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「無職」って言っちゃうとウソになる。でも言いたいのです

2019.10.07

最終更新日:2019年10月25日

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「無職になった」と言っていますが、厳密にはウソなのですよ。複数の法人を所有していたり、若干の収入源があるのです。でも「オレ無職」と思うことで解放感を得られるし「今、いったんゼロに戻すフェーズなんだよな」と自覚することができるのです。

「無職」の解放感

先日投稿した「生活を変える。ほんのちょっと変える」で、

2019年9月25日を「失業記念日」ということにしたいと思います。

と書いたように、もうすでにこれまで生活を支えてくれたWebデザインの仕事を辞め、無職になっているのです。
正確に言えば「無職と言っても差し支えない」状態であり、「無職」と言い切っちゃうとウソになってしまうのですよ。

でも僕は「無職になったよ」と言いたいのですよ。

ものすごく解放感を得られているのです。

僕は30代半ばでフリーランスになりました。もう20年以上前のことです。
そのときも数年間思うように仕事にありつけず、無職状態にあったのですが「仕事が欲しくても得られない」という、苦しい状況だったのですよ。

でも今回は、資金を貯め、自分で望んだ「無職」ですから、とても快適です。

まず「やるべきこと」がないのです。
もちろん、個人としての生活が残っていますから、日常生活としての「やるべきこと」は残っているのですが、仕事に関することを一切考えなくて良くなるのが、とても心地いいのです。

前述の通り、僕は20年以上フリーランスで働いていましたので、サラリーマンの方よりはストレスの少ない職業人生だったとは思いますが、それでも「もう、仕事のこと考えなくていいんだ」という解放感は堪らないのです。

僕は現在50代半ばです。
40代くらいまでは「サラリーマンが定年する60代くらいまでデザイナーの仕事を続けるんだろうな」と思っていました。
「サラリーマンと同じじゃイヤだ」とフリーになったくせに、このへんは足並みを揃えようとしてたんですね。なんでだろ?

50代入ったくらいから、もっと先をイメージするようになったのですよ。
巷では「人生100年時代」なんて言い始めるものだから、僕も75歳から80歳くらいまでは、労働を生活の一部に置いておきたいと思うようになってきました。

そうすると「今の仕事、今のやり方で、20年持つわけないじゃん」みたいなことを考え始めるのですよ。
僕がフリーになった1990年代と今じゃ、やってることも環境も全然違いますからね。
それで「今の職業、再定義しないとな。そうだ、1回無職になろう」と考えて、無職になったのです。
(参考:「50代無職」のススメ

厳密にはウソだと分かっていても「僕は無職です」と言い続けようと思います。

解放感を味わい続けたいし、今がゼロに戻すフェーズであることを自覚したいのです。

法人を3つ持っているのです

僕は現在、法人を3つ所有しています。
フリーになったときに設立したメインの法人の他に、シンガポールでフリーペーパーを発行している会社の株主になっていて、一応、その会社の日本法人の経営者にもなっています。

シンガポールの会社とその日本法人に関しては、所有しているのみで経営には携わっていませんし、数年かけて出資金を経営者に売却している最中です。
一括の買取を望めるような経営状態ではないので、仕方ないのです。

僕自身が、ひとり親方として経営している法人は、もうしばらく運用し続けるつもりです。

来期から、僕の役員報酬はゼロにします。
そうすることで、社会保険料と厚生年金保険料が、国民保険+国民年金よりも、少しセーブできるはずなのです。
そのかわり、毎年決算は発生しますし、利益が出ていなくても、地方法人税均等割は負担しなくてはなりません。
結局、併せると法人を所有し続けている方がコストは高くなるのですよ。

ただ、休暇を経た後にユルい仕事を始めますし、法人の方が都合がいいことも多いので、法人は持ち続けるということに決めています。

毎年、決算してる無職なんて、いませんよね…。

このブログも、一応

まだ完全にWebデザイナーとしての仕事が切れたわけではないのですよ。
週1回、限られた曜日に、限られた範囲の更新作業を依頼されるという業務が残っているのです。
これに関しては、まったくストレスがないし「まあ、仕事のうちに入らないか…」と、無視しているのです。

毎週水曜日に、5分間程度手を動かすだけで月額3万円弱入ってくるので、ありがたくもあるのです。
このお金でAdobe Creative Cloudとかサーバー・ドメイン代が賄えますからね。

だから、完全に無職になりきってはいないのですよ。

おそらく今月、このブログに貼り付けているGoogle AdSenseの全期間の収益が8,000円を超えます。
承認されて設置してから15ヶ月目、ようやくゼロがイチになりそうなのです。

Google AdSenseというのは、広告が表示されたり、クリックされるとそれがブログオーナーの収益になるのですが、合計金額が8,000円を超えないと支払われないのですよ。

牛歩ではありますが、ようやくこのブログも収益装置になり始めてくれそうです。

このように、法人を所有していたり、若干の収益はあるのですが、当面は「僕、無職なんですよ」と言い続けようと思います。
20数年前、フリーになっても仕事がなかった頃、見栄を張って「僕、会社経営してます」って言ってましたからね。

まったく同じような状態なのに「無職です」って言う方が快適になったということが、この20年間の加齢と成長ということなのでしょう。

20年後、70代半ばになった頃にもまた同じことしてみよう。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。