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平日と休日

2019.04.27

こんにちは、萩ドットライフ()です。

何の疑いも持たずに、平日が「普通の日」だということになってるんですよね。いま技術の進歩によって、休日が「特別な日」ではなくなる方向へ向かってるように思います。人間の能力の使い方や、力の入れどころが変わってくるような気がするのです。

平日とは、昼間に老人しか街を歩いていない日

僕はフリーランスなので「あまり、曜日の概念ってなくて、作業日も休日もスケジュールによって決まるね」みたいな話をすることが多くて、よくサラリーマンの友人から「平日に休めるのいいね」などと言われていたのですよ。

なんとなく「平日とは月〜金のこと」という共通認識のもとで会話が進んでたんですよね。
でもちょっと「アレ? 月〜金の祝祭日ってどっちだ? 平日でもあり、休日でもあるってこと?」などと思い始めてしまい、よくわからなくなってしまったのですよ。

僕は今、セミリタイア中なので「平日も休日」なのです。

で、さっそく「平日」でググってみると、1番上に出てきたのはWikipedia。

平日:
平日(へいじつ)は、一週間の内、休日(一般的な企業では日曜日や、祝日(国民の祝日)、振替休日、国民の休日や、長期休暇など)を除いた普通の日のことである。土曜日を除く場合もあり、祝日やほかの曜日を含む場合もある。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/平日(2019年4月27日現在)

なのだそうです。
「平日とは、休日ではない日」「平日とは、普通の日」ってことみたいですね。

どうやら「休日ではない」ことのほうが「普通」だということになっているようです。
つまり「休日」って「特別」なことなのですね。

なんか、しっくり来ないな。

繰り返しますが、僕はフリーランスだし、今セミリタイア中なので「平日」の昼間に出歩くことも多いのですよ。
大体見かけるのは、専業主婦の方か老人、乳幼児連れの方。そして移動中のサラリーマンくらいでしょうか。
学齢期の子どもたちは学校内におり、労働世代の方々はオフィス内に閉じこもってるのですよ。
それが「平日(=普通の状態)」と呼ばれていることが腑に落ちないのですよ。

東京の作業場にいるときは、都心(丸の内・大手町)から、地下鉄で10分程度の、江東区の清澄白河という街に住んでいますので、まだ賑やかな方だと思います。

僕は今、東京と山口県萩市を行ったり来たりする「二拠点生活」を送っています。
一方の作業場である萩市は、明らかに過疎化が進んでいる街です。

みんな車で移動しているという、田舎ならではの特性はありますが、「平日」の昼間に徒歩移動しているのは、老人「だけ」なのです。
おそらく、日本中のあらゆるところで見かける光景なんじゃないでしょうかね。

僕たちは、老人が日向にいて、働き盛りの大人や、遊び盛りの子供が日陰にいる日を「普通の日」と呼んでいるのですよ。
そういう日が、週のうちの半分以上を占めているのです。

休日とは、特別な日

当たり前ですが、僕も子供時代、平日はずっと学校の中にいました。外に出るのは、体育の授業や休み時間くらい。
教育を受けている時期なので、それでまったく構わないのです。

その習慣が大人になっても「当たり前」のことになっちゃってるんですよね。
いろんな職業がありますから「ずっとオフィスの中」というわけではありませんが、平日はずっと拘束されています。
「働いてお金を頂いている時期なので、それでまったく構わない」と考えるのです。

疲れちゃうのですよ。
それが「平日」なのですね。

だから「休日」という「特別な日」が必要になったのでしょうね。

冒頭で「僕はフリーランスなので、曜日の概念ってなくて…」と書きました。だからといって「フリーランスは、サラリーマンよりも時間を自由に使える」「平日=疲れる日を意味しない」ということが言いたいのではないのです。

むしろ、みずから望んで「疲れる日」を増やそうとしていることのほうが多いんじゃないでしょうか。少なくとも、僕はそうでした。
(参考:サラリーマンとフリーランス。どっちがいい?

「昼間、街を歩く人」になりつつある

僕は30代半ばでフリーランスになりました。
ずっと「昼間、街を歩く人」ではあったのですが、平日と休日のバランスは、崩れっぱなしだったのです。
そして、加齢とともに徐々に「休日」の大切さを実感するようになり、意識的に設けるようになったのです。

そして、50代半ばでセミリタイア生活をはじめて、ようやく「休日」の方が多い生活を始めることができました。
フリーランスである僕が言っている「セミリタイア」とは、極端に仕事を減らしつつ、無職に向かっている状態のことです。
サラリーマンの方のように「退職した」的な節目って、なかなか作れないのですよ。

しかも、法人を持っているので、無職の期間も「会社経営者」ということになっちゃうんですけどね…。

僕が、セミリタイア生活に入ることや、無職になって1年以上の長い「休日」を取ろうとしていること、そしてまた、何かの初心者から職業人を目指して、違う「平日」を手に入れたいこと。
すべてITによるところが大きいと思っています。

これによって、サラリーマンをやめても食っていけるようになったし、自宅でひとりで作業を完結させながら資産を築くことができたし、東京にいる必要もなくなり、「平日」を減らし「休日」を増やすことができるようになったのです。

「休日」が特別な日ではなくなってきているのですよ。「昼間、街を歩く人」であることのほうが多くなってきているのです。
その方が、いろんなことを考えられるし、いろんな行動ができるのですよ。僕の能力の使い方や、力の入れどころを快適な方へ向けらているような気がしているのです。

これから、もっともっと技術は進歩していきます。
「昼間、街を歩く人」である日を「平日」と呼ぶようになり、職場や作業に拘束される日を「労働日」などと呼ぶ日がやってくるんじゃないでしょうかね?
もう「休日」などという「特別な日」は、なくなるのです。

そんな時代にジリジリと近寄っていってるような気がしています。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。