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フリーランスの金銭感覚、退職金とか年金とか

2018.08.02

こんにちは、萩ドットライフ()です。

フリーランスって、毎月の収入にバラツキがあります。どうしても多いときのイメージで生活を作りがち。さらに言えば、退職金はないし、年金は国民年金だったり。少なくとも僕は、頭でわかってても、なかなか準備に向かうことができませんでした。

退職金ってとてつもない制度ですよね

「オレたちフリーに退職金なんてないから」って、フリーランスの人、一度は口にしたことあるんじゃないでしょうか? みんな頭じゃわかってるんですよね。
でも「まだ先の話だから」「その代りオレらに定年ないから」みたいなことも同時に考えてて、退職金がないことに対する準備なんてしませんよね? 今は情報多いから、みんな何らかの対策してるのかな?
そのへんは、僕基準で話を進めますね。

まあ、会社の規模とか業績にもよるんでしょうが、会社員の人って退職するときに、2,000万円とか3,000万円とかを「お疲れ様」ってもらえちゃうんですよね(認識正しいですよね?)。
もちろん、もっと少ない人もいれば多い人もいるんだろうけど、なんとなくこんなもんでしょうか。
これって、たとえば家のローンの残債を一括返済できたり、地方なら一戸建てを新築できたり、すでに家のある人は投資に回して、月額10万円くらいの生活費を産む「金のなる木」を作ることだってできる金額なんですよね。

多くのフリーランスは、2,000万円の一時金なんて一生お目にかかれないんじゃないでしょうか。少なくとも僕はそうです。会社員の方たちは、定年時にこれを手にすることが約束されてるわけで、そう考えると「退職金ってスゲェな」と思うのです。

余談ですが、独立したてのころ。毎月の収入が約束されてる「月給ってスゲェな」って何度思ったことか…。
会社員の多くの方々は「月給ってスゲェな」「退職金ってスゲェな」なんて、考えたこともないですよね。いいんですよ、当然の権利なんだから。
でも失う(フリーになる)と、そのパワーをものすごく大きなものとして感じることができるのです。

国民年金だけだとキツいですよ

僕、法人を持ってるんですが、ずっと国民年金だったんですよ。フリーになったばかりの頃、国民年金も国民保険も払えなくて未納だった時期もあります。
本当は会社経営者は、厚生年金と社会保険に加入しないとダメなんです。知ってたけどずっと国民年金のまま放置してました。

これも「将来、厚生年金の方が有利なんだよな」なんてことは、頭じゃわかってたんですよ。
同じように「年金なんか頼りにしてない」「オレは生涯現役」とか言いながら、負担が少なく、事務手続きも簡単な国民年金のままでいました。途中でなんかいか「厚生年金に切り替えようかな」とは思ったんですけどね。
年金って、実は割と有利な投資先なんですよ。
結局、数年前に年金事務所から呼び出しがあり、それを機に厚生年金に切り替えました。口座から自動引落できないので、面倒くさい事になってるんですけどね。
この辺は、「毎月20日過ぎは、pay-easyの日」をご参照ください。

フリーランスって、法人化してなくて国民年金の人多いですよね。
制度上の支給額は、40年間保険料を支払った場合の満額で、月額で64,941円です。≒65,000円、キツいですよね。
40歳代くらいまでは、このままずっと働けるし、それが生きがいだ、みないな感じになっちゃってるんですよ。
でも、50歳代になると怠けたくなりますよ。「はぁ〜仕事やりたくねえな」ばかり考えるようになるんですよ。
もしかすると周期的なもんで、60歳くらいになると「さ、バリバリやるか」ってなるのかもしれませんけど、こればっかりはわかりません。
現実、自分が65歳とかになって「あ〜ダメだ。怠け切らないと死ぬ」ってなったときに、月額65,000円ではどうにもできませんよね。

同じ対会社の金額を個人で扱ってるだけ

「フリーは会社員の3倍稼いで生活レベル」って聞いたことありませんか? 僕は何回も聞いてますし、あまりちゃんとした意味もわからずに、何回か他人に言ってます。
もしかしたら、特定の世代の人たちだけが、言ったり言われたりしたセンテンスなのかもしれないですね。

僕の職業であるデザイナーの場合ですと、多くの場合、フリーランスって会社員よりも収入多いですよね。

  • 前提として「腕に覚えのあるヤツ」がフリーになる
  • 対会社・対事務所の金額を個人名義で請求する

あたりが、その理由だと思うのです。もちろん例外を探せばいくらでもあるでしょうが…。
そして、フリーになって食えなければ会社員に戻ったりするし、違う職種に転職したりしますからね。自浄作用もあるのです。
請求金額のことは、ちょっと不正確かもしれないと思ってます。「あなたフリーだから、このくらいの金額で大丈夫だよね」みたいなことをいう発注者って少なからずいそうな気がするんですよね。
それで案件が流通してる以上、その存在を無視するわけにはいきませんし…。
それでも、会社員よりも収入少ないってことはないように思うのですが、いかがでしょう?

僕は、フリーになって収入が増えたのは「対事務所の金額を受け取ってるから」「自分の評価が上がったワケでも、自分の腕が上がったワケでもない」と思うようにしてました。途中からですけど…。

だって、

  • 事務所も、光熱費も、設備も、事務手数料も、なにもかも自分持ち
  • 個人の福利厚生も自分持ち
  • ポテっと倒れたら、明日から無職

なのです。
このあたりが「フリーは会社員の3倍稼いで生活レベル」という言葉の裏付けなのかな? と思い始めたのが50歳になったくらいからでしょうかね。ダメダメなのですよ。

「あのころ、普通預金に置きっぱなしにしてた資金で、S&P500に連動するETF買っとけばな〜」などと思っても後の祭りなのです。

S&P 500:
S&P500(エス アンド ピー ファイブハンドレッド、Standard & Poor’s 500 Stock Index)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数。ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。
S&Pを冠するアメリカの株価指数は、他に以下のものがあるが、S&P 500は特に有名で、機関投資家の運用実績を測定するベンチマークとして利用されている。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/S&P 500(2018年8月2日現在)

この話題については、書き始めてからいろいろと思いついたことがあるので、また似たような話を書こうと思っています。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。