒歩5分だからできることなんですよね。

それが、近所に実家すらない土地への移住だと、とりあえず到着時は最低限の家財で暮らし、浴室が使えるようになるまでは、車で近所の銭湯や温泉に行くような生活にならざるをえませんよね。

当然、そういうプランだと真夏の引越しは敬遠するでしょうし、お風呂とエアコンくらいは使えるようになってから転居するような段取りにするとは思いますけどね。

僕の場合も設備会社に「僕が東京にいる間に、工事を済ませておいていただくことって可能ですか?」って聞いてはみたのですよ。

移住したらすぐに自分が買った家での生活を始めたいですからね。

しかし返答は「それは避けて欲しいですね。工事の途中で判断を仰ぐこともありますし、どうしても立ち会いをお願いすることってあるんです」というものでした。

新築じゃありませんからね。

「そりゃそうだな」と思ったので、まずは実家で寝起きをしつつ、通いながら生活準備を進めることにしたのです。

日々、クモの巣に引っかかっています

こうして今は、通いで草むしりをすることが、現在のメインの仕事になっています。
訪れる時間は、朝だったり昼過ぎだったりテキトーな時間を選んでいます。

市役所に行ったり、ホームセンターに買い物に行ったり、草むしりやら庭木の剪定方法をYouTubeで学習している時間もありますからね。

とくに朝はこうしてブログを書いたり、朝ランに出かけたりもしますしね。

家を訪れるたびに必ず、クモの巣に引っかかるのですよ。
途中、ちょっとした近道があって、小川の横を人がひとり通れるくらいの道があるのです、木陰だし風も通るしで、涼しくて快適なのでその道をよく通るのですが、まずそこで何回か引っかかりますよね。

家についたら、庭木の間を通って玄関にたどり着くのですが、そこでも数回。

玄関から入って家中の窓を開け、再び玄関で靴をはき直して裏庭に向かう途中でも数回…。

よくみると、軒と庭木の間とか、草むらの中とかクモの巣だらけなのですよ。
「そのうちクモ退治グッズを買わなきゃいけないな」とも思いつつ「でも、こいつら小虫を食ってくれる係だしな、今のところはほっとくか」とも思っています。

草むしりが進み、庭木も剪定したり間引いたりすれば、また少し状況はかわるでしょう。

どうやら、草むらの中にハチの巣もあるようなのですよ。

普通に家の周囲を歩いている限り、あまり気にならないのですが、草むしりをしながら深いところへ入っていくと、ハチが僕の周囲を飛び始めるのですよ。
そこを離れると、姿が見えなくなる。また、その辺りの草をむしり始めると、威嚇するかのように僕の顔の周りを飛び始める…。

とりあえずは、ハチがでたところを避けつつ草むしりを続けようと思っています。
抜かなきゃいけない草は気が遠くなるほどあるのです…。

とにかく、いろんな生き物に出会うのです

家の中にも、押し入れを開けたりちょっと壁の上に目をやるとチョロチョロしているヤツがいるのですよ。ヤモリですね。

僕が子供のころ萩で暮らしていたときには「シチブ」って呼んでました。
今でもそういう呼び方をしているかどうかは謎です。

みてると、2・3cmくらいのちっちゃいヤツが多いのですよ。
土壁でできた、隙間だらけの家なのでいろんなところで繁殖してるのでしょうね。

コイツらも小虫を食べる係なので、今のところは放置しています。
押入の中とかで見つけると、つまんで外に放り出すくらいでしょうかね。

ただ、土壁の隙間から出入り自由になってるっぽいんですよね。
この辺は後々、土壁の隙間はリペアするし、断熱材入の内壁を作るつもりです。

余談ですけどこの家、畳が大きいんですよ。192×96cmとかあるんですよね。
「壁を内側にフカすと、部屋が狭くなっちゃうな」なんてことも思ってたのですが、もともとの認識が「1畳=サブロク=182×91」だったので、全然オッケー。

あと、まだ僕は遭遇していないのですが、ゴキブリもいそうです。
前オーナーさんが至るところに、ゴキブリ退治用のヤツ置いてましたから。

田舎の戸建てですから、このへんは仕方ありませんよね…。

そうそう、隣の水田が青々と実っています。
もうちょっと入居が早ければ稲の花も見られたのかな?

心なしか、家の中を流れる風の薫りが東京のマンションとは違う気がします。
東京のマンションも江東区を流れる小名木川の直ぐ側に建っていて、心地よい風が流れる立地だったんですけどね。

至るところにアリの巣もありそうです。
隣の水田から水が滲み出してきて、我が家の庭を流れているのですが、そこにカニもいます。

田舎で暮らすと、やたらと虫や小さな生き物と出会いますよね。
人とは会わないのに。

今のところ「ほう、こんな生き物がいるのか」と珍しがっていますが、そのうちなんらかの対策を講じなきゃいけないんでしょうね。

こういうのを珍しがってるうちは、まだ僕は「東京の人」なのでしょう。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。