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曜日感覚を失ってからが、本当のセミリタイア生活……なのかもしれない

2019.09.20

こんにちは、萩ドットライフ()です。

セミリタイア生活をはじめていると、少しずつ曜日感覚を失っていることに気付くのですよ。就学前以来、人生二度目の感覚のはずなのですが、一回めなんて覚えてやしませんから、初めての感覚に等しいのです。いろいろと、不思議な感じを得られますよ。

元々曜日感覚、甘めです

もうかれこれ20年以上フリーランスなので、サラリーマンの方々と比べて「曜日」というものの影響を受けにくい生活をしているのですよ。

土曜日の夕方に「明日から、また会社か」と気が重くなることもなく、買い物は絶対に土日は避ける、ときどき祝祭日の存在を忘れてて「今日はメール来ないな」と思ったりも。

とはいうものの、広告代理店もクライアントも制作会社もみんな「ちゃんとした会社」なので、僕もそれなりには曜日感覚を持っています。「皆無ではないが、甘め」といったところでしょうか。

平日に買い物に行ったり、何の作業も発生しなさそうなときには、暇つぶしに出かけたり、公園をランニングしたりする代わりに、以前投稿した「フリーランスの僕が暇な時にやったこと」に書いたように、土日祝でも、なんだかんだと、作業環境を整えたり、調べ物や学習をするのが好きだったのですよ。

世間が休んでいるときは、絶対に緊急の作業依頼が飛び込んできたりしませんからね。

その上、テレビを見なくなって(撤去して)から、もう20年近く経ちます。
しばらくは、Macにそういう機器を繋いで「見ようと思えば見られる」環境を作っていたのですが、環境が変わるたびに使えなくなるので、いつの間にか買わなくなり、地デジ化のときには完全に蚊帳の外でした。

なので、なおさら曜日感覚がユルいのですよ。
フリーランスだと「昨日の○○観た?」なんて会話、絶対にしませんしね。

でも、YouTubeは頻繁に観ます。動画コンテンツは好きなのですよ。
なので、権利の問題はありつつも、テレビ番組に接することは皆無ではないのです。

消えつつある曜日感覚

僕は今、セミリタイア生活をはじめています。
フリーランスなので、サラリーマンの方のように「退職した。今日がセミリタイア記念日」みたいな区切りはなく、1年以上前に「セミリタイア生活をはじめますので、これにて新規案件の受注を終了します」と宣言し、運用案件がクローズするごとに少しずつセミリタイア度が進んでいくスタイルです。

運用案件は、あとひとつとなりました。
正確にいうと、無視できるレベルの案件はパラパラとあるのですが、これらは気にしていません。

収入も順調に減っています。一時期は軽いショックもありましたが、今はもう慣れています。
(参考:セミリタイア・ブルー。収入が月20万円を下回りました

前項で述べたように、もともと甘めだった曜日感覚がさらに失われつつあるのですよ。
それでも、ひとつだけ残っている案件の存在によってかろうじて感覚をキープできている感じです。

僕のメインクライアントはマンションデベロッパーです。
新築マンションの「物件サイト」を制作して、リニューアルやコンテンツ追加、週次更新などの運用を担当するのが僕の仕事なのですが、だいたい月曜日に作業の指示が来るのです。

なので、週のアタマの月・火は、スケジュールを入れずにスタンバイ状態にしています。
そして土・日は、クライアント、代理店含め「絶対に仕事の連絡は来ない日」なので、これはこれで少しだけ感覚は残っています。

とはいえ「月・火」以外は、ほぼ曜日感覚を失っていると言っても過言ではないかもしれません。

受け持ち案件が減るに連れ、確実に曜日感覚は失われていっています。
ときどき我に返って「これがセミリタイアするということなのか…」と、就学前以来、人生二度目の感覚に戸惑ったり、喜んだり、なんかしらの深い解釈を求めたり、不思議な感傷に浸っているのです。

それでも残る、曜日感覚

「もう、このまま曜日感覚を持たない人生が始まるのかな」などとも思うのですが、ちょっと考えてみると、そんなワケないことくらいすぐに分かるのですよね。

仕事と関係なく、曜日単位で動いているものって、いろいろあるのですよ。

僕は、田舎暮しをしようとしています。
今のようにマンションに住んでいれば、毎日24時間好きなときにゴミ捨てができますが、一戸建てを買ってそこで暮らすようになれば、決まった曜日にしかゴミを出すことができません。

5週間に1度、病院に通っています。
高血圧、コレステロール、尿酸を下げる薬を処方してもらいつつ、気になったことがあれば、医師とコミュニケーションを取ることにしているのです。四半期に1度は、採血もしてもらっています。

これも、担当の医師が当番のときに行くことに決めていますし、薬も35日分で処方されるので、曜日に支配されているのです。

あと、ダスキンの交換日も曜日が決まってますよね。
田舎に住んでもダスキンと契約するかどうかは決めてませんけど…。

こうして考えてみると、曜日に支配されているスケジュールって、結構あるものなんですよね。
でも、セミリタイアすると、ゼロにはならないにしても、だんだんと曜日感覚が失われていくのは確かです。

ほぼ仕事をしなくなったときに「セミリタイア、はじまったな」と思っていたのですが、曜日感覚を失いつつあることに気付いてから「ここからが本当のセミリタイアかもな」みたいなことを考えています。

もうしばらくすると「この感情が生まれてからがセミリタイアですよ」みたいなことをいい始めるかもしれませんが、今はこれです。

元からフリーランスで、曜日感覚が甘めだった僕が「あ、この感覚おもしろいな」と思うのですから、サラリーマンだった方が、突然退職されると、もっと落差は大きいと思うのですよ。

こうして曜日感覚を失うことによって、気力をも失い老けて行くのか? それとも「空いたとこ」に別の何かを足して次の景色を見に行こうとするのか? 僕は、後者でありたいな、と考えているのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。