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働き方の、好みが変わる

2019.03.26

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「好みが変わる」というと、何を思い浮かべます? 食べ物・異性・ファッションなどでしょうかね。職業や働き方にも「好み」があって、当然、成長や加齢とともに変わっていくように思うのですよ。定期的に調整しとけば良かったんですけどね…。

仕事の成果も「好み」に左右されるのです

僕の職業はWebデザイナーです。他分野のクリエーター、制作会社、広告代理店の担当者、そしてクライアントなどなど、多くの人々の「好み」が入り混じりますから、僕の「好み」が、そのまま成果物となるわけではありませんが、仕事上のアウトプットにも当然、自分の好みは反映されるものなのですよ。

デザインを生業としてから、30年程度経過していますが、ずっと好みは変わり続けています。
駆け出しの頃は、お手本としていた著名デザイナーと同じようなスタイルだったり、いかにも「はい、デザインしましたよ」みたいな人目をひく、わかりやすいものを好んでいた時期が長かったように記憶しています。

そのうち、他人のデザインの意図をを自分なりに解釈してみたり、著名な同業者が書いた本を読んだりしているうちに、理屈をこねくり回したり、難解な考え方を盛り込んだような、そういう処理を好んでいた時期もあります。

結局、シンプルな、何の変哲もないスタイリングから作業を始めることが多いですね。

「デザイン、どう感じます?」
 『え? なんとも思いません』
「自分の見たい情報に、すぐにたどり着けました?」
 『はい、それはまったく問題なく』

くらいの存在感で、ちょうどいいと思っているのですよ。
前述の通り、いろんな人々の好みが入り込みますから「スクロールしたときに、動きが欲しい」とか「このコンテンツへの入口を目立たせたい」みたいな要望も入ってきますから、結果シンプルとはいい難いものになることも往々にしてありますけどね。

僕は、制作会社や広告代理店の人とは、徹底的にディスカッションをしようと考える派です。
それほど意固地になることはありませんが、反対意見があれば、躊躇なく表明しますし、疑問点があれば、納得するまで議論を続けようと考えています。
たぶん「メンドクサイおっさん」なのだろうと思います。それでも、50代半ばまでフリーランスで食ってこれたのは「メンドクサいけど、このくらいだったらいいか」くらいの範囲には、なんとか収まっていたのだろうと思います。

クライアント、特に販売担当者の意見は、どこかで聞きかじってきたようなシロート意見であっても、どうにか盛り込んであげようと考えることが多いですね。
もちろん、あまりにも突拍子もないと「それは、次の機会に取っておきませんか」的なことを言いながら回避することもありますけどね。
僕たちが求められている成果は「クライアントの商品が売れること」なのですよ。
その中に「販売チームが気分良く、販売業務に携われること」というのも含まれているように思うのです。

販売チームの中のWeb担当になった方にとって「ホームページの中のここも、あそこも、自分の意見なんだよ」って箇所があれば、ちょっとアガりますよね。

ちょっと話が逸れましたので「好み」の話に戻します。

働き方にも「好み」ってありますよね

僕にとっての「デザイナー」も、あらゆる職種から選んだ「好み」だったと思うのですよ。
それが、なんとなく加齢とともに変わっていっているような気がしています。

「なんだか、デザイナーよりも好きな業種ありそうだぞ」と。
それで「また何かの初心者になりたい」なんてことを考えてるのですよ。

働き方にも「好み」ってありますよね。
「働き方」って、あまりにもざっくりしすぎていて、何のことだかよくわからないのですが、分解していくと

  • 目標の設定と達成の方法
  • ポジショニングの仕方
  • 自己管理もろもろ

という感じでしょうかね。
これらのひとつひとつにも「好み」ってあると思うのですよ。

その「好み」のひとつひとつが加齢とともに変わってきちゃってるもんだから、なんかこう、しっくりこないんですよね。
すべてについて語っていくとキリがないのですが、例を挙げると、僕は今、朝型です。
40代後半でパニック障害を発症し、その翌日から朝型生活に変わりました。
(参考:朝型生活の効能

おおむね快適で「朝型になってよかったな」と思っています。
反面、夕方くらいに作業を依頼してくるヤツに対する嫌悪感がハンパじゃなくなってるのですよ。

「好み」が変わったんだったら、いろいろ調整しないと

数年前までは「明日でいいですよね。僕、朝型なんで始業時までにはテストアップしときます」みたいな軽快なやりとりができていたのです。
今でも表面上はそう取り繕っているのですが、心の中では「は? もう終業時間だろ。外注業者の営業時間なんて関係ねえってか」みたいな呪詛を吐くようになっているのですよ。
この傾向、年々強まっています。

こうして文字にするとすごく些末なことで「なんだかんだ言っても、その作業が終われば忘れてること」なのではありますが、こういう細かい「好きじゃないな〜」が、加齢とともにすごく増えていくのですよ。

明らかに「働き方の好みが変わってるな」と感じているのです。
その上、前述の通り、職業の好みも変わっているのですよ。

何回もくり返していることですが、僕がサラリーマンで「あと5年、60歳で定年」だったら、なんてことないのですよ。
このまま、なんだかんだと悪態つきながら5年経過すれば、それでいいんでしょうけどね。
僕の場合フリーランスだし、いろんなところで書いているように、75歳とか80歳くらいまでユルい仕事(生産的な趣味)続けたいし、なので、自分の好み通りの働き方に調整しないとキツいのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。