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完全リモートワーク化のための手間

2018.09.14

こんにちは、萩ドットライフ()です。

もともと「完全リモートワークできるようになった」「だから東京にいる必要ないよね」みたいなことから「山口県萩市に移住して、セミリタイア生活しようかな」って考えはじめたんですよね…。ここらで、もういっかいリモートワークについて考えてみよう。

フリーランスなのに「リモートワーク」とか言ってる意味

リモートワークなのか? テレワークなのか? それとも、在宅ワークなのか…。言い方はいろいろあるようですが、おそらく意味は同じようなもんですよね?
本来は、サラリーマンの方に対して「出勤しなくていいよ」ってことなんだろうと思います。

僕はフリーランスのデザイナーなのに、しつこく「リモートワーク、リモートワーク」言ってます。サラリーマンの方からしたら「フリーなんだから、もともとリモートじゃん」って思われることと思います。
そうなんですよ。僕はもともと「リモートワーク」してるんですよ。
なのに「完全リモートワーク」って言ってるのは、

  1. 打合せ
  2. 対面ミーティング
  3. 定例会
  4. バイク便
  5. FAX
  6. 固定電話への連絡

など「そういう、物理的に拘束される業務から一切開放してね」ってことなんですよね。
4〜6に関しては、もう10年近く前に解決されてましたけどね。
FAXに関しては、撤去早かったですよ。まだみんな使ってたころに捨てましたから。
メインクライアントの修正依頼がPDFになったことがきっかけだったんですけどね、付き合いを断りたいクライアントから離れたいっていう意図もありました。
「FAXを撤去しました」って伝えたら、「それはいいですね、これからはPDFにしましょう。ペーパーレスの方がいいですもんね」って対応されて、意図通り離脱できなかったんですけどね…。

結局、人を挟むことに

「完全リモートワーク目指すぞ」って思っても、最後まで残るのは、対面コミュニケーションなんですよね。
僕が50代半ばなんですが「結局は、人と人が向かい合わないとね」って言いがちな世代なんですけどね…。しかし、この歳まで仕事を続けてきた結果「いちいち同時刻、同じ場所に拘束される必要、ある?」と思うに至ってるのですよ。

最初のうちは「要件をまとめて、メールでお送りいただけませんか?」とか「ホントに僕が必要なときだけ、お声がけいただけませんか?」って言ってたんですけどね。
結局「来てくれ、来てくれ」が始まっちゃうので、結局、間にディレクターを立てて、対面ミーティングとか定例会に対応することにしました。

人と合うのを拒んでるんじゃんないんですよ。「意味のない拘束をやめませんか?」って言ってるだけなんですけどね。先方が「これ、意味ある」っておっしゃってる以上、どうにか対応するしかありませんよね。
ここで「生産性がどうこう」って言い始めても仕方ないですからね。「承知しました。では、そういう役割のものが伺います」と。
その人の人件費分、僕の取り分減りますけど、そういう解決方法にたどり着けて良かったと思っています。

結局、メチャクチャコミュニケーションとりますよ

僕が移動したい先が、関東近県とか、静岡・愛知・新潟くらいならば、ここまで「何が何でも、完全リモート」ってならなかったと思います。
希望移住地が、山口県萩市ってところがちょっとね…。一時は「空港のある宇部市か、アクセスのいい山口市なら、頻繁に東京の会議に出ながら、実家にも目を配れるか」とかも思ってたんですけどね。
結局「東京に行くのも、萩に行くのもメンドクサイ」ってことになりそうな気がしたんですよ。

だから「萩市に移住」。そのために「完全リモート」って考え方を進めることにしました。

間に立って、東京の大手町に打ち合わせに行ってくれ、クライアントや代理店の担当者と上手く連携しながら、僕に作業指示を出してくれるディレクター氏、名古屋在住なんです。
しかも、名古屋駅至近の場所に住まわれてるので、とてもアクセスよさそうです。交通費と宿泊費を捻出しても、東京の仕事を請ける方が効率いいんだそうです。

プロジェクトの顔合わせ(座組によっては僕も出ます)があってから公開までは、ほぼ毎日、1日に数往復、チャットワークで会話しますし、ニュアンスを聞きたいときは、何度も電話で会話します。
作業ファイルも「こういうこと?」「こういうバリエーション要る?」「こんなのもやったことあるよ」って、大量に発射します。

結局こっちのほうが、実際に顔を合わせるよりも、大量に、緻密に、具体的に、選択肢の多い、コミュニケーションを取ることができるのですね。

デメリットもありますよ

週に3〜4回は朝ランしています。近所に木場公園って大きい公園があるので、そこで。
リモートワークしてると、積極的に運動しないと、1日中家から出ないで生活できますからね。買い物だって、Amazonに頼めば持ってきてくれるし。
健康には気をつけています。血圧と尿酸とコレステロールの薬を飲んでるので、35日に1回は内科に行くし、半年に1回は血液検査してもらうし、眼科と歯科にも定期的に通っています。
リモートワーカーのデメリットでもあり、フリーランスのデメリットでもあるかな?

セルフ・ブラック(自分から進んで、ブラック労働することですね)になりがちです。
50代になった僕は、夜になるとすぐに眠くなるので、早寝早起きの至って健常な生活をしていますが、40歳代くらいまでは、いつまでも起きて仕事してましたね。
作業の完了条件が「クライアントの満足」になりがちなので、「こう言われたら、これ出そう」みたいな準備を延々と続けるクセがありましたね。こういう作業が自分の中に「引き出し」を作ってくれるから、いいちゃあいいんですけどね。疲弊しますよね。

作業環境は、自分で揃えます。これはフリーランスのデメリットかな? サラリーマン・リモートワーカーって、どうしてるんだろ?
どうしてもオーバースペックになりがちだし、出費も増えがちですよね。

リモートワーク、ラクですよ

なんだかんだと、デメリットも上げてみましたが、それでもリモートワークはラクだと思います。
「サボれる」とか「怠けられる」って意味でもありますが、それでも成果を出せば問題ないんですよね。逆に、どんなにガンバっても、長時間労働しても、成果物がショボいと戦力外になっちゃうんですよね。

成果を出せる人は、自分を律しつつ効率のいい働き方ができますし、成果を出せない人は、早い時期に適性が判断できますので、別の道を選択するタイミングが早まると思うのです。
30〜40代の職業的価値が一番高いときには、いくらでもガンバって稼いで資産形成し、50代になって心身ともにくたびれたら、ユルめばいいのです。

なので、もっと多くの人や企業がリモートワークに挑戦するといいな、と思うのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。