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物いらない。もらうことがイヤなのです

2019.01.05

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「いらない物を捨てることのススメ」ではないのですよ。物をもらうことが嫌いなのです。「お礼を言うのがイヤ」とか「お返しに悩む」とか、いろいろ理由はあるのですが、なによりも、自分が選んでいないものを身の回りに置くことが苦痛なのです。

人間関係は大した要因ではありません

「他人から物をもらうのが嫌い」って人、僕だけではないと思うのですよ。
こういう気持ちって、他人から何かをもらったときに起こりますから、何かをくれた人に対して「物もらうの嫌い」とは言えませんよね…。
だから、なかなか意思を表明する機会ってなかったりするのですよ。

だいたいは「お礼をするのが面倒」とか「どんなものをお返しに渡せばいいものやら…」とか、そんなことを考える人が多いんじゃないでしょうかね?
僕も、そういう気持ちがまったくないワケではありません。贈り贈られの連鎖が始まるのって鬱陶しいし、動くたびに荷物が増えるのがイヤではあります。
ポケットが膨らむだけでも不快なのですよ。

だけど僕が本当にイヤなのは、そこではないのですよ。
もう50年以上も生きてきていますから「こういうのあるとウレシイっすね」とか「こないだのお返しというのも、アレですが」くらいのことは苦にならずにできるのですよ。

僕が本当に苦痛なのは「自分が選んでいないものを、自分の生活に取り入れなければならないこと」なのですよね。

たとえば、コンビニの「アタリ」うれしいですか?

コンビニで○○円以上の買い物をすると、クジが引ける、なんちゃらキャンペーンみたいなのをやってるじゃないですか。
僕あれ、嫌いなのですよ。

後ろに列ができてるのに「○枚引いてください」「アタリましたので、商品をお持ちします」みたいな、無駄な時間を使われることもさることながら、要らないものを渡されることがイヤなのですよ。

「僕、それ嫌いなのでやりません」って言ってた時期もあったのですが、バイトの人は「やれ」と言われてるようだし、「当たった商品がお気に召さなければ、違うものを交換します」なんて粘られて、余計に時間を費やしたりしてるうちに「結局、参加しちゃったほうが速いのか」と、いつの間にか、クジを引くようになっちゃっているのです。

たとえば、自分がブラックコーヒーとサンドイッチ買って。
「アタリですね、おめでとうございます」って、ミルクコーヒー持ってこられたりすると「あ〜もう」ってなりますよね。

そもそも、当たる商品って、数100円くらいのものなのですよ、欲しいんなら端っから買ってますよね…。

「当たったんすか、ありがとうございます」「あ、クジと商品、ピッてやるんすね、お手数かけます」って言いつつ、時おり後ろの列の方を向いて「なんか待たせちゃって、スミマセンね」的な会釈をしたりするのですよ。欲しくもない商品をもらうために。

コンビニ行って、クジ引きキャンペーン期間中ってことがわかると「またやってるじゃん…」って、ちょっと憂鬱になって、足が遠のいたりするのです。

新築(引っ越し)祝いとか、マジやめて欲しい

それでも、食べ物など、いわゆる「消え物」はマシですかね。
石鹸や台所用品的な消耗品も、それほどイヤではありません。

また、生活のセンスを交換する関係にある人からもらう「衣類」「アクセサリー」「インテリア」も、素直に喜ぶことができますし、こちらから贈ることも楽しみとして感じることができます。

そういう距離の外側にいる人から「センス」や「好み」を贈られることがイヤなのですよ。

今、こうして「物もらうの嫌い」という内容の文章を書いていますが、日常生活で「物送ってくるなよ」って口に出すことは、めったにありません。

ただ唯一「絶対にやめてください。家に置くものはすべて僕たちが選びたいのです」と、いろんな人たちに言ってまわる羽目になったのは、マンションを買って引っ越したときですね。

僕のメインクライアントは、マンションデベロッパーで、僕は新築マンションのWebサイトを作るのが仕事なのです。
だから、自分がマンションを買う際には、仕事仲間と情報共有しながら物件選びから購入手続きを進めていたのですよ。

当然「いついつが入居です」みたいな話にもなりますし、そうなると「おめでとうございます、引越し祝いさせてください」みたいな申し出もあるのです。

大部分が社交辞令だろうとも思いつつ、僕としては「モノを贈られること」を絶対に回避したかったので、その都度「絶対にやめてください…」と言い続けてましたね。

それでも、デパートの商品券などを贈ってくださる方もおられましたので、それはそれで感謝を込めて返礼をしました。

僕ひとりの中でも起ってる現象なのです

実は今、「自分が選んでいないものを身の回りに置くことが苦痛」という感覚は「過去の自分」と「今の自分」の間でも起こっているのですよ。

「過去に買ったものを後悔する」の、もうちょっと不快感の強い現象だと思ってください。

これ、ここ最近になってはじまった感覚なのですよ。

僕は今、50代半ばなのですが、数年前にパニック障害を発症したり、週に数回ランニングしてるにもかかわらず体重が減らなくなったり、関節が痛くなったり、目の機能が劣ってきたり…、などなど。
更年期障害との付き合いが始まったことは確かなのですよ。

このブログでもテーマにしている「セミリタイア生活」に入ったり「山口県萩市への移住」を決意したりに関しても、今の僕が転換期にいることを認識しつつ記事にしているのです。

これらと「過去に買ったもののセンスが気に入らない」みたいな感情が起こっていることの間には、密接な繋がりがあるような気がしています。
「もしかすると、加齢と関係あるのかな?」と思っているのですよ。

冒頭で「いらない物を捨てることのススメではありません」と書きましたが、東京から萩市へ移住することをきっかけに、モノを大量に減らして、一旦「ミニマムライフ期」を作ろうかとも画策中なのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。