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好きなことを仕事に

2018.12.03

最終更新日:2019年02月09日

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「好きなことを仕事にしよう」って、「夢を実現しよう」と同じような意味なんでしょうかね? でも長く生きてると「好きなこと」って変わってくるんですよね。僕は「長くやり続けられること」みたいな感じに捉えていればいいように思います。

キャリアプランなんて立てられませんよ

僕の職業はWebデザイナーなんですよ。かれこれ20年やってますから、30代の半ばにこの職業に就きました。
それまでは、グラフィックデザイナーでした。印刷物のデザインをやる係ですね。

僕が大学を卒業して社会に出るとき「Webデザイナー」なんて職業は、この世に存在していなかったのですよ。

そして今、こうして毎日ブログを更新しているのは「ブロガーとして稼げるようになったらいいな」と思っているからなんですね。
ブロガーという職業は、僕がWebデザイナーになった20年前にはなかった職業です。

20代とか30代とかの頃に「キャリアプランをしっかりイメージしろ」「やりたいことはなんだ」「社会に求められ仕事とはなんだ」とか言われても、「そんなもん、知らんす」が正解だと思うのですよ。

僕、大学4年の夏までは、出身地である山口県の県立高校の教員になりたかったんですもん。
体育学部に通ってたし、バレーボールやってたしで、地元に帰って自分のチーム持ちたかったんですよね。
教員採用試験落ちて「講師で頑張って、また来年受けるか」と思い始めたころに「ん? なんか自分の会社、持ちたくなったぞ」「どっか、毎日オーナー経営者と、コミュニケーション取れるような、小さい会社に入れてもらおう」って心変わりしたんですよね。

巷で言われる「好きなことを仕事に」というメッセージには、概ね賛成してるのですよ。
しかし、好きなことってのも、どんどん変わっていくんですよね。10年後の「好きなこと」は、現時点では存在していなかったりするのです。
(参考:以前こんな記事も書いていました「年齢とともに「好きなこと」って変わっていくし、変えようともする」)

どう納得するかでしょうね

仕事に対する「好き・嫌い」をいい始めると「真剣に取り組んで、いかに好きになるか努力しろ」とか「好きなことを仕事にした人が、必ずしも幸せだとは限らない」みたいなことを言い始める、オッチャン、オバチャンが登場しますよね。

ウソついてるワケでもないんでしょうが、参考にしても仕方ないような気がしますよ。
こういう人たちのアドバイスって、だいたいが「自分の思うように、他人を誘導したい」って欲求によるもんですから、テキトーに流せばいいんです。

まあ、僕自身が「アドバイスって役に立ちませんよね」って記事を書いたくらい、他人からアドバイスされるのを嫌う性質なので、話半分で受け止めてくださいね。

僕、自分自身に与える「納得感」って、すごく大切な価値だと思うのですよ。
「その時期」「社会を含めた、自分のまわりの環境」「自分自身の成長段階」で、自分だからたどり着いた考え方だから、納得して行動に移せるのですよね。

「身の回りに起こること、すべてが自分のせい」だから、ラクなのです。
思ってたことと違う状況に陥ったとしても「ダメだこれ、やめた!」って決断しやすいのですよ。

長時間できるかどうかで判断したらいいんじゃないでしょうか

ちょっと前に「好きなことってのも、どんどん変わっていくんですよね」って書きましたよね。
生きていれば、ずっと回りから刺激され続けますから、自分の中身もどんどん変わっていくんですよね。

何かから逃げたくて、他のものを「これ好き」って勘違いしちゃうこともありますしね。数学の試験の前日に、無性に英単語覚えたくなるような現象ですよね。

僕は「長時間やり続けても、それほど苦にならないもの」であれば、それって「好きなこと」としいて判断してもいいんだと思うんですよね。
時間が経って、それほど好きじゃなくなったとしても「好きなことを長時間継続して、仕事にできた」っていう経験は残りますから、また次の「好きなこと」に向かうときの行動がスムーズになりますよね。

でも「世の中から求められて」「仕事として成立する」ことじゃないとダメですね…。
いくら長時間費やしても、報われないとヘコみますもんね。
何年か後に、若い人に対して「好きなことを仕事にした人が、必ずしも幸せだとは限らない」ってキャリア論を語っちゃう人になっちゃいますね。

長時間できることって、最初はヘタっぴでも、どんどん上手くなる可能性が高いと思うんですよね。どんな職業でも、生まれ持った才能で最初っからスターって人、あまりいないんですよ。
「長時間続けることが苦にならない」って、とてつもない武器だと思うのです。

僕がWebデザイナーになった過程って、まさにそんな感じだったのですよ。
前述の通り、僕は体育学部卒ですから、デザインの教育もエンジニアの教育も受けていないのですよ。
延々と、他人が作ったものを参考に、別の素材を使って再現したり、雑誌に補助線いっぱい引いて、理屈を解析してみたりを続けてましたね。
Webが登場したときには、とにかくソースをテキストエディタに手で写したり。

最初はシロートの遊びに過ぎないのですが、だんだんと仕事になっていって、フリーランスになり、50代半ばになっても、まだ座敷がかかるのですから、まあ「間違った考え方はしてないんじゃないの?」と思っています。

繰り返しになりますが、「その時期」「僕のまわりの環境」「僕の成長段階」で、僕だからたどり着いた考え方に納得して、僕が行動に移した結果なので、他人に当てはまるかどうかは謎です。

これ、単なる僕の「思い出話」であって、決して、誰かに対する「アドバイス」のつもりなんかではないのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。