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セミリタイア中の資産運用(年金編)

2019.06.30

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「セミリタイア楽しい!」という記事を書きながらも、内心は「資金関係、大丈夫かな」などとビクビクしているのですよ。なので定期的に資産について考え続けているのです。今回は、最近報道で話題になっている「年金」についての考えを書いてみます。

セミリタイア生活者ならずとも、お金の問題って、とても重要なことに決まっているのですが、セミリタイア生活に入ると、自ら意図的に労働を極小化し収入をグンと減らすことになりますので、手持ちの資産を運用することで生活費に充てるしかないのです。

もちろん、使い切れないほどの資産が手もとにあるのであれば、何も悩むことはないのでしょうが、おそらく多くの方は「たぶん……。これで……大丈夫な…、はず」くらいの資産状況でセミリタイア生活に踏み込むんだと思うんですよね。

僕もまったく同じなのです。
過去に投稿した「セミリタイアと資産運用」でも書いているように、皮算用上では「贅沢はできないけれども、基本的な生活をしている限り資金は枯渇しないはず」ということで、セミリタイア生活を始めているのですよ。

でも、これからもずっと観測を怠ることはできないのですよ。
しばらくは「セミリタイア楽しい!」という記事を書きつつも、裏では「オレ、資金大丈夫だよな…」とビビり続けることになるのだろうと思います。

今回は、最近ちまたで話題になっている、年金について考えてみようと思います。

僕は、職業人生の大部分を国民年金にのみ加入してきたのですよ。
厚生年金に加入していた期間はとても短いし、自分に支払う役員報酬はとても低くしていますので、そもそも公的年金にたよる設計にはなっていません。
(参考:フリーランスは老後も稼ぐことが前提です

それでも、65歳になったら定期的に一定金額が給付されるのですから「重要なセミリタイア資金」であることには間違いないのです。

「公的年金を金融資産に含めるのか?」問題

毎月、このブログで「金融資産の保有状況」を公開しています。
「セミリタイアするためには、どのくらいのお金が要るの?」って、みんなの関心事だとおもうのですよ。
なので、セミリタイア生活をテーマにしながら、お金のことに触れないワケにはいかないと思っているのです。

僕は、その金融資産の中に公的年金を含めていません。
「資産」という観点でみたときに、自分の裁量でコントロールすることができないからなのですよ。
「iDeco(個人型確定拠出年金)」に関しては、60歳まで引き出しができないけれども、それ以降は自由に管理可能なので金融資産に含めています。

ただ、セミリタイア中のキャッシュフローを考えるとき、公的年金の存在は大きいのですよ。
前述の通り、僕は国民年金に毛が生えたくらいの給付しか受けられないのですが、それでも「65歳から死ぬまで月額8万円」は、とても大きいのです。

ねんきんネット|日本年金機構」で確認すれば、これまで自分がどれくらいのお金を納付しているかわかります(※厚生年金の会社負担分は含まれていないようです)。

これを見ると「これも立派な金融資産だな」という気がしてくるのです。

「繰り上げ」希望です

ところで、年金って60歳から70歳まで、自由に受給開始時期を決めていいことはご存知ですよね?
そのかわり、60歳で受給を始める(繰り上げ)と65歳で受給したとき30%減額。70歳で受給を始める(繰り下げ)と、42%増額になります。

つまり、前述の通り僕は65歳時点で受給を開始すると、月額8万円程度の予定なのですが、60歳に繰り上げると5.6万円、70歳に繰り下げると11.4万円程度になるようなのです。

「どちらが得か?」については、「何歳で死ぬか」がわからないとなんとも言えません。
なので、僕は公的年金については「損得」で考えないことにしているのです。
「受給額を最大化しよう」と思っていないのです。

「長生きリスクに備える保険」だと考えています。

これからセミリタイア生活を経て、老後に向かうのですが、その間の資金は、

  • 労働
  • 金融資産
  • 不動産
  • 公的年金

の4本立てで考えているのですが、上の3つ「労働」「金融資産」「不動産」は、時間の経過とともに価値が毀損していくのですよ。
「僕は働けなくなる」「金融資産は取り崩しが進む」「不動産は老朽化する」のです。

そこに備えて公的年金は、月の支給額を最大化しようと思っています。
今の制度であれば、70歳から11.4万円の給付を受けたいのです。

これが75歳まで繰り下げることができ、支給月額が14.7万円(65最時点の84%増)にすることが可能になれば、そちらを選びたいと思っています。

国民年金は得ですよ

日本はこれから超高齢化社会を迎えますので、現在の給付水準が10年後、20年後にも維持されているとは思えません。
「たぶん減額されるし、受給年齢も上がるんだろうな」くらいに思っています。

前述の通り、僕は公的年金に頼る割合が低いのです。
もともと「労働と金融資産と不動産」で乗り切っていくつもりだったのですから。

でも「どうせ納めた分返ってこないんだから、年金なんて納めないほうが得」論には与しません。
特に、国民年金なんてすごく得な金融商品だと思っています。
40年間毎月16,000円くらい納めていれば、65歳から死ぬまで65,000円くらいもらえるんですから。
「これももらえなくなるんでしょ?」に対しては「そんなわけないじゃん」が、僕の意見です。
だって、社会保障を廃止したら国家の意味がなくなりますからね。現時点ですでに国民年金には税金が投入されています。
「減額」「増税」「納付額増」はあっても、年金がもらえなくなることはないはずなのです。

[セミリタイア中の資産運用後]に関する過去記事

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