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東京のマンションを売ることにしました

2020.03.21

こんにちは、萩ドットライフ()です。

最初は「近隣の仲介業者と知り合いになって、相場観とかエリアの見通しについて情報共有しよう」くらいの軽い気持ちだったのですが、あれよあれよと、マンションを売ることに。査定依頼から1週間後には専任媒介契約を結ぶこととなってしまいました。

高齢者になってから「売る」ってキツいよな

ここのところ1年半以上にわたって、東京と山口県萩市の二拠点生活を続けてきました。

以前投稿した「他人の趣味と向き合う ― 萩市の古民家を買うことにしました」で書いたように、萩市での居住するための家の購入手続きを進めています。

売買契約が締結され、このゴールデンウィークには引き渡しされる段取りになっているのです。

もともと、このブログでも「近い将来、萩に移住して、そこをセミリタイア生活の地とします」ということを何度も繰り返し書いていましたが、ようやくそれが現実のものとして実感できるようになりつつあります。

で、残るのが東京で所有しているマンションなのですよ。

かつて「フラット35で住宅ローンを組んでいれば、賃貸に出せるようです」という記事を書いたこともあるように、ずっと賃貸で運用しようと考えていました。

ところが、萩の古民家を取得する際に、つくづく「家の売買って、パワー要るもんだなあ」と感じたのですよ。
とくに離れた場所の不動産を売買するのって、なかなか大変なのです。
〈参考:家の売買って、パワー要るよなあ(萩市の古民家購入編)

20年程度賃貸運用を続けて、僕が後期高齢者になるころに売却したほうが、もしかすると僕が手にするお金の量は多いかも知れません。
実際には、そのときになってみないと分かりませんけどね…。

でも萩の古民家の購入が「その年になって、遠隔地の家の売却するのキツいなあ。やりたくないなあ」と考え始るきっかけとなったのは確かですね。

同時に、マンションを手放すことによって、

  • 固定資産税から逃れ
  • 管理費・修繕積立金から逃れ
  • 設備等の更新義務から逃れ
  • 金融資産化してポータビリティを確保

することができますので「売っちゃったほうがラクなんだろうな」というほうに気持ちが傾いていたのです。

無料査定を依頼すると、電話がかかってきます

最初は「なんとなく相場観を把握しつつ、近隣の仲介業者と顔見知りになっておこう」くらいの感じでした。

ゆったりと時間をかけて、近隣の相場の話とか、過去の実績とか、将来の展望みたいな情報を共有しつつ、業者選定をしたり、売る/貸すの相談に乗ってもらったりすればいいだろうな、と。

「とりあえず3社くらいでいいかな」と、web上から「無料査定依頼」というのをしてみました。

3社とも、その日のうちに電話がかかってきましたね…。
内容はどれも「一度、お部屋を拝見させていただきたい」というもの。

このブログの中でも、端々に「電話キライ」「対面ミーティング、キライ」と書いているように、あまり好きなアプローチではなかったので、正直イラっとしたのですが、マンション売却/賃貸なんて生まれて初めてのことなので「まあ業者に誘導されるがままに従ってみよう」という気になり、そのまま3社からのアポイントを受け入れました。

これが2020年3月12日(木)のことです。

その翌日の13日(金)に2社、1日空けて15日(日)に1社、自宅に訪問を受けました。

みなさん、そのときに大体の相場感とか、近隣の販売状況、当該物件の過去の取引なんかを資料にまとめて来られるんですね。
同時に、その場で各社独自(まあ似かよってるんですが…)のサービスの説明があります。

その上で「改めて、もう一歩踏み込んだ提案をさせていただきます」と。

1社については、その初来訪の日に手数料減額の申し出がありました。
手数料というのは、売主側の負担として「(物件価格の3%+6万円)×10%(消費税)」が上限であり、通常の価格なのですが、なにぶん代金の高い品物ですから「1%下げます」でも、数10万円の影響がありますよね。

実は僕、この時点で「賃貸運用はもういい。売却しよう」という気になっていました。

次々とやってくる仲介業者の方々と会話をしていて、少々煽られたという部分も否めませんし、すでに決まっていた気持ちを後押ししてもらったという感じでもあります。

ずっと、僕のメインクライアントはマンションデベロッパーだったので、不動産広告のことについては、なんとなくわかります。
ずっと、新築マンションのwebサイトを作り続けてきましたからね。

不動産そのものに関しても、専門家ではないにしろ「門前の小僧」ではあるのです。

加えて、フリーランスや個人事業主、会社オーナーって、不動産とか資産運用の話が大好きなのですよ(僕の周辺限定かもしれませんが…)。
当然、各社の方々ともそれなりに話は盛り上がりました。結構バテましたけどね。

先日投稿した「つくづくサラリーマンに向いていない人生だったなあ、と」で触れたように、僕は人ときっちり話すと、変なところにチカラが入ってバテるのです。

そして1週間後には専任媒介契約を

そして、その「提案書」が出揃ったのが19日の木曜日。
もうこのときには3社に対して「みなさんからご提案を頂戴した時点で、1社と専任媒介契約をいたします」ということを伝えていました。

奇しくも、最後に提案書を持ってきた業者が、もともと「ここに依頼しようかな」と思っていた会社だったので、結局そこと契約することにしました。

なぜ「ここに依頼しようかな」と思っていたかというと、ずっと僕が仕事をお請けしていたマンションデベロッパーのグループ会社だからなのですよ。

担当者と話していると、共通の知人がいたり、社内の雰囲気を共有できたり、「いま全員iPhone配られてるでしょ」とか「あの人、怖いんですよ」みたいな会話が弾んで、なんとなく「愛着」みたいなものが頭をもたげてきたんですよね。

売却しようとしているこのマンションも、そのグループによる分譲物件ですしね。

「考えてみるとこの物件、○○社に買ってもらったようなもんだもんな…」
「売却も、このグループでお願いしよう」

みたいな、ちょっと感傷的な気持ちで業者選定してしまいました。

その背景として「みんな、だいたい同じ提案してくる」ことが確認できたからでもあります。
みんな本職なんで、出してくる相場感に違いはないんですよね。

その上で、分譲会社と同グループであるがゆえに、当該物件の売買を仲介することが多いという実績も選定評価に加味しました。

おそらく来週には「レインズ」という不動産流通機構が運営するデータベースに掲載され、suumoやat homeのような媒体にも掲載されはじめることでしょう。

また、動きがありましたらブログ記事にしてみます。

こんな感じで「とりあえず無料査定を依頼してみるか、それから売るか貸すか決めよう」とwebフォームを入力した1週間後には「御社と専任媒介契約をいたします」と、売却を決めていました。

ちなみに決定した業者は、もっとも手数料の値引き額が大きかった業者ではありません。
僕もまた、手数料の値引き競争を心良く思っていないのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。