follow hagi.life

ときにはヒト経由で情報を仕入れないとな

2020.11.15

こんにちは、萩ドットライフ()です。

ネット時代になってからこちら、どうも「受け身じゃダメだ」「積極的に行動しなきゃ、攻めなきゃ」ってことになってますよね。僕もそんなふうに考えています。でも、受け身でいたほうが、想像を超える体験と出会えることだってあるように思うのです。

なんでもネットで調べちゃうんだけどね

「オレってネット中毒だよな」って自覚があります。
たとえば家電にしても、この10年で1・2回くらいしか行っていません。

東京のマンションに住んでたときに洗濯機が壊れ、ついでに冷蔵庫も「製氷室が霜だらけになるからイヤだなあ、そろそろ替えよう」と思っていた矢先だったので、さずがに「こんな重量物を玄関先に降ろされても」と思い、「設置までしてくれますよね」と確認するためだけに家電量販店に行ったのでした。

同時に、使わなくなった洗濯機と冷蔵庫も持っていってもらわなきゃいけませんしね。

それ以外は、電子レンジも扇風機もオイルヒーターもなんでもかんでも、ネットで調べて情報を仕入れて、そのままネットで注文する、ということが当たり前になっています。

その過程で、念のため症状でもググりますので、似たような現象が起きてる方による「こうして直しました」とか「こういうパーツを買って、自分で付け替えるといいですよ」みたいな情報もあるのです。

が、なかなか「壊れちゃった」ってときと、「ヨシ取り組んでみるぞ」というエネルギーに満ち溢れているタイミングが一致することってないんですよね。

どうしても「Amazonでポチれば、2・3日後にやってくるだろ」「要らなくなったヤツもマンション内のゴミ捨て場までなら、手で持っていけるし」ってことで「新しいやつをネット注文する」ってことで決着してしまいがちなのですよ。

実際、それで特に困ったりはしていませんしね。

そもそも、オイルヒーターやら電子レンジにさほど関心があるわけでもないのです。
なんとなく「温まればいいや」とか「大きさ大丈夫だよね」「できれば、いちいちなんかしゃべって来るやつイヤだな」くらいのもので、テキトーに選んでいます。

買ったものがすべて「当たり」ってわけでもなくて、「違うやつにすりゃ良かったな」なんてこともよくあるのですが、使ってりゃそれなりに馴染んでくるものなんですよね。

「当たり前」に気づくためのキー

先日投稿した「教わる力(ちから)を持ち続けよう」でも書いたように、僕はこのひと月間、自動車学校に通っています。

そこで久々に、まとまった知識を系統立てて教わる経験をしているのです。

以前は免許を持っていて車を運転していた時期もありますので、学科については「そうそう、こんなの昔もやったな」とか「あれ? これは前はなかったぞ、アップデートしてるんだ」などと思い出しをしたり、新しい知識を得たりしているのです。

技能教習中は、逐一「あそこに自転車がいますね」とか「歩行者信号が点滅し出したから、黄色に変わるかもですよ」みたいなことを言ってくれるのですよ。

正直言って、以前に免許取得経験のある僕にとっては「そんなの当たり前じゃん」「まあ、教官にも教習の型みたいなもんがあるんだろうな」などと、少々侮っていました。

ただですね「うん、そうだね」「確かに…」と、教官が口にすることに心のなかで相槌を打つたびに「あれ? ここは教官の示唆がなければ見落としてたぞ」みたいなことが存外多いことに気づくのです。

たしかに、ひとつひとつのことは当たり前なのです。

「あの自転車、飛ばしてますね」
「見りゃわかるよ……、あ、信号無視して交差点に入ってきやがった」

「前から来る車、チラチラ右見てますね」
「ホントだね、何かやってる? あ、急に右折しながらウィンカー出しやがった」

みたいな感じのことが、ちょくちょくあるのです。

「以前(20年前くらい)、普通に運転してたけど、そんなところまで気を配ってなかったぞ」なんて思うのですよ。

人はほとんどのことに関して、何かしらのキーを与えられないと「当たり前」のことに気づかないのです。

一事が万事なのだろうと思います。
たまたま僕がいま自動車学校に通っていて、そこで気づいたので、運転になぞらえて書いていますけどね。

そういや、いまの家に入居する前に設備関係の更新したときにも、そんな感じの「そりゃ確かにそうだね」が数多く散りばめられていたような気がするのです。

「当たり前」を言葉にしたり文字にしたり

このブログを書きながらときどき「当たり前っちゃあ、当たり前なんですけどね」って表現をしていることにも気づきました。
「当たり前」にたどり着いたことを、ブログの記事文を考えながら追体験してるんでしょうね。

なにかしらのキッカケでキーを拾って、そこから「当たり前」のことを思い出すのって、なんてことないことなんですが、ちょっとした快感なんですよね。

だからこそ「これのこと、ブログで書こ」ってなっちゃうんですよね。

さて、冒頭で書いた「オレってネット中毒だよな」ですが、ちょっと改める必要があるのかもしれないなあ、と思い始めています。

どうしても次から次へと情報にアクセスしていく自分を「アクティブ」だとか「攻めてる」ってふうに思いがちなのですが、元となる知識がさほど明るくない分野においては「素直に受け身になってみることもありぞ」と思うに至っているのです。

むしろ、そのほうが結果的に効率的なんじゃない? と。

世間的には「受け身じゃダメだよ」「自分から積極的に行動しなきゃ」ってことになってますけどね。

もうそろそろ、自動車学校も卒業です。
交通センターでの学科試験にパスしたら、自動車免許が手に入ります。

高校の同級生が経営している中古車ディーラーに頼んで、軽トラを買おうと思っています。
なんせ「古民家再生をDIYでやりたい」が、ここ萩市に移住した理由のひとつですからね。

そうなると、台車で運べるサイズ・重さの家電くらいは自分でお店から持って帰れるようになるのです。

次になんかしらの家電を買うときは「久々にリアル店舗での買い物をしてみようかな」なんてことを考えています。
たぶん、僕の想像を超える体験があるような気がするのですよね。

「いい方に」なのか「悪い方に」なのかは、運次第でしょうけれどね…。

それで「うん、確かにそりゃそうだ」ってことに出会ったら(気づいたら)、それをその場で口にしたり、こうしてブログ記事にしたり、tweetしてみたりを習慣にしようと思っているのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。