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リモートワーク(テレワーク)は地方移住を促進するか?

2020.05.14

最終更新日:2020年07月29日

こんにちは、萩ドットライフ()です。

一部の都道府県を除いて、緊急事態宣言が解除される見込みですね、嬉しいことです。そうなるとだんだんと興味の対象はアフターコロナに向かいますよね。僕が特に気にしているのは「リモートワーク(テレワーク)」と「地方移住」についてなのです。

コロナ禍も、そろそろ収束でしょうか

新型コロナウイルス禍も、そろそろ収束に近づいてる感がありますね。
今日あたり、北海道、千葉、埼玉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫の8都道府県を除く39県で、緊急事態宣言が解除されるもようです。

僕は、毎日ヒマなので、YouTube動画やWeb上の記事を読んだり眺めたりして過ごしているのですが「アフターコロナ。世界は、日本はどうなる?」みたいなコンテンツが増えつつある感じを受けています。

先日は、経団連が「週休3日制」を検討しているなどというニュースも流れてきて、なんとなくみなさん歓迎ムードですよね。

経団連がまとめる新型コロナウイルスの感染予防対策ガイドライン(指針)の原案が、8日分かった。派遣や請負も含めた労働者全員を感染から守る体制づくりのほか、通勤時の感染リスク軽減に向けた週休3日制導入の検討を促している。政府の専門家会議の意見を踏まえ、14日にも公表する。
出典:経団連「週休3日制検討を」 感染予防指針案が判明―新型コロナ:時事ドットコム(2020年5月8日現在)

でもこれ、勤怠で評価される人と、成果物で評価される人の格差が進むんじゃないでしょうかね。
労働問題に関しては、僕は大した知見を持っていませんので「なんとなく、こんな感じになるんじゃない?」程度の感想しか持っていませんけどね。

僕にとっての最大の関心事は、

  • アフターコロナでも、リモートワーク(テレワーク)は継続されるのか?
  • リモートワークが定着することで、地方移住は促進するのか?

ということです。

このブログで、ずっと「リモートワーク」という用語を使い続けてきたのですが、最近どうやら「テレワーク」陣の勢いが強いんですよね…。
引き続き「リモートワーク」を使い続けるつもりですが、ときどきこうして併記しますね。

SEOを意識してますからね。

僕はずっと、リモートワーカーを続けてきました。
会社勤めの方々と違って、フリーランスなのでリモートワーカーで当たり前なのですが、二拠点生活からの地方移住(=田舎暮らし)をイメージしつつ、対面ミーティングにも出席しない「完全リモートワーク」を模索し続けて来ました。
(参考:完全リモートワーク化のための手間

結局は、

  1. 完全リモートワークはできた
  2. 二拠点生活も問題なくできた
  3. 地方移住を決めて、家を買った

ところまでは順調に進んだのですが、緊急事態宣言が出てしまい、引っ越しができず、まだ東京で暮らしています。

また、同時にセミリタイア生活もしたくなり、いったん無職になる作業も並行して進めていたのですよ。
これもどうにかこうにか計画を進めるることができ、現在、セミ無職みたいな感じになっています。

なので「地方に移住して、東京の仕事をリモートにてガシガシやる」という状況はなりません。
(参考:セミリタイア期を作って、人生を再スタートする

僕の生活は楽で快適になったのですが、地方移住リモートワーカーとしてのサンプル価値は相当下がってしまいましたね…。

リモートワーク(テレワーク)と地方移住

このブログのいろんなところで、地方移住を決めた理由を思いつくままに上げていっているのですが、まずもって僕の50代半ばという年齢の影響が大きいと感じています。

サラリーマン年齢に換算すれば、そろそろ「定年」の声を聞くころだし、とはいえ、まだまだ新しいものに触れていたいし、いつでも10,000mを60分以内で走れるし…。

明らかに老いを感じつつも、まだまだ動けるときなんですよね。
「生活環境変えるなら、今だな」って思っているのです。

みんながそう感じる年代かどうかは謎ですが、僕はそう思って無職になったし、地方移住を決めたのです。
そのためにリモートワークという働き方は、ずいぶん計画を後押ししてくれました。

でも「アフターコロナのニッポン。ビジネスの現場は地方に分散されるか?」というと、僕はかなり懐疑的なのです。

このブログを開設して間もない頃に「住む場所って、人生を左右しますよね」という記事を投稿したことがあるのですが、人は刺激を求めて、刺激のある場所に集積するものなのですよね。

なので、特に若い人が都市を目指す傾向は、そう簡単に解消されるものではないと思います。
地方から若者が流出するのは仕方ない」のです。

一度、刺激のある環境に身を置いてしまえば「もっと強い刺激を」と思いこそすれ、「再び田舎へ」なんて気にはなかなか至らないものなのですよ。

僕が地方移住を目指したのは「焼きが回った」と感じたからです。オッサンですからね。

もちろん、このコロナ禍をきっかけに「リモートワークで田舎暮らし、いいなあ」という人の数は増えるだろうと思いますので「そんなのまったくの絵空事だよ」とは思いません。

おそらく「アフターコロナ。地方へ向かう人が急増中」みたいな記事を書ける程度には増えるとは思いますが、人口動態に影響を与えるほどにはならないんじゃないかな? と考えています。

僕と同じくらいの年代の方々。40代後半くらいから50代くらいの「子供の手は離れたし、このまま定年まで勤め上げて、労働から解放されたらアタマもカラダもヨボヨボってイヤだなあ」という人たちは、もしかしたらまとまった数、地方へ向かう可能性はあるかもしれませんけどね。

リモートワークで都市居住、快適ですよ

前述の通り、僕はフリーランスでしたので、20年以上にわたって、職住融合(=リモートワーカー)だったのですよ。

そのうちの15年程度は、東京都江東区の清澄白河という、大手町(東京の中心的なビジネス街です)まで地下鉄で9分。日本橋・銀座くらいまでならば、じゅうぶん自転車圏。
神田・日本橋近辺で飲んだら、歩いて帰る(逆に酔っ払ってなきゃ歩こうと思いませんけどね)ような場所で暮らしています。

「通勤するワケじゃないけど、利便性の高い場所に住んでる」って、最高に便利なのですよ。

ちょっとした飲みの誘いにもすぐに応じられますし、ちょっと時間が空いたときに日本橋や銀座に買い物に行ったり、いろいろメンド臭くてタクシーで往復しても知れてますしね。

先日投稿した「テクノロジーは孤独を埋めるのか?」でも書きましたが、人は「集いたい」っていう欲求を捨てられないんですよね。

学齢期の子供がいると、教育のことも考えますよね。
有名な塾とか習い事、幼稚園・小中高、そして大学、すべて都市部に集中してますもんね…。

教育産業もビジネスですから、都市部に立地するのが合理的なんですよね。
「そのうち地方でも充実する」とか「オンラインで」とかを待つよりも、みんな今あるものを活用しようとしますよね。

企業の「都心オフィスの縮小+リモートワークの促進」は進むと思います。
勤務時間中の水道光熱費と地代を労働者に負担させることができますから、お得なのですよ。コストダウンに繋がるのです。

でも、結局みんな都市周辺に居住するんじゃないでしょうかね。

前項でも触れたように、多くのオッサンたちは「リモートワークだからな。信州とか北海道、沖縄とか、いいよな」とか言い始めると思います。そして、その中の一部は実際に行動するかもしれませんね。

事実、僕も山口県萩市に移住することにしていますしね。

でも、それが大きな流れになるかというと、僕は懐疑的なのです。
もしかすると「二拠点生活」くらいならば、統計に現れる程度には促進されるんでしょうかね? どうだろ。

結局、行動するのは、一人ひとりですからね。
世間が変わるよりも。会社が変わるよりも。「自分が変わる」が、一番やっかいなのですよ。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。