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フリーランスだからといって、主体性を持ち続けられるワケじゃない

2019.02.18

こんにちは、萩ドットライフ()です。

フリーランスのみならず、自営業者や経営者になる人って、どこかしらに「主体性を持ちたい」とか「裁量が欲しい」という動機があったはずなんですよね。でも、何年か立つと、だんだんと「失われていってるな…」と感じることが増えてくるのですよ。

「主体性」って行動することなのですよ

僕がフリーランスになった当時。今から20年以上も前ですが、そのときに「オレが手に入れたいものは主体性だ。裁量が欲しい」と、きちんと言語化できていたかというと、そんなことはないのですが、言葉になっていなかっただけで、ずっとそういう認識は持っていました。

当たり前にように「不安」「リスク」「めんどくささ」が目の前にあるのですが、自分の意思で行動できることが楽しかったのですよ。

そう。「主体性」って、行動することなんですよね。
自分で好きなように行動したいから、フリーランスになったはずなのですよ。

しゅたい‐せい【主体性】
自分の意志・判断で行動しようとする態度。「主体性のない人」「主体性をもって仕事に取り組む」
出典:主体性(しゅたいせい)とは – コトバンク(2019年2月18日現在)

それが、いつしか「オレはフリーランスなのだから主体性がある」とか「主体性? 知ってるに決まってるじゃん。経営者なんだから」みたいに、立場と結びついてしまって、ひとつの「知識」になっちゃってた気がするのです。

実は「行動する」よりも「現状を維持する」のほうがラクなので、いついしか、現状を維持するために物事を考えるようになっていた気がします。

じっくりと考えれば「何もしない理由」なんてものは、たくさんみつかるものなのですよ。

  • 今の収入を失うべきではない
  • これまでお世話になった取引先に対して不義理をすることになる
  • 現状をもっとアップデートできるはず

などなど「主体的」に現状を維持し続けようとしてしまうのです。

それが続けば、いつしか「変わらなければならないことは解っている。しかし何もしない」という状態が当たり前になっちゃうんですよね。「主体性? うん、知ってるよ」って言いながら。

主体性を失うことの弊害は、楽しくなくなること

先ほど「自分の意思で行動できることが楽しかったのですよ」と書きましたが、行動しなくなると、逆の感情が起こるのですよ。楽しくなくなるのです。

その、主体性を失い、楽しくなくなった期間に手に入れたものは「安定」でした。
いわゆる「いい状態」だったんです。フリーランスになりたての不安定な頃に羨ましく眺めていた状態であり、目指していた状態だったのですよ。

反面、安定をキープするために、主体性を押さえ込み、裁量を脇に追いやったような状態がしばらく続いてたんですね。
というか、セミリタイア状態にいる現在でも、そのフラストレーションはまだ残ってるんですけどね。

とはいえ、それほど理不尽な目にあっているわけでもなく「仕事なんだから、クライアントやメンバーの都合に合わせたり、指示に従うのは当たり前だろ」の範囲ではあるんですけれどね。
それが、切れ目なくずっと続いているのがものすごく負担なのですよ。

このへんは、僕の「働き方」「休み方」に関する技術の問題もあります。

人間は、主体性を発揮して行動し続けることが必要だと、つくづく思い知りました。
とくにフリーランスや経営者になろうとする人は、その傾向が強いはずなので、絶対に抑え込んではいけないことだったんですよね。

収入とか安定なんて、手に入れてもすぐに慣れちゃうもんなんですよ。

極端なことを言えば、上手くいってるワケじゃないけど、主体性を発揮して次々と行動している状態のほうが楽しいのかもしれません。

「主体性」ってメンテナンスが必要かもですね

「変わらなければならないことは解っている。しかし何もしない」という状態から逃れたいのですよ。
そのために、セミリタイアとか二拠点生活をはじめているのですが、なによりもこうしてブログを書き続けることで、自分の「主体性」を観察しつづけようと思っているのです。

まずは「主体性を発揮しよう」「なにか行動しよう」と考え続けることが大切だと思うのですよね。
そのためには、こうしてブログ記事として記録し続けることが重要だと思うのですよ。

過去の記事を読んで「ヘタクソな文章だな」とか「あれ、こんなこと考えてた?」「いちいち、言い回しがキモいな」とか、いろいろヘコむこともありますが、とにかくずっと、自分がこれから変わっていく先をイメージし続けて、思考を継続することが大切だと思うのです。

もともと「主体性を持ちたい」とはじめたフリーランスです。
楽しさを取り戻すためには「主体性を発揮すればいいに決まってるじゃん」ということはわかってるのですよ。
問題は「どうやって?」なのです。

僕は、こうしてブログに記録しつつ、できることをひとつひとつやっていこうと思っています。
「はじめる」が億劫ならば、「やめる」をやってみようと考えています。

リスクは承知の上です。
「安定いらない。自分で考えたことを行動に移したい、その方が楽しい」と考えているフェーズです。
ちょうど今、自分の「主体性」をメンテナンスしてる時期なのですよ。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。