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田舎暮らしは、なかなかワイルド

2020.09.26

こんにちは、萩ドットライフ()です。

日々、新しい生き物と出会ったり、ちょっとした知恵を付けたりしています。これまでの生活スタイルとガラッと変わりましたからね。田舎で暮らし始めたことで新しく関わるようになったモノゴトが多いのです。だから働いてるヒマなんかないのです。

こんな生き物、どこにいたの?

そういう季節だからなのか? 僕の目の使い方が変わってきたからなのか? 家の周辺でいろんな生き物を見かけるようになってきました。

先日も「田舎暮らしも、なかなか情報量が多い」という記事で「イタチを見かけたよ」とか「裏の竹やぶに小動物が来てるよ」とか書いたばかりなのですが、昨日はコウモリとネズミに遭遇しました。

それも死体。
僕が裏庭の草むしりをしたり、洗濯物を干しに移動したりするときにいつも通る軒下に、少し離れて一体ずつ「落ちて」いました。

床下に潜ったときにネズミの死骸に遭遇したり、小屋の隅っこで干からびたコウモリを発見したのならば「ここを住処にしてたんだな。もしかして他にもいるかも…」と思うのですが、明らかに人目に付く場所に「あった」のですよ。

しかもコウモリもネズミも、首のあたりの肉がはみ出しており「狩られたんだろうな」と。

どうして軒下のコンクリートの上に置きっぱなしにして去ったのかは不明ですが「おそらく、先日見かけたイタチの仕業なんじゃないかな?」と目星を着けています。

いろいろとググってみると、イタチは床下や天井裏を住処にすることがあって、騒音や糞害がたいへんなようなので、しばらくは注意していようと思います。
前オーナーさんも、床下の隙間を金属製のネットで補強したりしているので、害獣被害と戦っていた形跡がありますね。

「もしかして今日も」と思い、家の周りを確認してみたのですが、今日は獲物の置き忘れはありませんでした。
昨日は、なんらかのアクシデントがあったのかもですね。

それにしても、どこで狩ってきたのか知りませんが、この付近にコウモリもネズミもいるんですね。
ネズミも、これまで見かけたことのあるドブネズミと違って、毛が明るい茶色でした。

写真に撮っておこうかな? とも思ったのですが、グロテスクだしアリがたかってたので、結局撮らずに火ばさみで摘んで、裏の竹やぶに放り込みました。

この家に住み始めて、まだひと月も経過していないのですが、様々な生き物と出会いますし、見えるようになってきています。

田舎ですから、いろんな生き物が周囲で共生してるんですよね。
当然ですが共生という言葉には「捕食」も含まれます。

勝手口を開けたら、コオロギを咥えたヘビが逃げていくところだったり、すぐ目の前の網戸で蛾を襲うヤモリを見かけたり。
なかなかワイルドな光景に日常的に出くわすのです。

「あれ、聞き慣れない鳴き声がするな」と思って庭に目をやると、これまで見たことのない鳥が数羽来てたりします。
それと入れ替わるように、毎日のように見かけていたスズメバチの姿をとたんに見なくなったりね。

「イヤな鳥がいるから来なくなっちゃったのかな?」とか「もしかして、鳥が食べてくれた?」などなど、いろんな想像をするのですが、本当のところはわかりません。

ただ、なんとなく「共生」という言葉のやさしさコーティングが取れた感じはしますね。

掘っても掘っても

あいも変わらず、草むしりを日課にしています。
切りがないのですよ。むしってもむしっても芽吹いてきますからね。

当然ですが、秋に芽吹く植物もあるのです。
まさに、昔に理科かなんかで習った通りなのです。

いま、謎の球根と戦っています。
たぶん「水仙なんじゃないかな?」と思っているのですが、これが大量に埋まってるエリアがあるのですよ。

しかも、木の根元あたりの掘り起こしにくいところに密集して…。

もうかれこれひと月も草むしり生活をしていると「鎌で刈っちゃダメだ。掘って根から抜かないと」という意識になっていますので、小さい芽を発見しただけで周辺めがけて鍬をおろすのですよ。

そうすると、そのへん一帯から球根が出てくる出てくる…。
この3日間くらいで、市の指定のゴミ袋に2袋分貯まっています。

以前「落ち葉焚き用のピットを作ってみた」という記事で触れたように、僕は落ち葉や抜いた雑草は自分で燃やすことにしていたのですよ。

ところが、球根は火に焚べちゃダメなんですね。
燃えてくれないのですよ。

ちょっと考えてみればわかることなのですが、球根って水分のカタマリみたいなもんですからね…。

それをずっと「上手く燃えてくれないな」「もうちょっと天日干ししなきゃダメかな」なんて思いながら、あ〜でもないこ〜でもないと悩み続けていたのです。

結果「球根はまとめてゴミに出そう」ということにしました。

それとちょっと意外な現象が…。

とりあえずワンシーズンは、除草剤を使わずに手作業で草むしり生活をしてみようと思い、日々エリアを決めながら「今日はこのエリアの草を取ろう」と取り組んでいます。
前述の通り、すでに鎌は使わずに鍬で根から掘り出すスタイルで日々、草むしりに取り組んでいるのです。

当然、草をむしっても数日経てば何かしらの芽が出てきます。
それはそれで仕方ないのです。そういうもんですからね。

でも、最初に芽吹いてくる草って、クローバーなんですね。
クローバーって、根を横に張っているので、抜くときにも難渋するのですよ。

真っ先に芽吹いてくるクローバー

真っ先に芽吹いてくるクローバー

草むしり系のYouTubeやブログとかを観たり読んだりしてみても、なかなかやっかいな雑草のようですね。
見た目はなかなか可愛いので「クローバーなら生えててもいいか」って思いがちですけどね。

たぶん、これが当たり前の世界

ちょっと前まで暮らしていた東京では、まったく関わることがなかったようなことを体験し続けています。
決して東京に「生き物がいない」「竹やぶや雑草がない」のではなくて、そういう場所で生活してなかっただけなんですけどね。

家の中にも、思った以上に生き物がいます。

夜、ベッドで灯りを消してYouTubeを観つつ寝入ろうとしていると、PCの灯りを目指して蛾や小虫が集まってきますしね。
ふと壁に目をやると、ヤモリがいたり…。

この2年間、東京と萩を行ったり来たりの二拠点生活をしていたので、わかっていたことではあるんですけどね。
二拠点生活中に「萩の作業場」と呼んでいた実家から、ほんの数百メートル山の中に向うだけで、ずいぶん状況は変わるものです。

考えてみると、多くの場所が程度の差こそあれ、こういう場所なんですよね。

自分が生活している場所に他の生き物もいっぱいいて、家を出ると地面があって、そこにはいろんな草木が生えていて、放置していると暮らしにくくなるから管理するんだけど、完全に何もない状態にすることなんて無理に決まってて…。

ずっとずっと、そういうものと関わり続けながら暮らしていくのが、とても当たり前の世界なんだなあ、としみじみ思うのです。
そうやって暮らしてると「働いてるヒマなんかないな。無職になってヨカッタ」とも思うのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。