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しそわかめ

2018.11.05

最終更新日:2019年03月07日

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「しそわかめ」ってご存知ですかね? 最近は、東京都内のスーパーでもちょいちょい目にしますよね。山口県萩市にある井上商店という、海産物や加工品を製造・販売する会社のオリジナル商品なんですよ。ただ、知ったのって大人になってからなんですよね。

いつの間にか、実家の食卓にいつもあるな

僕、よくお土産に使ってたんですが、萩には「しそわかめ」ってふりかけがあるんですよ。おそらく、イメージ通りのふりかけじゃありません。

湿ってるんですよ。
ふりかけって、どうしても乾いててパラパラしてるイメージありません?
商品の内容は、僕が下手くそな説明をするよりも、製造元である井上商店のWebサイトの「しそわかめ | 商品紹介 | 井上商店」ってページをご覧いただくのが一番手っ取り早いと思います。

今は相当知名度あるんじゃないでしょうかね? 東京都江東区の作業場兼住居の近所にあるスーパーにも売ってましたから。

そして、いつの間にか、萩市の実家の食卓にも、必ず置いてあるようになりましたね。
でも、いつからそうなったのか、記憶にないんですよね。
僕が住んでいた高校時代には、なかったはずなんですよ。その当時は、自分ちで作ったゴマ塩とか、きざみわかめ、福神漬、のりたま、塩っぺ…。そんな感じのラインナップじゃなかったかな?

萩に住んでた頃からあったんだな

で、調べてみると、っていうか前述の「しそわかめ | 商品紹介 | 井上商店」にちゃんと書いてあったんですが「1980年発売」ってことなんですした。
僕が1963年生まれなので、高校3年生くらいのときに発売されたってことなんですね。
その当時、僕は「しそわかめ」の存在を知りませんでした。

公式サイトの受け売りになっちゃうんですが、

山口県萩地方では、古来より天日干のわかめをこまかく刻み、ごはんにふりかけて食す習慣がありました。

って書いてありますね。その通りなんですよ。おにぎりにもまぶします。

物心がついたときから「きざみわかめ」は、常に食卓にありました。

最近は、きざみわかめをまぶしたおにぎり、コンビニに売ってますよね。
近所のファミリーマートで買った記憶ありますもん。

でも、箱崎の東京シティエアターミナル T-CATのところにある「どんどん(萩で有名なうどんやが、箱崎に出店してるんです、ちょっと業態違うけど)」では、わかめむすび、ありませんでしたね。なんでだろ?

お土産に使って喜ばれていました

僕は最近、お土産って買わなくなりましたね。
「お土産を買ってきたので、お渡ししたいのです」って理由で他人のスケジュールをおさえるのがおっくうだし、相手にとって迷惑だと思っちゃうんですよね。
前もって、人に会う約束があれば買うことも無きにしもあらず…、ってところでしょうかね。

それでも以前は、よく「しそわかめ」をお土産に使ってました。
今みたいに「リモートワーク」なんて考えてなくて、クライアントや広告代理店のオフィスにも定期的に顔出してましたからね。
そういう、ちょっとした交流もあったのですよ。飲み会も多かったし。

現在ほど多くないにしても、以前から東京でも売ってるところがあるのを知ってましたので、東京に帰ってきてからも、買い足しができるんですよ。

いくつかバッグに入れておけば、お土産を配る気なかった人から「萩ドットライフさん、萩に帰省されてたそうですね」って、声をかけられても「そうなんすよ。あ、そうそう、お土産買ってきたんですよ。はい、しそわかめ」って渡せますからね。

その上、評判よかったんですよ。
「こないだもらった、わかめのやつ、娘が『おいしいおいしい』いいながら食べてました」とか「妻が電話して、東京で買えるとこ調べてました」とか「ネットで注文しました」みたいな話、よく聞きましたもん。

地元の人が普段遣いするもの

最近は、地域の産品を使った商品を開発したり、すでにある商品のパッケージを見直したりして、販路を都市部や海外に求める活動を多く見かけますよね。
地元の人にとっても「ウチの街には、こんな業者があったのか、こんな産品があったのか」と、再発見にも繋がったりもしてるんじゃないでしょうかね。

山口県萩市には「萩焼」っていう陶器があるんですよ。土産物として、いろんなところで売っていますが、なによりも、萩市内の各家庭で使用されてるんですよね。

冒頭で「いつの間にか、実家の食卓にしそわかめが常備されるようになってた」と書きましたが、地元の人が普段遣いするものであることって、とても重要だと思うのですよ。
お土産を探す旅行者や、都市部の消費者にしても、生産地の人々に永く信頼されている商品を買い求めたいはずなのですよ。

「旅行者しか知らない特産品」「都市部でしか流通していない地域ブランド」の存在に、若干の違和感を感じるのです。
「田舎の人には、こういうものは売れません」「都会の人をターゲットにしているのです」という商品企画は、どこか間違ってる気がするのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。