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セミリタイアしても仕事のことばかり考えてる

2019.05.05

こんにちは、萩ドットライフ()です。

セミリタイア生活に入ったからといって、すぐに長年積み重ねてきた思考様式がか変わるではありません。このゴールデン・ウィーク中も仕事関係者からの連絡がないにもかかわらず、仕事のことばかり考えているのです。「そういうもんだよね」というお話。

平成から令和への改元を挟んでの10連休も、そろそろ終わりに近づいています。
この間、気がついたのは「日常とあまり変わらないな、こういう状態がセミリタイアなんだな」ということでした。

ゴールデン・ウィークに入る直前には「セミリタイア中とはいえ、ゴールデンウィークは気になるね」という記事を書いたりして、ちょっとワクワクしていましたが、概ね日常通り。
朝起きてブログ書いて、ランニングして入浴して、YouTube観たり、仕事のことを考えたり。
特に用事があるわけではありませんので、外出はしません。

混雑が嫌なので、ずっと東京にいました。
もう一方の作業場である山口県萩市は、観光地ということもあってイベントが目白押し、あらゆるところで混雑が起こってたようですね。

日常との違いを上げれば、クライアント、広告代理店、制作会社からのメールやメッセージが来ないということです。
それでも皆無じゃなかったですけどね。
「突発的な対応を求められることがない(可能性すらない)」という意味では、ほんの少し穏やかな毎日だったと言ってもいいでしょうか。

そして、日常と何も変わらないということは、ずっと仕事に関わることばかり考えているのですよ。

セミリタイアの「セミ」の部分が残ってるからね

セミリタイア中とは言え、まだ若干の請負っている仕事は残っているのです。
僕の仕事はフリーランスのWebデザイナー。メインクライアントはマンションデベロッパーなのです。新築マンションのプロモーションサイトを作って運用するのが僕の仕事なので、すでに担当している案件については、完売までお付き合いすることにしているのです。

なので当然、仕事について考え続けることは残っていますし、一般的なWeb技術に関する興味を失っているわけではありません。
相変わらず、新規物件のサイトが公開されたら「どんなデザインしてるのかな?」「どんな技術使ってるのかな?」と、興味をもってチェックしますし、ソースをみて「このやり方、気がきいてるな。オレもこうすれば良かったな、今度パクろう」などと考え続けるのです。

おそらくこれは、今のクライアントの案件がすべてクローズして、無職になった後も延々と繰り返すことになる習慣なのだろうと思っています。
新技術が登場する頻度の高い業界ですから、僕がWebデザイナーではなくなった後もどんどん技術が更新されていくことだろうと思います。

クライアントワーク(請負仕事)はやらなくなったとしても、セミリタイアの「セミ」の部分は残り続けるのですから、Web技術や表現方法に関する知識はずっとアップデートし続けたいと思っているし、意識的に気にしないように心がける方がストレスだと思います。

職業人としての寿命を延ばすためのセミリタイアだから

もうクセになっているのですよ。
誰に頼まれたわけでもなく、見るもの体験することすべてを「仕事モード」で見てしまうのですよ。

僕は「セミリタイア」を、仕事を辞めるための準備だとは考えていないのです。むしろ職業人としての寿命を伸ばすための施策なのです。
なので「働き方・休み方」「作業環境」「職業」は大きく転換させるつもりですが、考え方は意識して変えられるものではないと思っています。

社会に出て、自分でお金を稼ぐようになってから30年以上。フリーランスになってから20年以上、繰り返してきた思考様式ですから、仕事のあるなしに関わらず、何かを考えている以上ずっと変わらないものなのだと思います。

たぶん、これまでやってきた仕事の「思い出しと反省」、同時にこれから始める仕事の「準備」を延々と続けることになるのだろうと思います。

以前投稿した「デザイナーは引退しても、デザインは続けるよ」でも似たようなことを書いていますが、長年続けてきた職業ってマインドセット(思考様式)になっちゃってるんですよね。

これまで考えてた「仕事のこと」とは違うみたい

なんとなく「もうセミリタイア生活が始まっちゃったな」と感じ始めてから、半年程度が立ってるのですが、以前と同じように仕事のことを考えていても、ちょっと受け止め方が違ってき始めてるのですよ。

極端に仕事量は減ってきてるし、週のうち半分以上は休日と言っても差し支えない状態になっていたり、おそらくあと半年程度でやってくるであろう無職(=長期休暇)への期待などが影響しているのかもしれませんが、とにかくストレスを感じにくくなっているのです。

これまでは、具体的にアウトプットする場面を想定しながら「仕事のこと」を考える場面が多かったので、選択肢を絞り込んでいくような考え方をすることが多かったのですが、一旦「デザイナー、やめるか」ということにすると、選択肢をどんどん増やす続けるような考え方に変わってるように感じます。

その過程で「新しい感情」で触れた「心の熾火(おきび)」みたいなものが次々と発掘されていくのです。

このブログもその一環ですね。
振り返ってみると、人生のうちで何度か「コンテンツを作る人になりたい」と思っているのですよ。
当然その中には「文章を書いて、自分の考えを他人に伝えたい」という欲求があったのです。

50代半ばの今になるまで、その思いは叶わずに来ましたが、その欲求が復活してくれたおかげで、ストレスなく継続できているように思います。

たぶん「段取り」や「漏れがないか」「先方の要求は盛り込んでるか」のような確認事項が減って、「これからどんなことしよう」「あれしたい、これやりたい」みたいなことばかり考えるようになってるからなのでしょうね。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。