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古民家にインターネットがやってきた

2020.08.23

こんにちは、萩ドットライフ()です。

この築56年の家にインターネット回線が引かれたのは、おそらく初めてのことだろうと思います。だんだんと必要なものが揃い始めると、自分の生活環境が変わりつつあることを実感しますね。「中国」とか「西日本」なんてワードも目につきますしね。

だんだんと設備が整いつつあります

フレッツ光を引きました。
「引く」という表現が正確なのかどうかはわかりませんが、電柱から家の中に、土壁に穴を開けて引き込んでいるのですから「引く」で構わないように思います。

築56年のこの家にインターネット回線が引かれたのは、おそらくはじめてのはずです。
そうそう、僕は新しく買ったこの築56年の家を「古民家」と表現していますが、どうなんでしょうね。

ググってみても明確な古民家の定義ってないのですよ。
なので、僕は「みんな古民家ってワードで検索するだろうしな」くらいの感覚で、この「古民家」という言葉を使っています。

ググると「築100年」とか「築200年」とかゴロゴロ出てくるんで、若干恐縮気味なんですけどね。

僕もインターネットを契約し直したのは、15年ぶりなんですね。

その前日には、
「そうだ、NTTから送られてきた書類があったな。そういえばOCNからも何か来てた」
「明日の工事のときに必要になるに違いないから、用意しておこう」
「あれ? どこに入れたっけ。ないぞ、ないぞ」
と大騒ぎをしたりしていました。

その書類たちは無事に見つかって事なきを得たのですが、実際に使ったのはOCN(プロバイダ)の接続IDとパスワードだけ。
それよりも必要なのは、wi-fiルーターの取説なのでした。

ルーターの設定画面の表示の仕方も、初期設定のまま使っているIDもパスワードも取説を見なきゃわからない…。なんせルーターの設定なんて数年ぶりですからね。

たしか、数年前に買い替えたときには、紙の取説と首っ引きで「どれどれ」と設定したはずなんですよね。

仕方ないからスマホでメーカーのページに行き、取説をダウンロード。小っさいモニタでチマチマと見ながら設定しましたよ。

その過程で気付いたんですけどね。
僕、はじめてNTT西日本のユーザーになったんですよね。

だって、大学進学を機に萩市を出ていくときには、まだ電電公社でしたから。

「山口県に引越して来たんだから、そんなの当たり前じゃん」なのではありますが、こういうのがほんのりと「オレの人生、ちょっと変わりつつあるな」って感情を高ぶらせてくれる。

電気の契約が「中国電力」だったりね。

プロパンガスは「西日本液化ガス」と契約することにしました。
全部を比較検討したわけじゃないけれども、クレジットカードでの支払いに対応していたのですよ。
前のオーナーさんもここだったし、いまいろいろと工事をお願いしている設備屋さんも「ニシエキとやること、多いっすよ」って言ってたし。

戸建てってこういうのメンドくさいですね

何がいいたいかというと、こうしていろんな設備を整えていくたびに「オレ西日本の人になったんだな」と噛み締めているのです。

それと、こういうのをイチから個人でやるのってはじめてなんですよね。
これまではずっと、寮→合宿所→賃貸アパート→賃貸マンション→分譲マンションと、ずっと集合住宅で暮らしてきましたので、インフラが使えるようにサポートしてくれる人がいたんですよね。

せいぜい賃貸マンションに入居したときに「回線はあるから、プロバイダは自分でやってね」ってスタイルだったのでそのときくらいでしょうか。
まだwi-fiなんてなくて、ハブを経由して有線LANで複数マシンを繋いでた時代ですね。

分譲マンションに入居したときには、最初っからプロバイダが決まってて、毎月の「インターネット利用料」に含まれていました。

何から何まで全部お膳立てされてたんですね。

僕の場合は、当時OCNの固定IPを契約していたので、別途工事が必要になるっていう、ややこしいことになりましたし、プロバイダ料金をしばらく二重払してましたけどね。
管理組合で契約しているプロバイダは「僕は、別のを使います」って解約できないのですよ。

ずっと、入居時に「ご入居セット」みたいなのが用意されてて「電気もガスも水道も使えますよ」「あとからこれらの紙を書いて送ってくださいね」みたいな方式だったと記憶しています。

だから、水道局に行って「開栓してください」。中国電力のサイトから申し込み、ガス会社に電話して「どんな段取りで進めるもんなんです?」なんてひとりでやることって、これまでなかったのですよ。

「マンションは便利だね。戸建てってそういうもんよ」と言ってしまえば、そこで終わってしまう話なのですが、50歳を過ぎていろいろと初めての出来事と向き合うと、なかなか楽しいものですね。

昨日投稿した「田舎で暮らすと、やたらと小さな生き物と出会う」に関しても同様なんですけどね。

自分の環境が変わりつつあるのが楽しいのです

インターネット回線はやってきたのですが、浴室と電気工事が終わっていないので、まだそこに住むことはできません。

そこから徒歩5分程度のところに位置する実家で寝起きしています。
かつて2年間続けていた二拠点生活の萩滞在時と変わらない状態です。

それでも毎日、古民家を訪れるようにはしています。
草むしりと荷物の整理がありますからね。

当面は、荷物の整理をすると工事の邪魔になりそうなので、草むしりがメイン業務ですね。

昨日のブログ記事では「実家と徒歩で行き来できる距離で助かった」と書きましたが、同時に「無職になっててヨカッタ」とも思います。

そうじゃないと、平日の昼間に草むしりなんてできるわけありませんもんね。
この炎天下ですから「日なたでの草むしりは3時間」と決めています。

あとは、工事の邪魔にならないように家財を片付けたり、その後始まるセルフリノベーションの構想をボーッと考えたりしています。

9月のアタマ(来週半ばですね)には、すべての工事が終わる予定です。
そしたら、古民家で暮らし始めることができるし、いったん「移住完了」ということになりますね。

草むしりはまだまだ続くでしょうし、木小屋の解体も始めなきゃいけません。
(参考:萩市民となった僕は、まず草むしりを…

そして、その前にいろんな材料を調達したり、ゴミを捨てに行くために車の免許を取りに行かなければならないのです…。
このままだと、どんどん先延ばしにしちゃいそうだから、来月早々には入校手続きに行こうかな。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。