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ウザいから、オンライン飲み会の誘いを無視した

2020.05.10

こんにちは、萩ドットライフ()です。

オンライン飲み会の誘いを無視しました。周囲で流行っているのは分かっていたのですよ。でもなんとなく「誘われたらウザいな」と感じていたのです。だって、家飲みなのに他人のことを気にしなきゃいけないとか、ちゃんとした対話ができないとか…。

Zoom飲みの誘い、無視しました

新しい技術が生まれていて、それに加えて「不要不急の外出を自粛しましょう」なんてことになっているという時代背景もあるもんだから「オンライン飲み」というものが流行っているようですね。

Zoomなどのオンライン会議アプリを活用して、「飲み会」が催す人が増えているのですよ。
単純にそれぞれの「家飲み」をネットでつないで会話できるようにしてるだけなんですけどね。

僕はこれまで一度も参加したことがありません。

無職になって、他人との交流を絶ってるし、元から「旧来型の」飲み会も、気が乗らなかったら参加を断ったりしていたので、誘われることがなかったんですね。
(参考:飲み会を「つまらない」と思うようになった理由

ところが、数週間くらい前からSNS上で頻繁に「今日は○○の同期でZoom飲みをしました」なんて投稿を上げて喜んでいる周辺の人々が増えていることに気づき始めていたのですよ。

密かに「オレのこと、誘ってくんなよ…。いや、こいつとこいつは、こういうの好きそうじゃん」「で、オレのこと誘って来そうな匂いプンプンするじゃん」などと恐れおののいていたのですが、とうとう先日、

「Zoomの部屋番号:○○○/パスワード:○○○です。よかったら参加してください」

みたいな誘いがやってきました。

一応、前もって断り方は考えていたのですよ。といっても、

  1. そういうの気乗りしないんで、誘わないでください
  2. 無視

の二択なんですけどね。

今回は、結局「無視」をしました。

連絡が来たのが、Facebookのメッセンジャーだったので、読んだメッセージ(もちろん「既読」になります)を「未読」に変えて、見なかったことにして、翌朝なにもコメントせずにサムアップマークだけを送信しておきました。

なんか、気乗りしないんですよね

みなさん、オンライン飲み会って好きなんでしょうかね?
僕はウザいと思うんですけどね。

同様に、本来の使われ方であるオンライン会議も「こんなの、要る?」と思ってる派なのですよ。

後述しますが「対話をするなら、ちゃんと対話したいな」と考えているということもありつつですが、何よりも「なんで、わざわざ複数人が同時刻に拘束されなきゃいけないツールを開発しちゃうのかな?」と思ってしまうのですよ。

以前投稿した「距離を置きたい人」でも書いているように、僕は電話が嫌いです。
その理由として「ふたりもの人間を、同時に拘束しないと情報伝達が始まらない手段なんてクソでしょ」ということを上げたりしているのですが、さらに人数が増えていて、「終わりなき」感も増してますよね…。

伝聞情報ですが、Zoomの無料版は40分制限というものがあるらしいのですが、ホストが課金していれば、その会議(飲み会)は、エンドレスに行うことが可能になるようです。
(※僕はZoomのクライアントアプリをインストールしていません。詳細や正確な情報はお調べください)

みんな、電話がかかってきて作業の手を止められることとか、対面ミーティングで無駄に時間を奪われることが嫌でリモートワークとかテレワークを目指したはずじゃなかったのかよ……と思うのです。

いや。電話や対面ミーティング、フツーの飲み会と同様に「なにが何でもイヤ」というわけではないのですよ。

当然、

  • 「テキストベースのやり取りよりも、音声に切り替えてニュアンス含みで伝えたほうがしっくり来そうだな」
  • 「みんなで一同に介して、各々アイデアを出し合いつつブレスト的に頭を整理したり、考える方向を共有したほうがいいな」
  • 「こいつら興味あるから、酒飲んで上手いもの食って、楽しい時間を一緒に過ごしたいな」

なんてことがあるように、オンライン会議(飲み会)も、その必要性を感じれば、それに参加することは、やぶさかではないのです。

でもね、「なんか流行ってるからZoom飲みやりましょ」みたいなのがイヤなのですよ。
というか「流行ってるからやりましょ」って言いたがるヤツから誘われてる時点で、萎えているのです。

僕はオッサンなので「オレはそういうのいいや、そっちで楽しくやって」って、さほど断ることに躊躇はないのですが、世の中には困ったことになってる人も多いでしょうね。

軽くググってみても「Zoom飲み+断り方」とかでいっぱい記事がヒットしますもんね。

さらに連絡がLINEで来ちゃったら「既読」消せませんからね。
断るにしても、なんらかの理由を発明しなきゃいけないのですよ。苦痛ですよね。

しかも多くのエリアでは、緊急事態宣言が継続していますから「これから出かけるんです」が封じられてますもんね。
「他に呼ばれて約束しちゃってるんですよ」って返事しても「うちら、ホストが有料版使っててずっとやってるから、終わったら来て」なんてことになりそうだし…。

なにしろ「家にいる」ことがバレちゃってますからね。困った時代になったものです。

対話するなら、ちゃんとしたいのです

前項でも触れたように、どうせ対話をするのであれば、ちゃんとお話したいのですよ。

「対話したい」というのは、ただ「オンライン会議ツールが流行ってるから、これ使って久しぶりに話そう」「離れてたり、なかなかスケジュールの合いにくい人同士でも飲み会できて便利じゃん」っていうのとはちょっと違うと思うのです。

「オンライン上で集って、飲み会できて楽しいっ!」と喜んでる人々を否定する意図は、さらさらありませんけどね…。

対話というのは、その場にいる人々の時間を費やすのですから、お互いがなにかしらの知見を得られたり、それまでなかったものが生み出されたり、完成形に達せずとも、それに向かっていく空気感くらいは欲しいな、と思うのです。

それは、現実世界での「電話」「対面ミーティング」「飲み会」にも言えることなんですけどね。

すごく大袈裟な言い方をすれば「そこになんらかの創造性が欲しいよね」ということなのだろうと思います。
繰り返しますけど「すごく大袈裟な」言い方ですよ。普段「あなたには創造性がないから、時間を共にしても楽しくないねえ」なんて、思ったり言ったりするワケがありませんよ。

……。「思ったり」は少しあるかな? でも、それは相当な場合ですよ。年に何回もあることじゃありません。
当然、僕がそう思われる側になっちゃうときも、少なからずあるはずです。

なんといいましょうか。その場の刺激によって自分が拡張されてる感じって、楽しかったりするんですよね。
こういうのって、その場にいるメンバーそれぞれの所作とか表情とかも重要だったりして、モニタ越しに誰かの発言を聞き、自分の考えを言うだけだとキツいんですよね。

そのうちオンライン会議(飲み会)上で、場の空気を醸成しながら創造性を担保するための「オンライン会議しぐさ」みたいなものが技術として高まっていくのかもしれませんけどね…。

でも、それって一旦「流行」が下火になってからじゃありませんかね?

50代くらいのオッサン・オバサンならばご存知でしょうが、昔「丘サーファー」っていましたよね。サーフィンが大流行したもんだから、サーフィンしないのにボードだけ持って歩いてる人。

それが楽しかったし、カッコ良かったんですよね。
「サーフボードを持って歩く」という、新しい体験欲みたいなものも生まれてたんでしょうね。

携帯電話が出始めのときにも、同じ現象ありましたよね。肩から下げる大きいヤツ。ダミーのガワだけ売ってたりね。
(※「何のこと言ってる?」と不思議な感じがした方は「携帯電話 + 昭和」とかで画像検索してみてください)

今、オンラインなんちゃらも、そのフェーズだと思うのです。
単純に流行ってるもんだから、みんなやりたがってるっていうね。

そのうち、だんだんと当たり前のツールになっていくと思うのです。みんな慣れてくるだろうし、当然ツールそのものも進化するだろうし、僕たちの行動(しぐさ)も変わっていくでしょうしね。

今のオンライン会議ツールでは、参加者の言葉だけが行き交っていて「ちゃんとした対話」に至らないような気がしています。
でもそれが、だんだんと対話のできる場を作るツールになっていくのだろうな、と感じているのです。

おや? ということは黎明期の今から、このツールに馴染んでおくべきなのかな?

ここまで書き連ねてきたことを、最後でひっくり返すようで申し訳ありませんが「次は招待に応じてみようかな?」という気になってきました。

だって、僕がフリーランスでメシを食えるようになったのって、黎明期のWebに飛びついたからで、そのころのWebもこんな感じでしたもん。
(参考:Webはチャチくてダサかった

Zoomクライアントも、予めインストールしとこうかな…。
いや、でもあれか、メンバーによるか。そのときになったら、そのときの気分で判断しよう。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。