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とりあえずやってみる。そうでないとなんとも…

2019.09.22

こんにちは、萩ドットライフ()です。

自分で決めて行動していると、事前に思っていたことと、事後に気付くことに差があると感じます。「とりあえずやってみる」を経ないと得られない「違和感半分、新発見半分」だけれども決して不快ではない、これまでになかった感触があると思うのです。

分かった気になることの危うさ

昨日投稿した「そろそろ撤退戦が終わる。無職になる」で書いたように、Webデザイナーからの引退が目前に迫ってきています。

思えば、数年前に「いったん無職になろう、セミリタイア生活を始めよう」と決断して、ことあるごとに「もう新規案件、請けないからね」といいつつも、受け入れてもらえるまでに数年を要し、最後の新規案件を受注したのが2018年の春ごろ。そしてその案件を公開したのが秋ごろです。

それから、だんだんとセミリタイア感を増してきて、なんとなく「そろそろセミリタイア生活に入ったと思っていいだろうな?」と思い始めたのが、2019年の年明けからゴールデンウィークにかけて徐々にという感じでした。

その間、ずっと自分の対話をし続けているのですが、行動する前に思っていたことと、実際に行動した後に気付くことにかなりの差があるな、という感触を持っています。

ひとことで言うと「違和感」ですが、それほど嫌な感じのする違和感ではありません。
「違和感半分、新発見半分」って感じでしょうか。

セミリタイアでも、デザイナーからの引退でも、二拠点生活でも、実際に行動するまでは過去に自分が味わったことのある感触に当てはめながら、腹落ちさせていたのだと思うのですよ。
それが、実際に初めての体験をすることで、新しい感覚やものの見え方を獲得することで、過去の感触をアップデートしているのだろうと思っています。

「さ、セミリタイア生活はじめるぞ」と思い立って、まだ数年しか経っていないのに「なんかちょっと、ものの感じ方変わってきたな」という感触を得ることができているので「これからしばらくは、どんどん新しい感覚を得続けることができるのかな?」と、少し楽しくなっています。

同時に、使い古された表現ではありますが「行動せずに、思い込みや想像で分かった気になるのはよくないな」と、この歳になって強く再認識している最中です。

僕が今こうして、実際に行動しながら感じていることも、僕の体感に過ぎず、言葉にしても別のものになっちゃうんですけどね。
なかなか、一般化して他人に伝えるというのは難しいものなのですよ。
(参考:アドバイスって役に立ちませんよね

二拠点生活か。完全移住か

予定では、これから先

  • 1年以上の長期休暇を取る
  • 田舎(山口県萩市)に移住する

ということにしています。
「長期休暇」に関しては、あとひとつ残している案件がクローズすることで、自動的に無職になり、長期休暇に突入するのですが、「田舎(山口県萩市)に移住する」については、タイミングを決めつつ、膨大なメンドくさ事を処理しなければなりません。

「楽しみだな」と思いつつも、同時に気が重くもあるのです。

また、完全に移住してしまうと、いったん東京生活を終わりにしなければならないので、それはそれで寂しさを感じるのです。当然、二拠点生活も終わります。

これについては、ここ数ヶ月感ことあるごとに考え続けていて、いろんなパターンをシミュレーションしているのですが、なかなか腑に落ちる計画が思い浮かばなかったのですよ。

それが俄に「そろそろ二拠点生活から、完全移住に変わるタイミングを決めないとな」と考え始めています。
「1年間の長期休暇の間のどこかで」などと思っていたのですが、1年なんてあっという間ですからね。

僕は今、東京と山口県萩市を行ったり来たりする「二拠点生活」を1年くらい続けています。
当然、年に数度の帰省とは違う感覚を得られますし、始める前と実際にやってみた後の感じ方も異なります。

だんだんと「自分の生活圏」として感じられるようになるんですよね。
もともと僕が生まれ育った街なので、すごく落ち着くような感じを得た反面、有名店や観光地の存在が、それほど特別なものではなくなる。だけれども「自分なりの発見があるかも」という気がし始めているところなのです。

でもそれが、二拠点生活を続けることで得られるものなのか? 実際に完全移住しなければ得られないものなのかは「わからない」のです。

この「わからない」は、「知らない」でも「関心がない」でもなく、「ちょっと見てみたいな」という感情を起こしてくれる「わからない」なのですよ。

「とりあえずやってみる」ってとても大切

おそらく僕はこの「わからない」のせいで、完全移住に対する欲求が強まっているのですよ。

もともと決めていたことではありますが「二拠点生活をいつまで続けるのか?」について悩み続けていたのです。
今でも、時期について結論は出ていません。

それが、無職(=長期休暇に突入)になる日が目前に迫ったことを機に、次のアクションを起こしたくなってるのです。
なんとなく「わからない」ものが目の前に現れ、「とりあえず見てみたいな」と思い始めているのですね。

こうして文章にすると、こぼれ落ちてしまう感情がいくつもあって、上手にすくい取れないのがとても歯がゆいのですが、これまでずっと、この「わからない」から始まって「とりあえずやってみる」によって、僕はいろいろ経験できたし、成長もしてこれたのだと思うのです。

ここ数年で味わいつつある、人生の転機の中で、僕はいろんなことに気付いているような気がします。
それは、こうしてブログに書き残しているから、そう感じるのだろうとも思うのです。

ここ数年で、

  • 完全リモートワーク
  • 二拠点生活
  • セミリタイア
  • Webデザイナー引退

など、いろんなことを「とりあえず」やってみました。
やっていないと、どんなものなのか? 自分がどういう感情を得るのか? なんともわからないからです。

このブログでは総じて「行動して良かったよ」的なことを書いていますが、実際に良かったのかどうか、答え合わせをするのはまだまだ先ですよね。

でも、冒頭で書いたように「違和感半分、新発見半分」のこれまでになかった感触を得られることは間違いありません。

そして今「さて、田舎への完全移住をどんなタイミングにするかな…?」と考えている最中です。
どこかで腹をくくって「とりあえずやってみる」しかないことは明白なのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。