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50代にして自動車免許を取るつもりです

2019.04.22

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「老人の自動車運転事故」が社会問題化してますよね。僕は萩市に移住しようとしていますので、自動車の運転が必須になるのですよ。しかも、これから取得しようとしているのです。「20年くらい使ったら返納だな」ということはわかった上でです。

山口県萩市に移住します

僕は現在、東京と山口県萩市とを行ったり来たりする二拠点生活を送っています。
山口県萩市は、僕が生まれ育った街なのですよ。大学進学とともに離れて、40年近く経ちますが、もう一度、そこで生活をしてみたいと思ったのです。

二拠点生活とはいえ、簡単にいうと「毎月帰省している」ようなものです。
最初の頃は、萩への移動のたびに、昔の知人・友人に声をかけていましたが、今はもう誰にも告げず、本名のSNSにも投稿せずに移動しています。

以前投稿した「50代になったら同窓会が増えた」でも、少し触れましたが、さほど会いたいと思っていない同級生が、率先して飲み会を企画しはじめて、スケジュールを奪われるのがイヤなのですよ。
「きっちりと断ればいい」のは、重々承知しているのですが、そのたびに「どうしたの? 忙しいの?」「誰と飲むの?」「誰呼んだら来てくれる?」みたいなやりとりが始まるのが、鬱陶しいのです。

僕はただ「東京にいても、萩にいても、同じ生活ができる」ことを確認したいのですよ。
同じことをしつつ、生活環境を変えることが快適なのです。

飲み会は嫌いじゃありません。「同級生だからつるもう」みたいなカルチャーが嫌なのです。
「二拠点生活」は、目的化しているものなのです。
単純に「人生の一時期、二拠点生活を体験してみたい」と思ったからやってることなのですよ。
なので、この生活を何年も続けるつもりはありません。

近い将来、萩市に完全移住するつもりです。
現在「萩の作業場」と呼んでいるところは、僕が育った実家です。その1室に居候させてもらっているのですよ。
完全移住する際には、住宅を取得するつもりです。

以前「古民家再生をDIYでやりたい[思いついてることを記録する]」という記事を投稿したように、ちょっとした趣味的な意味合いもあって、古い家を買いたいと思っているのです。

車の免許を取ろうとしていた矢先に

僕は自動車免許を持っていないのですよ。
かつては持っていましたが、30代半ばのフリーランスになって3年目くらいでしょうか、半分は意図的、半分は更新を忘れていて流してしまったのです。

ちょうどWebサイト制作の仕事が、次から次へとやってくるようになっていた時期でした。
当然、収入も増えてきます。急速にサラリーマン時代の5倍くらいの収入になったのですよ。
もともと車が嫌いな方ではないので、輸入車のカタログを取り寄せたり、ショールームに見に行ったりするようになっていたのですよ。
当時、30代後半。それなりの分別はあったので「これ、マズいな」「車買ったら、生活変わっちゃうな」と、自戒の念くらいは、持っていたのですよ。
「免許、流しちゃったほうがスッキリするな」と。

一方で、寝る暇も惜しんで仕事をしていましたから「免許の書き換えに行く時間があったら、作業時間に充てたい」などとも思っていたのです。そして、だんだんと「もう免許いらない、タクシー使えばいいし」と思うようになり、更新のことをすっかり忘れていたのです。

で、今「萩に移住しよう」と思うに至ったところで後悔しているのです。

まだ、どんなところで生活するか逡巡している最中なのですが、農林漁村部に住むのであれば、もちろんのこと、市街地で暮らすにしても車は必須なのですよ。

今50代半ばにして「車の免許、取ろう」と思っています。

そこに来て、最近とくに見聞きするようになったのが「老人の自動車事故問題」ですよ。
僕が今、免許を取っても、おそらく20年後くらいには、返納を考える時期が来るのです。

もちろん、その20年のために免許は取りますけどね。
同時に「20年後、免許のない生活」もイメージしはじめる必要もあるのです。

70代の人が免許を取る話

萩の作業場には、母と弟ファミリー、そして叔祖母が住んでいます。
母は、そろそろ80歳になろうとしているのですが、未だに美容室を経営しています。

老人が経営している田舎の美容室ですから、お客さんもみんな老人なのですよ。
農村部から、車で来られる方もいるようですが「免許を返納した」「自転車に乗られなくなった」「歩くのが辛くなった」「施設に入所した」などなどの理由で、年々、お客さんの数は減っているようです。

その中のひとりのお客さんが、70歳を超えて自動車免許を取られたようです。
それまでは、市街地に用事のあるときには、ご主人の運転で住居のある農村部から移動してきておられたようなのですが、ご主人が身体を壊し、通院、買い物等、すべての生活において不便になったので、奥様が免許を取ることになれたようなのです。

傍から見れば「危ないよ、もう何年も運転できないじゃないか」「市街地に生活の場を移すべき」などと考えてしまうのですが、もう、マインド的にも金銭的にも、負担が大きすぎるんですよね…。

おそらく、いろいろ考えた結果が「何年持つかわからないけど、自分が免許を取る」だったようです。
母の店で「老人の自動車事故」について、心配されていたようなので「年寄りの運転は危険」だとはわかっておられるのです。
それでも、田舎では車がないと生活できなくなっているのですね。

75歳で車のいらない生活をを始める人生設計

僕は「75歳で車のいらない生活をを始める人生設計」を今から考え始めるつもりなのですよ。
今、考えている「萩市に移住する」の先には「車に乗れない田舎暮らし」があるのですよ。

現時点でイメージしている「自分は、こんなふうに働き続けたい」と、折り合いがつかないときが必ずやってくるのです。

前述の通り、農林漁村部に住むのか、市街地に住むのか、まだ決めかねています。
「市街地ならば、車の要らない生活ができるかも」とは思うのですが、それは現時点のことであって、20年後のことではないのですよ。

「萩には移住する。でも、終の棲家にはならないかな」とも思っています。
「そのうちまた、東京のマンションに帰ってくることも視野に入れとくか」とか、「県庁所在地に居を移すことも考えるか」とか、いろいろ考えはじめているのです。

僕はフリーランスなので、サラリーマンの方々のように、定年がない代わりに、退職金もないのですよ。法人登記しているにもかかわらず、最近まで国民年金に加給していましたので、老後の設計をよく考え続ける必要があるのですよ。
「なるようにしかならないよ」と思考停止できないし、それだと「つまんない」「楽しくない」と考えているのです。
(参考:「フリーランスの老後」をプロジェクト化

もしかして「5年間1本勝負、期間限定の萩市移住」みたいな考え方の方が楽しいのかな? と思ったりもしているのです。
もちろん「第二回、第三回」と延々と萩で暮らし続けるかも知れませんが「もう、ずっとここで暮らすんだ」などと思わないほうが、気が楽だし、自分にあってる気もするのです。

その先に「75歳のときに、徒歩で病院と買い物に行けるところに居を構える」というイメージをもっておいて、少しずつそこに近づいていくような方法がいいのかな? などと思っているのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。