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新しい家のよそよそしさは、3ヶ月でほぼ消える

2020.11.24

こんにちは、萩ドットライフ()です。

引越しは大嫌いだけれども、環境が変わる感じは好きです。新しい家や街で感じるいろんな、楽しさやら、見える景色、感じる空気が好きだし、ちょっとした緊張感や、よそよそしさが自分に変化をもたらしてくれる感じがして、なかなか楽しいんですよね。

正直、引っ越しは嫌いです

「引っ越し+回数+統計」というワードでググってみました。

最も引越しをしている都道府県はどこ?引越し回数、引越し理由を大調査|引越し見積りサイト【引越し侍】というサイトに辿り着きましたので、そこに掲載されている数字を参考にしてみます。

どうやら50代の平均は「3.0回」、もっとも多い解答は「6回以上」の人が32%おられるようですね。

ただ、この統計の中には引っ越しゼロ回の方は含まれていないようです。
一瞬「一生に1回も引っ越ししない人なんていないでしょ?」なんてことが頭をよぎったのですが、そんなわけありませんね…。

でも、きっちりした数字が欲しかったわけでもなく「同年代の人って、何回くらい引っ越し経験があるものなのかな?」程度の動機で調べただけなので「そっか。だいたい6回くらいか」が分かればばオッケーなのです。

そして、僕の引っ越し回数を数えてみると、8回でした。
そのうち1回は大学時代のバレー部の合宿所内での部屋の移動だったので、実質7回かな?

まあ「だいたい、そんなもん」って感じですね。
平均よりは多いけど、もっと引っ越ししてる人なんていっぱいいるのです。

引っ越し、嫌いです。

不要なものを捨てたり、梱包したり、引っ越し屋さんと打ち合わせしたり、役所を回ったり、連絡しなきゃいけないところをまとめたり、とにかくメンド臭くてイヤなのです。

加えて「真夏」なんて、バカな季節に敢行すると地獄のような目に会いますしね。
(参考:15年間暮らした、東京のマンションを退去しました

できることならば、もうしたくありません。

環境が変わる感じ、好き

でも、ややこしきことに「引っ越しは嫌い」だけれども「環境の変化は好き」なのですよ。

窓から見える景色がこれまでと違ったり、散歩コースを新しく開拓しなきゃいけなかったり、コンビニ・スーパー・ドラッグストア・病院…。
コロナ中でなかなか「遊びにおいでよ」って言えないけれども、誰かが来たとき用に「ああいう店、こういう店」と、それらを巡るルートをなんとなく妄想したり。

細かいことを言えば、玄関を開けるときの鍵の感触がこれまでと違ったり、廊下を歩くときの床のキシミ、部屋の匂いも当然これまで住んでいた家と違います。

近隣の人と挨拶をするときの感じだったり、通学時間に聞こえる子どもたちの声だったり、いろんなものが新鮮なのですよ。

だから「好き」なのです。

「いつも行ってたお店にもう行けなくなるんだな」とか「駅に向かう途中で、この路地を通るのが好きだったんだよな」みたいな、お別れの寂しさを感じることもありますが、それですら「好き」成分のひとつだったりするのです。

かつて住んでいた場所で得ていた感覚は失われますが、それら一つひとつが新しいものと置き換わっていって、さらに「これまでになかった感覚」も得ることができますよね。

環境が変化すると、ちょっとしたよそよそしさも感じるのです。

なんだか、この家に・この街にまだ上手くフィットできてないな、という感覚ですね。

うっすらと緊張感もあり、自分の中に変わらなければならない部分を発見できたようでもあり。そんな感じの楽しさが好きなのです。

この家にどのくらいいるんだろう?

なんとなくではありますが「これが終の棲家にはならないだろうな」という気がしています。

もう2・3回は、新しい家・新しい街のよそよそしさを味わってみたいように思うのです。
再び東京のような都市部に戻るのかもしれませんし、農林漁村部に自分の居場所を作ろうとするかもしれません。

もともとは「もっと田舎への移住」をイメージしていましたからね。
(参考:田舎に移住しようと思う5つの理由

もしくは「いま暮らしているところの近所」なんてパターンもあっていいのです。
もう萩市内で家を取得して、こうして暮らし始めているのにいまだに「空き家バンク」を定期的にチェックしてますもん。

いまの家で暮らし始めてから、そろそろ3ヶ月が経過します。
(参考:ようやく古民家に入居できたと思ったら、台風が来てて眠れない

もうなんとなく、最初のころに感じていたよそよそしさは消えてなくなっています。
日中、自分がいる場所も動線も決まってきましたしね。

建付けが悪くて「なんとかしないとな」と思っていた収納ドアも「別に使わなくてもいいか」みたいな感じになってるし、馴染んじゃってるんですよね。

当初考えていた、セルフリノベーションしながらの生活を「あせらずにワンシーズンくらい、このまま使い続けてみようかな?」と思い直したので、いろんなことが「なんとかしたいけど、とりあえずこのままでいいか」って感じになっちゃってますしね。
(参考:ひとつずつやっていく、ゆっくりとやっていく

気がつくと「どうにかしなきゃいけない」という楽しみを残したまま、自分の家になっちゃってるんですよね。

近いうちに軽トラを買うつもりです。

そうするとまた「ホームセンターに何か買い出しに行きたい」とか「庭もっと駐車しやすいスペースを作りたい」とか、いろいろ考えるようになると思います。

これまで暮らした家と違って、今の家は「いろいろといじれる家」なのですよ。
セルフリノベーション前提の「古い家」だし、庭は広いし、隣家と接してないので音を出せるし。

ちょっとした思いつきを動機にしつつ行動をして、それに沿った結果を見て、嬉しがったりガッカリしたり。
馴染んでいる部分を壊して、新たなよそよそしさをこさえて楽しんだり。

そんなことを延々と繰り返していくような気がします。
それに飽きたら、また次の居場所を探すのでしょうね。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。