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テレビのない暮らし

2020.05.25

こんにちは、萩ドットライフ()です。

もう何年にもわたって、テレビのない暮らしをしています。もともと、それほどテレビを観るという行為に楽しさを感じていなかったのですが、ネットの普及とともに、まったく関心を失ってしまっています。たぶん一生このままだろうと思っているのです。

テレビを持たないことすら忘れていました

割と高い確率で「え〜っと、テレビを置くとしたらどこでしょうかね?」と訊ねられます。
そのたびに「マルチメディアコンセントは、リビングにはここと、ここの2箇所。あと各ベッドルームにもひとつずつ付いています」と答えるのです。

いま山口県萩市への移住を目前に、東京のマンションを売却すべく行動していて、こうしてときどき買主さんが内覧にやって来られます。

3月の終わり頃から売り出しているのですが、ご存知の通り日本全国に非常事態宣言が出されたので、内覧希望者の来訪がピタっと止まっていたのですが、ゴールデンウィーク明けくらいから、また動き始めたようですね。

仲介会社の担当さんも「僕ら基本、在宅勤務なんですけど、いま買主さん多いんですよ。忙しいですよ。結局ずっとご案内を続けてますね」と…。

購入希望の方からテレビの話題を出されるたびに「そうだ、オレってテレビ持ってないんだよな」と改めて確認する事態が起こっています。

さすがに「え!? テレビ持ってないの? なんで? なんで?」などと関心をあらわにしてこられる方はおらず、みなさん「最近は家にテレビない方も多いですよね」みたいな穏やかな反応なのですが、リビングに入られたときには一様に、ちょっと怪訝な顔をされます。

もう5組ほどご案内していますので、「マルチメディアコンセントは…」と、先回りしてご説明するようになっています。

意図的に「テレビ観ない」と思ったワケでもないのです

僕がテレビのない暮らしをしていることについては、以前投稿した「曜日感覚を失ってからが、本当のセミリタイア生活……なのかもしれない」でも、触れていますね。

もうかれこれ20年以上、そんな生活を続けているのです。

だって、僕が最後に持っていたテレビって、14インチのブラウン管テレビでしたもん。
おそらくもう死語になっているのでしょうが、いっとき「薄型テレビ」なんて言い方をしてた時期がありましたよね。
プラズマ式と液晶式があったんだったっけな?

それ、買ったことありません。
PC用の液晶モニタは、過去に何台も購入しましたけどね。

最初のきっかけは「テレビ見ない」じゃなくて「Macにビデオデッキつないだら、PC用のモニタで見られるから、これでいいじゃん」だったのですよ。

昔は、白黄赤の端子の付いたケーブルで直結できたのですよ。
ビデオを再生するアプリが最初っから付いてて、モニタの端っこで小さくテレビやビデオを再生させつつ、作業(仕事)をしていたのです。

いつの間にか、その端子がなくなったんですよね。
たぶんPower Mac G4になったときだっけかな?

そのタイミングでサードパーティ製のTVチューナーを買ったような記憶があります。
その頃は、まだテレビを「持ってない」けれども「見ていた」時代でした。

もう「見ようと思えば、見られる」くらいになってたのかな?

ちゃんと「もうテレビ要らない」と思ったのって、「地デジ化」のタイミングですね。
地上波がデジタル放送になったのですよ。

ググってみると、2011年(平成23年)7月24日の正午に完全に切り替わったようですね。

このタイミングで、所有していたTVチューナーも使えなくなくなり「見ようと思っても、見られない」生活になりました。

余談ですけどね。まだずっとNHKの受信料は払い続けているのですよ…。

理由は「解約がメンド臭いから」なんですけどね。
もったいないから、萩への移住をきっかけに、ちゃんと解約しようと思っています。

テレビなくても、何も困りません

テレビがなくて困ったことって、一度もありません。

僕がずっとフリーランスなので「出社して『おはよう』のあとの会話の話題が、昨夜のテレビ」みたいなことがないせいかも知れません。

そもそも、会社員の方々が会社でテレビ番組について会話をしているのかどうかも知りません。

記憶をさかのぼってみると、人生で最後に齧りつくようにテレビを観た記憶って、2001年9月11日の同時多発テロだったんじゃなかったでしょうかね。

あの頃は、完全に昼夜逆転していた生活をしていたのですが、夜通し特番をやっていたような記憶があります。

東日本大震災のときは、YouTubeや特設サイトで観てましたね。

ドラマとかバラエティを話題にしたのって、たぶん大学生くらいが最後だったんじゃないでしょうか?
それも「起きてテレビ付けたら『いいとも』やってるような生活してる」みたいな会話だったような…。

その当時から、テレビ持ってるけど、あまり観ない人だったんですね。
大学時代はバレー部の合宿所で暮らしてたので、ひっきりなしに人が出入りする環境だったのですが、何度「なんでテレビ消してるの?」って言われたことか…。

だから、流行ってる番組や、急速に売れ始めたタレント、流行り言葉に疎いです。

そのため、ちょっとした会話の輪に入れないことは多々ありましたけども、そんなに困る程のものではありませんよね。
人ってだいたい「教えたがり」なので、テレビを観ない僕が近くにいることに気づくと、いろいろと説明しようとしてくるのですよ。

テレビが情報の中心だった時代には、情報格差が生じていましたね。

でも、いまの時代はテレビを観ているよりも、ネットに繋がってるほうが情報量多いし、みんなが好きな情報にバラバラに接している時代なので格差なんて、どんな媒体に接しているかよりも、どんなものに興味を持っているか? どんなコミュニティに属しているか? で決まりますからね。

「格差」なんて、認識することすらなくなってますよね。

たぶん一生「テレビのない暮らし」を続けると思います

僕は今、5週間に1回、通院しています。
血圧とコレステロール、尿酸値を下げる薬を処方してもらいながら、気になることを伝えたり、定期的に血液を調べてもらったり、ワクチン打ってもらったり、治療っていうよりは管理のために通ってる感じですね。

そのため5週間に1度、待合室でテレビと接しているのですよ。

「健康のために、こういう運動をするといい」とか「この食材は、こうやって食べると美味しい」みたいなことを延々とやってますね。

観るともなく、無視するともなく、なんとなく視界に入ってるくらいな感じ…。

ときどきSNS上で「あのタレントが、この番組で、こんな発言をした、許せない」などという投稿をしている方がおられますが「よくそんなに、ガッチリ観てるもんだなあ」「いちいち反応してるんだ。スゲぇな」と思います。

僕は、そこまでテレビ上で行われていることを真面目に捉えることに向いていなさそうです。
たぶん、これから先も「テレビのない暮らし」を続けることになりそうです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。