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セミリタイアは、周りの景色を眺めつつ、ゆったりと歩き続けるようなものかも

2020.08.24

こんにちは、萩ドットライフ()です。

萩で暮らしはじめて以来、ずっと草むしりをしていますが、黙々と草を取っていくだけの作業なので、その間にいろんなことを考えるのですよ。ただ不思議と、草や土を触りながら考えることって、東京のマンションにいたころと明らかに違うんですよね。

ここのところちょっとバタバタしすぎてました

朝の涼しいうちに草むしりをしながら「そうだオレ、セミリタイアしてたんだった」と、ふと再認識しました。

東京のマンションの売買契約が成立した6月の前半あたりから「さあ引越しだ。萩市への移住だ」ってモードに切り替わったものだから、アタマの中でずっと「アレもやらなきゃ、コレもやらなきゃ」って、追い立てられてるような感覚だったのですよ。

カレンダーアプリを見返してみると、言うほどツメツメのスケジュールでもなかったりするんですけどね。

マンションを売るだの、1,000km離れた場所に移住するだの、生まれて初めてだったり、数十年ぶりだったりする体験が次々と押し寄せてきたもので、我ながら相当テンパっていたようです。

先週も、

  • 月曜日:朝から引越し、東京のマンションを引き払い、午後は山口県萩市へ移動
  • 火曜日:朝一番で市役所へ行き転入届け、印鑑登録、マイナンバーカードの書き換えを済ませ、帰りがけにホームセンターで買い物。午後から草むしり
  • 水曜日:朝一で設備会社との工事請負契約締結、現在請負っている唯一のWebサイト運用業務
  • 木曜日:東京から搬出した家財が到着。テキトーに積み上げてから草むしり
  • 金曜日:浴室解体と電気工事が始まっていたので、挨拶を交わしつつ、草むしり
  • 土曜日:朝一でフレッツ光の敷設工事。ルーターの設定をしてから草むしり
  • 日曜日:朝の涼しい時間だけ草むしり

と、草むしり中心の生活ではありますが、なんだかんだと新しい生活のための準備に次々と対応しなければならなかったのですよね。

まだ、浴室と電気工事が終わらなければ入居できないのですが、しばらくはゆったりと草むしりだけをしながら暮らせるようになったかな? といったところです。

入居したらしたで、今度は荷解きとか、生活するためのレイアウトを考えつつテキトーに配置している家具を動かしたりなどなど、またやることが出てくるんでしょうけどね。

でも、そのうちすべての雑草を駆除できるはずですし、家具のレイアウトもいったん済ませてしまえば「こんなもんか」と淡々とした生活が始まるはずです。

草むしりをしながら思ったこと

どうも「次はこれ、終わったらあれ」という気ぜわしくしているのが好きな質(たち)なのですよ。
なんだかんだと文句を言いながらも、スケジュールが詰まってるのが嬉しかったりするんですね。

これを「少しユルめたほうが、人生快適だよね」ということで、セミリタイアしたはずだったんですけどね…。

それを、この1週間の草むしりが軌道修正してくれてる感じがするのですよ。

草むしりって「まずは、この雑草だらけの庭をなんとかしなきゃな」と感じている使命のようなものなのですが、なにも考えずにひたすら草を抜いたり、毟ったりす単純作業なのです。

しかも気温35℃くらいの炎天下ですから、2時間程度を限度にしています。

1回庭すべての雑草を駆除しても、また生えてくるんでしょうね。
おそらく、この作業はエンドレスなのです。

でも、今のように「毎日決まった時間、草むしりに取り組む」という感じではなくなるはずなのですよね。
「なんだか、また雑草が生えてきたな」と気付いたときに1日2日かけて駆除するような、ゆったりとしたペースになるはずなのですよね。

これから取り組もうとしているセルフリノベーションについてもそうです。
(参考:古民家再生をDIYでやりたい

最初のうちは「まずはリビングだ」「作業部屋だ」「この和室を洋室に」と、次から次へと、あたかも未完成なものを完成に向かわせるようにバタバタと作業を続けることになるのだろうと思います。

僕は四半世紀に渡って、Webデザインの仕事をしてきました。
こないだ売った東京のマンションも、このたび入居する萩の古民家も、Webデザインの仕事で得たお金で買いましたし、セミリタイア資金もこのお金が元手となっています。

Webサイトを立ち上げるときもそうで「○月○日公開するよ」って決まったら、そこに向けて、色んな人がバタバタと動きます。
場合によっては、連日の徹夜も辞さずに作業に取り組みます。
(参考:「セルフブラック」の功罪

公開に漕ぎ着けると「ふぅわ〜、終わった」とばかりに「お疲れ様メール」が飛び交います。
場合によっては、打ち上げなども執り行われます。

でも、僕はその後の「運用フェーズ」こそが、Web制作の本領だと思っているのですよ。

情報の書き換えだったり、新情報の追加、新規コンテンツの提案・制作・公開などなど、新規公開のときほど派手ではないにしろ、来訪者の反応やビジネスの進捗と照らし合わせながら微調整していく作業ですね。

セミリタイアしたのだから、スピード落として景色を変えましょ

セミリタイアも、Webサイトで言う「運用フェーズ」みたいなものなのかな? と思うのです。

最初のうちは、この数ヶ月感で僕が体験したように、新しい環境に身を置くために少々バタバタしますが、その後ちょっと落ち着いて、環境の微調整や、ちょっとした考え方の更新、ときどき新しいものに取り組んでちょっと変化を付けてみるような生活が始まるのだろうと思うのです。

草むしりをしながら「そういや、東京で暮らしてる間、草を触ったことなんてあったかな?」なんてことを思うのです。
学生時代や会社員時代の「大掃除」的なイベントでやったような記憶もありますが、自分の土地を手に入れて、うんざりするような量の雑草を前に「これ、全部自分で抜くの? どれが雑草で、どれが作物?」なんて体験は生まれて初めてなのですよ。

抜きながら「この草は抜きにくい。この草はどんなに力を入れても切れちゃうだけだ」なんてことを少しずつ憶えていきます。

前(前々?)オーナーが残していった切り株もあります。
ググってみると、DIYで「抜根」もできるそうです。

「ヨシ。チャレンジしてみよう」と、最小限の道具を買いました。
この道具で手に負えなかったら、あっさりと業者に依頼するつもりです。

蜂に襲われてはじめて庭の横に立て掛けてある、虫取り網の意味が分かりました。
「なんだこれ、子供の遊び道具じゃねえかよ」と捨てなくてヨカッタ。

何が言いたいかというと、明らかにこの1週間で僕の目に映る景色が変わったということです。
当然、アタマの中で考えていることも変わっています。

今はまだ、新しい生活を作るためにバタバタしていますが、だんだんとゆったりとした取り組みに変わっていくのだろうと思います。

家のリノベーションも、庭造りも、いくつもの季節を体験しながら少しずつ微調整し続けるものだと思い始めているのです。

それのみならず、生活全般のギアを入れ替えて、今まで見てこなかったような景色を視界にいれつつ、ゆったりと進んでいくのだろうなあと、感じるのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。