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人生100年時代。50代くらいでユルむための準備

2018.09.12

こんにちは、萩ドットライフ()です。

若いころに東京近郊でフリーランスやって、50歳代から地方でセミリタイアするって、なかなかいい選択だと思うのですよ。今の僕は「50代のユルみ方」を意識してるフェーズなのですが、30歳代くらいの人は稼ぐだけ稼いだほうがいいと思います。

30代後半くらいまでは、会社員よりもフリーの方が有利なんじゃないかな?

僕がフリーランスのデザイナーなので、職業によるバイアスってのはあるかもしれませんし、働く場所や、職能以外の個人の特性ってのもあるだろうな? って前置きをした上での話になります。
東京近辺で暮らす、30代中盤くらいまでの平均レベルのフリーランスWebデザイナーが仕事にありつく難易度はそれほど高くないと思っています。
僕の感覚だと、エンジニアはもっと有利かもしれません。今はデザイナーよりもエンジニアのほうが需要が高いように感じるんですよね。でも、僕はエンジニアの方の働き方をあまり知らないので、深く言及することは避けます。

仕事の探し方は、エージェント経由でもいいでしょうし、決まったプロダクションの出入り業者みたいになってもいいのでしょうが、割とポジションは空いてるように思うのです。
おそらく、30歳代の方は、会社員としてデザイナー業を営むよりも、フリーのほうが収入が多いと思うのですよね。
だって、フリーって年齢と収入に関係ありませんもん。むしろ、若年者のほうが、ムリも融通も聞きますから、収入が多くて当たり前だと思います。
ずっとフリーのデザイナーをしてきて、 50代になった僕が振り返るに「30代後半〜40代前半くらいが、オレの人材価値、ピークだったな」と思うのです。
今となっては「もっと稼げたな」などとも思うのですが、「あまり無理せず、いい感じで仕事できたから50歳超えてもやってられるのかもね」とも思いますので、良かったんだか悪かったんだか、よく分かりませんね。

ただ、30代40代くらいが、稼ぎどきなので、この時期に東京(別に海外の都市でもいいと思いますよ、お好きな選択で…)でフリーランスとして稼いで、資産形成すると、あとがラクなのですよ。
たぶん、都市部のほうが仕事多いし、単価も高いですからね。この「住む場所って、人生を左右しますよね」という記事でも「お金いっぱいもらえる仕事って、都市に集まってると思うよ」ってことに少し触れています。
サラリーマンの方は、年齢ともにサラリーは上がりますが、フリーランスは、ピークを過ぎると下がるのですよ。これ、意外とみんな意識してないですよね。

「いくつになっても」とか、考えないほうがいい

幸いにして、僕は50代中盤になっても、仕事をいただき続けています。
そこそこ努力もしていますし、自分がいる環境に対して「水が合う」って感覚もありまます。大雑把に言えば「運がいい」のですよ。

ただ、バテが来ますよ。
僕の場合は「気づかないうちにだんだんと…」って感じではなく、ある時期から突然ぐったりとパワーがなくなった感じでした。
だから今「セミリタイア」とか「リモートワーク」とか「長期休業」とか言ってるんですが、早い話が「お金なんか要らないよ!」「みんなでオレを休ませろ!」って、勝手に騒いでいるのです。
こんなこと言えるの、30代・40代の頃に働いて作った資産があるからなんですよね。正直「助かった」と思っています。
「自慢」と取られても構いません。40歳代までに資産形成できるかどうかって、フリーランスにとって大問題なんです。
退職金ありませんし、国民年金の人も多いと思いますからね。

僕の場合、仕事が多い時期って、日常生活がズボラになるんですよ。お金使いに外に出かけるとかしなくなるんです。だから、結果として資産として残ってくれたのですよね。偶然なんです。
40代中盤くらいまで「オレはいくつになっても働くつもりだよ」って思ってましたから、資産形成なんて全く考えてなかったんです。クルマとか服とかいっぱい買っちゃって、50代の今スッカラカンでもおかしくなかったんですよ。

他の人の話を聞くと、40代くらいから仕事が減るフリーの方も、少なからずいるみたいです。そういう人は、できるだけ早めにサラリーマンに戻る手もあるかもですね。
僕がフリーになるときには「もう後戻りできない」みたいな考え方をしてたんですけどね。最近はどうなんだろう? 僕の印象では「フリー経験」って決してネガティブなものじゃないような気がするんですよね。

今の僕が「仕事がなくなって」「仕事をする気力もなくなって」「手元に資産もなくて」って状態になったらと思うと、ゾッとしますもん。
「もしかして、オレ仕事減り始めてるかな?」と思ったフリーランスは、機会があれば、サラリーマンに戻ることも視野にいれるべきだと思います。

50歳超えたらラクしよ

50歳を超えても、加齢による需要減をものともせずに、延々と自分を高め続けられる稀有な能力の持ち主は存在すると思います。しかし、そういった「平均レベルを極端に上回る超人」をベンチマークにするのは非常に危険だと思うのですよね。

僕は今、75歳とか80歳くらいの「働く自分の姿」をイメージしています。その頃に月額15万とか20万くらい、ちょうど新入社員くらいの収入を得続けていられるように準備したいのですよ。
今、バリバリと仕事を捌ける50代だとしても「あと20年持つ?」と自問すると、やはりキツそうですよね。
なので、今ちょっとの余力があるうちに、積極的にユルみたいのです。ラクをしたいのですよ。

単価なんて下がっても全然構わないと思っています。スケジュールや成果物にある程度、自分のコントロールが及ぶような案件を選んで請けるような感じになるんだろうと思います。
「同時に複数案件は請けないよ」とか「1案件、手を離れたら1ヶ月休むよ」みたいなことを言ったりするのかもしれません。
それで切れる関係なのであれば、そこで切っておいたほうがいいようにも思います。
「ラクで単価の低い仕事を80歳まで残し続ける努力」って感じですかね。

「ラクな仕事」って言っちゃダメなのかな? 「負荷の低い…」くらいにしときましょうかね?

「人生100年時代」みたいなことも言われていますが、労働市場において50代ってあまり重要がないんじゃないでしょうかね? そんな時期にガンバリ疲れしても意味ないと思うんですよね。
ただ、そのためには、ある程度の資産がないと「ガンバっても仕方ないから、ユルむか」ってことにはなりませんよって話で、30代40代のときに、稼ぐだけ稼いでおかなきゃならないのですよ。

僕はずっと「セミリタイア」に向けて準備をしているのですが、その言葉の意味をずっと考え続けているのです。
このブログの他のページには、この記事とまったく違う文脈で「セミリタイア」を語ったりしています。たぶん、人によっても、状況によっても意味が変わる言葉なんだろうと思います。
この記事を書いている今は「セミリタイアって、キャリアダウンのことなのかもな」とか考えています。

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