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人生二毛作。さしずめ今は、二回目の土作り

2018.11.28

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「人生100年」とか言い出してて、なんか長くなってるっぽいんですよね。ハタチそこらで決めた仕事を70歳とかまでやり続けるのって、キツくないですか? 僕は数年前から「おかわり」を考えてて、今が、もういっこ目の人生の入り口だと思ってるんです。

「人生二回できるんじゃねえか?」ってことですよね

「人生二毛作」って誰が言ってたんだっけ? と思いつつググってみました。有名どころだと、外山滋比古氏が、そういうタイトルの本を書いておられるんですね。他にも、多くの方が記事やブログで、この言葉を使っておられます。

なんとなく意味するところがわかりやすくて、優れた表現だと思いつつも「自分が使うと、ちょっと借り物感あるな」と使用を避けてきた言葉なのです。

ここ数ヶ月ずっと「セミリタイア」という行為とその意味について考えつづけていて、新規案件の受注を停止し、東京と山口県萩市の二拠点生活を始めたことで「なんとなく、オレのセミリタイア生活、はじまったな」と感じている時期なのです。

そうすると、とたんに「人生二毛作」という言葉の解像度が上がってきた感があるのですよ。
「ああ、オレが今やろうとしてることって、まさにこの『二毛作』ってやつだな」と。

二毛作って言葉、学校で習いましたよね。農業の用語ですね。

二毛作:
二毛作 (にもうさく)とは、同じ耕地で一年の間に2種類の異なる作物を栽培することである。同じ作物を作る場合は二期作(にきさく)と言い、年に1回だけ作物を作ることは一毛作(いちもうさく)や単作(たんさく)と言う。九州地方などで盛んである。(例小麦と米、米とい草)
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/二毛作(2018年11月28日現在)

「人生二毛作」は、さしずめ「一生の間に2種類の異なる人生を生きることである」みたいな感じでしょうかね?

二回目の土作りとしての「セミリタイア」

そもそも、ハタチそこそこのときに決めた職業を60歳まで、約40年続けるって、無理があると思うんですよね。
僕もそうでしたけど、職業を決めたあとだって、いろんなことを体験しつつも「オレ、将来なんになろう?」って考え続けますよね。
そのうち「オレ、ホントはこういうスタイルで働く人生を求めてるんだよね」みたいなイメージがどんどん鮮明になってくるんですよね。

「もう、転職なんてムリですよ」って言われはじめる、40代・50代にそういうタイミングがくることが多いんじゃないでしょうかね?
なんとなく「一回目の収穫」が済んだような気もしてますしね。

さらに、今「人生100年時代」なんて官邸や厚労省が言い始めてるのですよ。
「人生、おかわりアリ」って考えたり、途中で何回か中休みを取ることを考えないと、持ちませんよね。

僕は、過去にも、

という投稿をしているように「ここいらで、もういっこ目の人生はじめようかな」と思っているのですよ。
生まれた街、山口県萩市に移住したいというのもその一環なのです。

今「セミリタイア」と言っているのは、二回目の人生の「土作り」をしてるという意味なんですよね。
「仕事減らして、お金どうすんの?」も、ごもっともですが、今やっと土作りを始めたところなんですもん「収穫期は、まだ先だよ」としか言えませんよね。

ところで、農業のシロートのくせに、人生を農業用語になぞらえつつ、この記事を書いているのですが…。
「ほかに、どんな工程があるんだ?」とググってみると、作付け計画とか、育苗、植え付け、水やり、病害虫対策などなど、いろんな工程があるらしいですよ。
「『土作り』とか『収穫』とか書いてるオレ、薄っぺらいな」と思いました。

興味のある方は「野菜栽培+作業内容」とかでググってみてください。

一生をかけて、ひとつのことに取り組む人を否定するわけじゃありませんよ

僕は決して「複数の職業をや意見したやつがエラい」「途中で生き方のスタイルを変えるのカッコいい」と思ってるワケじゃないんですよ。

僕にとっては、そっちのほうが馴染むと思い至ったし、楽しそうに感じるのです。
「こういう生き方のバージョンもあるんじゃねえのか?」と。

おそらく、僕と同年代の人って「あと、10年で定年なのだから、この会社にしがみつくのがベスト」「この歳で、1からスタートなんてムリですよ」みたいな考え方の人が多いんじゃないかな? と思うのですね。

僕は「定年したあとでも、また何かの初心者になって、別の職業人になれるかもよ」「なんなら、すぐに始めたほうが楽しいかも」と考えているのです。

口で言ってるだけじゃ仕方ないから「んじゃ、オレが先にやってみるわ」ってことなんです。

人生100年と考えたときに、50代半ばで完全リタイアするなんて、つまらない。
まだまだゲームに参加したいのですよ、フィールドに立ちたいのです。

僕は今、フリーランスのWebデザイナーです。
セミリタイア生活に入ってるから、仕事量は少なくなっていますけど、まだこの仕事は残っているのですし、完全になくそうと考えているワケでもありません。
ところが僕、美術系、工学系の教育は受けてないんですよ。体育学部卒ですから。

独学で学習しはじめて、なんとか仕事になり始めるまでに3年。フリーランスになるまでに10年。稼ぎがピークを迎えるのに20年。
そして「もういいやバテた。セミリタイアして、次のワンゲームに備えよう」と思ってる今が30年目なのですよ。

今の僕が55歳ですから、次のゲームに遊び疲れて「もういいや、バテた」って言い始めるのが85歳なんですよね。

「人生100年なんだろ? まだ余ってるじゃねえか…」

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。