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会議が仕事じゃなくてヨカッタ

2020.03.11

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「会議が仕事」の職業じゃなくてホントにヨカッタと思っています。僕は会議が苦手なのです。生産性とか効率とかいう以前に、立ち回りが下手くそだし、引きずってしまう性格なのです。「会議に出るのが仕事のオッサン」って、ホントに「使えない」の?

使えないオッサンが可視化されるようです

先日投稿した「リモートワークは、孤独で自由です」でも触れたのですが、「新型コロナウイルスの影響でリモートワークが進んでいる」というニュースを見聞きすることが増えていますね。

それと同時に「使えないオッサンが可視化される」とも言われ始めているようです。

どうやら、資料にハンコを押し、会議に出席するだけで働いているつもりになっている人たちのことを指して「使えないオッサン」と称しているようなのです。

会社勤めをしていない僕でも、なんとなく心当たりはありますよね。

お世話になっていたクライアントの案件でも、はじめて指定業者になった広告代理店が「軍団かよ」って人数を引き連れてオリエンやプレゼンに押し寄せてる場面に出くわしたこと、何度もあります。

ほとんどの人が、ズラっと並んで黙って座ってるだけなんですよね…。
それがその会社のスタイルなのでしょうから、部外者が口出しすることでもないのでしょうが、名刺交換行列がうっとうしいですよね。

僕は20年以上フリーランスとして働いているので、客先でしかそういう光景を目の当たりにすることはありませんが、大きな会社だと日常的に社内で行われてるものなんでしょうかね?

そのへんの事情はよく分かりません。

会議に出席するだけの人=使えないオッサンだとしても、リモートワークがどうこう言う前から、そんな人の存在は分かってましたよね、たぶん。

リモートワークの導入が進むことで「口に出してもいい雰囲気」になり始めたってことなんでしょうね。

こういう人って老若男女に関わらず存在しているような気もしますが「オッサン」というワードで丸めてるんでしょうから、このあたりは気にしません。

僕は会議が苦手です

僕はデザインの案件を請けて納品することが生業でしたので、ずっと成果物評価の中で生きてきました。
だから、ちまたで言われている「使えないオッサン」の範疇には含まれていないはずなのです。

ただ、現時点で僕は「無職」になっていますので、揶揄を含んでいるわけでもなければ、比喩表現でもない、正真正銘の「使えないオッサン」ではあります。

だから僕がこうして「職業人とは」「デザイナーという仕事は」と書いてることは、すべて思い出話なのです。
ときどき現役っぽい表現が混ざりますが、見逃してください。

ひとりで黙々とパソコンに向かってデザイン作業やらコーディングをする仕事で「ホントにヨカッタ」と思っています。

それでもたまには、定例会だ、ミーティングだ、場合によっては会議の前の下打ち合わせだ…と、様々な「一箇所に集まって話をする仕事(=会議)」に参加することもあったのですが、そのたびに「これがメイン仕事じゃなくてホントにヨカッタ」と思っていたものです。

僕は、会議を引きずる性格なのですよ。

会議を終え、自宅兼作業場に戻り「さ、作業に取り掛かろう」と思っても、すぐに切り替えができないのですね。

つい1時間くらい前まで出席していた会議のことを思い出しながら「オレの意見に対して、あの人ちょっと不満そうだったな」とか「あ〜言い方間違えた。こりゃ自分の首を絞めちゃったな」みたいなことを延々と考えてしまうのですよ。

飲み会の翌日とか、そんなことありませんかね? あれと同じです。

なんだか、反省とか後悔とか、いろんな感情が湧き出してきて、とにかくくたびれるのです。
加齢とともに、その傾向は強まっていきました。

そんな性格なものだから「完全リモートワーク」などと言いながら、会議に出席しないスタイルを試してもみました。
(参考:完全リモートワーク化のための手間

結局、無職になって長期休暇を取ることを選んでしまったので、まともな評価ができず終いでしたけどね…。

移行期を含めれば2年くらい、完全リモートワークを続けていたのですが、概ね快適ではありましたね。少なくとも、僕には合っていたような気がします。

過去に「孤独が好きな人の、仕事との向き合い方」という記事を投稿しているように、僕はずっと独りで黙々と作業をしていることを快適だと感じる性格だということもありますし、何よりも、間に入ってクライアントや広告代理店とのコミュニケーションを整理・咀嚼・指示してくれたディレクター氏の能力に依るところが大きかったのです。

僕は成果物で評価される仕事だったので…

ただ、誤解を恐れずに言えば僕は、会議において「誰がこう言った。ここの処理はこうすることに決まった」などという、細かいディテールを記憶していたり、想定される矛盾をその場で指摘・確認していなくとも、後からどうにかなるものだと思っているのですよ。

だいたいの雰囲気さえ掴んでおけば、アウトプット(=成果物)で確認不足を取り戻すことも、ひっくり返すことも可能だ、と。

「先日のお話を踏まえた上で…」とか、「作業中いろんな疑問が湧いてきまして…」みたいな言葉で語り始めれば、ワリと「完成度を上げてる」っぽい空気感は出せるし、ちょっとした鮮度みたいなものを共有できたりするんですよね。

僕はたぶん、会議が苦手だからこんなふうに考えるようになっちゃったんでしょうね。

「会議の得意な人、そつがない人というのは、もっと会議を有効に使ってるんだろうなあ。羨ましいなあ」などと思ったりもします。

「この話を訊いておけばよかった」とか「要らんこと言っちまったな」などという、会議が終わった後で気づく反省や後悔は、自分にしかわからないものなので、他の同業者と比べようがありませんからね。

だから「デザイナーなんて職業に就くヤツが、そんなに会議が得意なワケない」とも思うし「事前準備から、場の支配までパリっと熟(こな)すヤツもいるんだろうな」とも思うし…。よくわからないのです。

ただ、ひとつだけ分かっている事実は「僕は会議が苦手」だということなのですよ。
会議をメインの仕事にしない職業を選んで、ホントにヨカッタと思っています。

「会議に出席するのが仕事のオッサン」って、ホントに「無能」で「使えない」んでしょうかね?
向こう岸で起こっていることなので、あまりハッキリと見えないのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。