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熟年で起業したりフリーになる人って増えるんでしょうね

2019.06.22

こんにちは、萩ドットライフ()です。

人生100年時代。「定年後は悠々自適」などという考え方はできなくなってますよね。熟年になってから起業を検討する人って増えるんじゃないでしょうかね? これが「ホントにやりたかったこと」に巡り合うきっかけになれば、と思うのです。

「熟年って、何歳くらいのことなんだ?」とググってみても、明確な定義はなされてないようなのですよ。
Wikipediaを見てみると、

原は「壮年と老年の間に別の言葉があってもよいのではないか」との思いから、「60歳から80歳まで」を示す言葉として「熟年」を考案・提唱した。

とも

広告代理店の電通が45歳から65歳までの「熟年」を研究するプロジェクトチームを作って活動したことが当時指摘されている。

とも書いてあるのです。

なんとなくオッサン・オバサンから、爺さん・婆さんになる過程の年代なのだろうと思っています。当然、個人差があるんでしょうけどね。
概ねサラリーマンの定年(60〜65歳)の前後5年間くらい(55〜70歳)をイメージしながら話を進めていこうと思います。

サラリーマンの定年が職業人生の終わりじゃない

以前「サラリーマンはもう安定じゃない?」で触れたように、中西宏明・経団連会長が「終身雇用守れない」、トヨタ自動車の豊田章男社長も「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言したことが話題になったり、いろんな有名企業が45歳あたりをターゲットにして早期退職を求めたりしています。

一方で「人生100年時代」と言われるほど、寿命が伸びていますので、60歳や65歳の定年まで会社にいられたとしても「そこから先は悠々自適」という将来はもうなくなっているのです。

多くの方は定年退職後に、他の会社に再就職したり、非正規雇用やアルバイト、パート従業員になって職業人生活を続けることになろうかと思うのです。

そうなると当然「定年を期に、フリーランスになってみるか」と思う人が出てきても不思議ではないのです。
なんとなく惰性で、辞めるきっかけを得られずに50代を迎えたような人でも「まだ20年以上あるなら起業する手、あるな」という人も増えてくるはずなのですよ。

僕がフリーランスになったのは、30代半ばです。
当時の僕は「もうちょっと早くても良かったな」などと思っていました。

周りを見渡していると、20代後半から30代の間にフリーになる人が多かったような印象でしたね。
今はどうなんでしょう? 現場であまり同業のフリーランスと巡り合う機会がないので、実感がないのです。
SNSを眺めていると、20代でフリーになられる方が多いような印象はあります。

一方で昔から「フリーランス40歳限界説」みたいなことは言われ続けていますので、熟年起業、熟年フリーランスの前途が洋々たるものだという印象は持っていませんが、社会構造として「ひとは、どこかのタイミングでフリーランスになるんだろうな」とは思います。

20代でフリーになるのも、60代でフリーになるのも、タイミングの違いに過ぎないんじゃないのか、と。

フリーランスはフリースタイル

フリーランス生活が20年を越した僕は、現在「ここから先はセミリタイア」と決め、

  • 長期休暇
  • 地方移住
  • 職業変更

に向かって、歩を進めています。

そもそもフリーランスなんて、他人に「あ〜しろこ〜しろ」と言われる筋合いのものではないので、そのスタイルも自分で決めていいものなのですよ。

僕自身、30代の起業時にイメージしていた「フリーランス」と、50代の今のイメージは変わっているのです。
当然、個人差もあって当たり前なのです。

60歳でフリーになって「これから10年バリバリ稼ぐぞ」という方がいてもいいし、「週に数時間だけ働いて、月額5万円程度を年金に上乗せしたい」という働き方もありなのです。
好きなように「バリバリ期」と「まったり期」を自分で調整することもできるのです。

当面、僕は現在受け持っている運用案件がずべてクローズしたら、1年以上の長期休暇を取ることに決めています。
「長期休暇」と言いつつも、このブログは聞き続けますし、新しいワザを習得するための学習は続けますし、化学反応が起こりそうな人たちとの集まりには積極的に顔を出すつもりです。

フリーランスって「フリースタイル」なのですよ。
一番肝心なところは、先日投稿した記事「自分で決めて、自分で行動することの効能」でも書いたように、すべての行動を自分で決めていいことなのです。

「テキトーにいろいろやってみるよ」のススメ

以前『フリーランスになりたいと言ってくる人には「やめとけ」と答えます』という記事を書いています。

フリーランス歴10年を超えている僕に対して、駆け出しの同業者が「センパイ、ひとつ相談を」と寄って来るようなケースを想定して書いた記事だったのですが「もし同年輩のサラリーマンから同じ相談をされたら、どう答えるだろうな?」とも考えてみたりするのですよ。

難しいですよね。
下手したら、退職金を全部すって人生終了しちゃう人も出てくるでしょうからね。
とはいえ、そういうリスクを含めて「フリーランス」なんですけどね。
やはり「やめとけ」でしょうかね。

それでも「会社辞めたぞ。退職金2,000万、これタネ銭にして何か始めるわ」という方がいれば「スゲぇ! いいじゃないすか。前途洋々っすよ」とか言いながら、全力で応援します。
支援するかどうかは、ケースバイケースですけどね。

僕ならば「これまでやってきたこと」と「やりたかったけどできなかったこと」の二方面作戦をオススメすることになるでしょうね。

たぶん「これまでの経験やスキルの棚卸し」をテーマに対話することが正解だと思うのですよ。「その延長上に、やるべきことも、人脈も、社会から求められていることも、すべて揃ってるんじゃない?」と。

ただ、このブログでもいろんなところで書いているように、僕自身が今、ちょうど人生の転換期を迎えているところなのですよ。
「フリーランスのメリットは、自分で決めて自分で行動すること」だと強く再認識している真っ最中なのです。

この部分は、どうにかして伝えようとするでしょうね。
「これまでやってきたこと、今できることの延長で、ホントにいいのか?」と。

僕は今、このブログを匿名で書いていますので「なんか知らないけど、職業変えるよ」「好きなこといろいろやってれば、何か当たるでしょ」みたいないい加減な状態でいることを包み隠さずに書いています。
(参考:「行き当たりばったり」は、思考停止じゃない

でも、リアルでは「テキトーにいろいろやってみるよ」を面白がってノッてくれそうな人にしか話していません。
「で、その先どうするのよ」「もし、そのいろいろが一個も当たらなかったときは」みたいな予想通りの答えしか帰って来ない人と会話をすることがメンド臭いのですよ。

僕は、人生のうちで何度か、当たるか当たらないか分からないままに、延々とサイコロを振り続けるフェーズって大切だと思うのですよ。
で、実際僕にとって今がそのときだと思っているのです。

20数年前にフリーランスになったときも、そんな感じだったのですが、当時は金銭的な余裕がありませんでしたので、ちょっと消化不良だったように思います。
「やべ、お金なくなっちゃうじゃん」という恐怖感もすごかったですし。

あのころと比べ、金銭的余裕は若干あります。50代のオッサンですからね。
おそらく「熟年起業・熟年フリーランス」を検討されてる方々も、似たような財政状況だろうと思うのですよ。

「なんで働くの? 金なんてもう稼ぐ必要ないよ」という方も「冒険なんてできないよ。起業ってギャンブルでしょ」という方も両者とも「ヨシ、フリーランスになろう」とは思いませんからね。

「そこそこの不満」「そこそこの余裕」「そこそこの希望」がゴチャまぜになってる人々が向かい合っているストーリーだと思うのです。

だからこそ、自分の人生に「テキトーにいろいろやってみる」フェーズを設けてみることをオススメしたいのです。
「やりたかったこと」って「やってみてから」じゃないとわからないものなのです。

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