follow hagi.life

フリーランスにとってのセミリタイア

2019.04.18

最終更新日:2019年05月13日

こんにちは、萩ドットライフ()です。

僕はフリーランスなので、通勤しないし就業時間という概念もないのですよ。なので「セミリタイア」という言葉の使い方も、サラリーマンの方々と少し定義付けが違うと思うのです。僕なりの「セミリタイア」の解釈を思うがままに書いてみようと思います。

もともと、出勤も勤務時間もありません

僕の現状を説明するために、このブログのあらゆる記事で「今、セミリタイア中なのです」と、書いています。ただ、ずっと気づいていたのですが、サラリーマンの方がイメージする「セミリタイア」とは、若干異なる定義でこの言葉を使っているのです。

僕は、フリーランスのWebデザイナーです。

もともと、毎朝、決まった場所に出勤したりしないのです。始業時間も就業時間もなければ、上司も同僚もいないのです。
仕事があるときには一生懸命仕事をしますが、とくになんの依頼もないときには、ひたすらYouTubeを観て過ごしたりしていますし、平日の昼間に買い物に行ったりもします。

30代の頃に「ダメだ、サラリーマンできない」と思って、フリーランスになって、それから20余年が経っていますから、会社に対する未練などありませんし、社内政治的な話にまったくピントが合いません。

おそらく、サラリーマンの方が「退職したぞ、今日からセミリタイア生活だ」と感じるような状態には、すでになっているのです。

なので、サラリーマンの方がこのブログ内で、フリーランスの僕が「セミリタイア」という言葉を使っている文章を読むと「なんか用語の定義、おかしくない?」とか「それって、セミリタイア?」などと思われることも多いんじゃないかな? と、気にはしていたのです。

労働を趣味化することなんです

サラリーマンの方にとってのセミリタイアは、「退職した、今日から…」が、節目だろうと思うのです。
フリーランスの僕の場合は「新規案件の受注を停止した日」が節目なのですよ。

ただ、以前投稿した「それなりに、ゆるまる」でも、少し書きましたが、制作会社の社長に「これで止めて。いったん長期休暇取るから」って、何回も言いつつ、真に受けてもらえなかったり「受けて頂けないのは承知してるけど、念のため」みたいな、依頼が来て断ったりを何回かつづけていますので「セミリタイア記念日」みたいな日は特定できないのです。

自分では「なんとなく半年近く経ったかな」と思っています。
最後の新規案件を公開にこぎつけたのが、2018年の9月だったのです。

その時点では、まだ何も状況は変わってなくて、そこから徐々に受け持ちの案件がクローズするごとに、ひとつ仕事が減っていく、もちろん収入も減っていくという、状況になっているのです。

現在は、受け持ち案件は4件。すべて運用フェーズで、細々とした更新業務に対応することと、たまに依頼のある新規コンテンツの追加程度しかしていません。
週の労働日数は3日程度、月収は30万円前後です。かなりセミリタイア感が増してきています。

もう半年もすれば、完全に長期休暇に入れる目算です。

このように、サラリーマンの方と違って徐々に状況が変わっていくスタイルを取っています。
「○月○日をもって、引退しますから受け持ち中の案件については、後任を探して下さい」ということもできたのですが、制作会社に後任探しをさせることは気が引けますし、そもそも頂いていた案件の大多数は、指名発注を頂いた案件なので、最後まで貫徹したかったのです。
「フリーランスってこうなるよ」という一般論ではなくて、単純に、僕個人の判断なのです。

ちょうど、最後の新規案件を公開した頃、つまり「なんとなくセミリタイア生活が始まったな」と認識し始めた頃に『「生産的な趣味」の時間を確保するためにセミリタイアしようとしてる』という記事を投稿しています。
その後も「生産的な趣味」というタグを付けながら、幾度となく言及し続けているように、労働を趣味化する方向へ向かいつつあります。

フリーランスとして、ユルい仕事はし続けたいのですよ。
そのくせ、メンドくさいことは嫌いだし、耐えられないので、クライアントワークはもうやめることにして、自己完結できる労働に取り組みたいのですよ。収入は低くて構いません。むしろ、ハイスコアを狙うような感覚を、もう捨てたいのです。

以前「自己完結型(スタンドアローン)の仕事を模索しよう」という記事を書いています。
このブログを開設して、間もない頃の記事です。文章ムチャクチャですが、この考え方は、おおむね今でも変わっていません。

労働をやめるためではなく、続けるための「セミリタイア」

このように、僕が言ってる「セミリタイア」って、仕事の強度を軽くすることだし、やりたくないことを削ぎ落としていく作業なのですね。
フリーランスをやめてはいないのです。

フリーランスであり、セミリタイアしてる。という状態なのですよ。
自ら「干されてる」状態を作っているといってもいいかもしれません。

駆け出しの頃、仕事がなくて、ずっと暇にしていたり、メインクライアントの提携業者から外され、復帰までの2年間、仕事少なめだったりと、これまでも「セミリタイア」っぽい状態になったことは、何度かありました。

ただ、今はそれを自発的にやってるということなんですよね。「良かれ」と思っているのです。

つまり、仕事をやめようとは思っていないのです。
むしろ後期高齢者とよばれることになる75歳くらいをイメージして、今のうちから「75歳時点で月額20万円稼げるフリーランス」になるための準備をはじめているのです。
(参考:余力のあるうちに人生を軌道修正しよう

自分の好きなことだけを、やりたいときにだけやるような労働を、うっすらとやり続けることって、僕にとって幸福度が高いように感じているのですよ。仕事を趣味・遊びに近づけていきたいのです。
この「うっすらとした、ユルユル仕事を、ずっとやりつづける」ことが、僕がイメージしている「セミリタイア」なのです。
もちろん「こんなはずじゃなかった」と感じたらやめますけどね。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。