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この1年、何もできなかったのか? できなかったことができたのか?

2020.08.08

こんにちは、萩ドットライフ()です。

そろそろ無職になって1年間が経過しようとしています。何もはかどっていないし、ゆっくりと休まった気もしていません。とらえどころがないままに月日だけが過ぎていったような感覚です。それでも環境が変わりつつあることだけは感じられますけどね。

あっという間に、無職歴が1年になろうとしています

昨日投稿した「10日後には山口県萩市へ移住。その先の目標は…」でも、ちょっとそれっぽいことを書いたのですが、僕は2019年9月25日に無職になりました。それから、なんでかんだでもう1年が経過しそうなのです。

「すべての案件のクローズが視野に入ってきたな。そろそろオレも無職だな」なんて思っていた頃に投稿した記事が「長期休暇が明けたときのことを想って」です。
冒頭から、

今かかえている運用案件がクローズすれば、1年以上の長期休暇に入る予定です。この期間を使って「いったんゼロに戻す」作業をしつつ、次に取り組むべきことを模索し始めるつもりなのです。収益化できるもの(=仕事)が見つかったときに、明けるのです。

なんてことを書いていますね。

現在「長期休暇を明けさせよう」なんて気持ちはさらさらありません。
それどころか、まったく休んでた気すらしないのですよ。

ずっと、山口県萩市で暮らす家を探していたり、東京のマンションを売却していたり、新型コロナ禍で社会全体の動きが止まってしまいずっとヤキモキし続けていたり、あれよあれよという間に時間が経ってしまいました。

過去に投稿した記事を読み返してみると「スケジュールの合間を縫って、自動車免許くらいは取得しよう」くらいのことは考えていたんですけどね。

年末に教習所に申し込みに行ったら「3月いっぱいまでは、予約困難ですよ」と言われてつまづき、「さあ4月だ。そろそろ空いたかな」と思いはじめたころに緊急事態宣言でしたからね。
(参考:時間があればできるのに、はウソ

そんな感じで、ダラダラと1年が過ぎ去ろうとしています。

同じく「第二種電気工事士の資格を取るぞ」と意気込んで、参考書を買ったり、一般財団法人 電気技術者試験センターのWebサイトから、問題・解答集をダウンロードしたりしていたのですが、結局途中で頓挫しています。

「結局、気ばっかり焦ってたくせに、何もできてないなあ」というのが率直な感想です。
何もはかどっていないし、そのくせゆっくりと休まった気もしないのです。

無職になったからこそ、進んだものもあったかも

このブログに何度も「萩の古民家を買ったよ。築56年、ほぼ僕と同い年の、それなりのボロ家だよ」と繰り返し書いているように、無職になって初めて取り組んだ大作業が、この移住先の家の確保でした。

家の売買って、パワー要るよなあ(萩市の古民家購入編)」という記事でも書いているように、遠隔地の不動産を取得するって思ってた以上にたいへんでした。

一部では「地方移住ブーム」みたいな話も聞きますが、みなさん不動産の取得、どうしてるんでしょうね? 僕の場合は実家を拠点にできたし、もともと二拠点生活をしていて月の半分は萩にいましたからどうにかなりましたけどね。

それでも「今回も、あまりいい物件に巡り会えなかったな。次はまた来月か」みたいにどんどん日にちが過ぎていく感じがなかなか苦痛でしたね…。

今さらながらではありますが「ひと月のうち、半分東京・半分萩」という二拠点生活ルールを崩して「購入すべき物件を決めるまで、萩にいる」という期間を作ったほうがスムーズだったかな? と思っています。

逆に、いったん無職になった上で家探しをはじめたから、ゆっくりと取り組むことができたのかな? とも考えています。

結局なにがベストだったのか、今だにわかりません。

僕の性格上、仕事を抱えたまんまだと「萩に移住するんだ。古民家買って、セルフリノベーションしながら暮らすんだ」と、ずっと口で言いながら、何も行動に移さないまま、飽きて忘れていったような気もします。

これに関しては、東京のマンションの売却もそうですよね。

ずっと相場はチェックしてたのですよ。
「東京23区のマンションだけが、ずいぶん高値になってるな」という印象は持っていました。
「株価も上がってるし、ここでリセッションに入っちゃうと、引きずられて暴落あるかもな」と。

なんとなく「ここいらで売却するのが、良さそうな感じするね」とは感じていたのです。

でもそのためには、萩に移住することを決めていなければならなかったし、萩に家を買っていなければならなかったのです。

そして、無職になっていなければ実際に行動することはなかっただろうと思います。

頭で考えれば、複数の案件を捌きつつ、隙間を縫いながら「萩の家を買って、東京のマンションを売って」という想像はできるのですよ。

実際、会社に勤めながら地方で不動産を取得する人もいれば、東京で不動産を売買している人なんてたくさんおられますからね。

でも、繰り返しになりますが、僕の性格上「無職になってなきゃ、動けなかったな」と感じているのです。極端なシングルタスク派なのですよ。

「ちゃんと前に進んでる」ってことにしとこう

「まだカラダもアタマも動くうちに、生まれた街・萩に移住して(=帰って)、田舎暮らしをしたいな」という希望は、かなり前から持っていました。

「ヨシ決めた」ってなったのは、数年前ですけどね。

思い返してみると、2013年に数年ぶりに仕事で萩を訪れる機会があったのですよ。
参画先のシンガポールの出版社が、日本の自治体を訪問取材して地域の食文化を中心とした英語コンテンツをシンガポールにてフリーマガジンとして発行することになり、その取材に付き添いみたいな感じで参加したのです。「萩だったら同行オッケーよ」くらいの感じでした。

萩に再移住することをイメージしはじめたのって、その頃だろうと思います。

久々に訪れた生まれ故郷の懐かしさや行く末だったり、父親に認知症の兆候があることを知ったショックだったり、改めて考える自身の人生計画だったり、要因はもろもろ複合してますけどね…。

もともと、ニュース等で報じられる空き家問題にも関心が「ちょっとだけ」あったし、それが実家に住む家族や萩の人々と話して、地縁のある街・萩の空き家問題と接したときに、問題が自分ごとになったような気がしたのですよね。

なので、その頃から「古民家買ってセルフリノベーション」みたいなことを考え始めてたのですよ。

「古い家を買って、自分の望むように住環境を整えながら生活するのって、楽しそう」とは思うものの、「そんな人たちの行動を応援します」なんて言い始めても仕方ないのです。

「まず僕が、生まれ故郷の空き家をひとつ買ってみます。セルフリノベーション生活、やってみます」であるべきだと考えたのですよ。

そこから少々時間は経過してしまいましたが、セルフリノベーション生活の舞台となるべき家を手に入れ、ようやく実行するフェーズにたどり着いたことを、ほんの少しだけ喜ばしく思っています。

「ほんの少し」なのは、同時に試合前の緊張感みたいなものも感じてるからなのですね。

「やってみたら、楽しいよ」となるなのか? 「やってみたけど、クソつまんないよ」となるのかは、今のとこ何とも言えません。

その辺の過程は、このブログ上で文章にしたり、動画にしてYouTubeなどで公開したりしてみようと思います。

そう考えると、そこそこ前には進んでるのかな?

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。