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原点に返る。先のことは偶然に任せる

2020.01.23

こんにちは、萩ドットライフ()です。

ときどきは原点に返ることって大切ですよね。そうしないと「なんでこんな暇な毎日を過ごしてるんだ?」と虚しい時間だけが過ぎていってしまうのですよ。「そうだオレ、自分の身を置く環境を変えるのが目的だったんだ」と再確認しているところなのです。

えーっと、そもそも何だっけ?

「なんでオレ、セミリタイア始めちゃったんだっけ?」とか「なんでデザイナー辞めちゃったんだっけ?」みたいな、いちばん始めの動機やら目的やらを考えています。

昨日投稿した「今さらながら、住む家について考えてる」にて、

人間、いろんなものが混ぜ合わさって出来上がってるものですから「オレの基礎はここにあります」とピンポイントで示せるわけではありませんが、なんとなく「戻れるところまで戻ってやり直してみるか」という気になっているのです。

と書きましたように「そもそも」のところに戻ろうとすることが、次の何かを生み出すきっかけになってくれるような気がしているのです。

まだ「現在、セミリタイア計画中です」くらいのときにこのブログを開設して、ちょっとずつ変化していく自分の状況に合わせて、その時々で自分が「考えていること」を記録し続けています。

「なんだかいつも似たようなことばかり書いてるな」という気もしていますが、それでも1年以上継続していると「人間というものは、少しずつ考え方を変えていくものだなあ」ということに気付くことができたりもするものなのです。
(参考:グルグルと、同じことについて考え続けてる

現在の僕は「東京と山口県萩市を行ったり来たりしながらの物件探しはまどろっこしいな」「でも家を見つけなきゃ引っ越しもできないしな」というジレンマに陥りつつ、少しずつ「田舎暮らし」への歩を進めているところです。

「そもそも」の話に戻すと、田舎暮らしを始めて、自分の周囲の環境を変えて、そして新しい景色を観たいと感じたからセミリタイア人になったし、いったん無職になるためにデザイナーを辞めたのです。

先のことは、ざっくりとしか考えていません

このブログでもたびたび書いているように、僕はセミリタイアの「セミ」の部分をずっと残しておきたいのですよ。ずっとユルめの職業人でいたいのです。
過去に「生産的な趣味」というタグをつけて、いろいろと投稿しています。

環境を変えることをきっかけに、日曜大工(DIY)、家庭菜園、釣り、狩猟、庭造り、などなどの田舎のオッサンが好みそうなものに独学で取り組んでみたいのですよ。今のところ「言ってるだけ」で何もできてやしませんが…。
それを動画撮影して編集してコンテンツ化してみたり、Webサイトを制作して発信したりしながら、収益化できるポイントを探っていきたいのです。

これまで30年以上にわたってデザイナーという仕事をやってきましたので、その思考様式はもうしばらくは持ち続けることになろうかと思っています。

東京から田舎へ居を移すことで、デザイン思考との掛け算に適した新しいものが見つかるような気がしているのです。
(参考:デザイナーは引退しても、デザインは続けるよ

ただ僕の場合、今後のビジョンについては極めてざっくりとしか描いていません。

あと10年も経たないうちに年金受給年齢になるからとか、東京の不動産の運用益と、投資信託やETFなどの金融資産を取り崩し運用すれば、死なない程度の生活はできるからという背景もあります。
これまでずっと必死に働いてきましたので、これからはちょっとナメた感じで労働に取り組みたいのです。

が、それよりも「始めちゃったら、いろいろと変わるでしょ」「いま考えてる通りになんてなるわけないよね」という意識が強いから、あまりカッチリとした計画を立てていないのです。

人生のこの時期に「セミリタイアしよう」「デザイナーを辞めよう」「萩市に移住しよう」という意思を持ったことは、様々な偶然の産物なのですよ。
こうしてブログを書くようになったのも、その一環です。

偶然はときに豊かな洞察や示唆を与えてくれるものなのです。

大したビジョンを描いていないことの言い訳のようにも感じますが、そういうものなのです。
現に「田舎で暮らそう」と決めたからこそ思いついた「あれやりたい、これ楽しそう」がたくさんありますからね。

「ずっとこのまま東京で」と考えていたら、思いつかなかったことばかりです。

むしろこれから先は、自分で進む道を設計せずに偶然に任せたほうが楽しそうな気すらしています。

だから先のことに関してはざっくりと進む方向を定めるにとどめ、ユルめの生活を送りつつ、余白を楽しむくらいがちょうどいいように思っています。だから「セミリタイア」なのですよ。
(参考:生活の中の余白、気持ちいい

何年か経ってから「あんときのアレは、アレで正しかったな」と思えれば、それでいいのです。

学習はセルフプロデュース

僕が今やろうとしていることは「オッサンのセルフプロデュース」みたいなもんだと思っています。

50代半ばを超えて、焼きが回ってきたし、そんなにガシガシ働きたくないし、経験の浅いクライアントやディレクターからやいのやいの言われるのが気に入らないし、ということで戦い方を変えようとしているのですよ。

「ユルユル働きたい」とか「お金よりも時間」「損得よりも好き嫌い」とか言っていますが、そうなるためには、それなりの学習が必要になってくるに決まってるのです。

そして「どんなジャンルに興味を持つ?」という部分でこれから先の人生が大きく変わるような気がしているのですよ。

僕の場合は、どうしてもデザインをしていたときの思考様式を流用できるジャンルを選ぶことで、ほんのちょっとだけ人生が際立つような気がしているのです。

前項の通り「ざっくりと」ではありますが「デザイン×田舎のオッサンが好みそうな趣味」みたいなところに立ち位置を作って行こうと思っています。

まずは、以前投稿しているように「古民家再生をDIYでやりたい」のです。どっちみち、住処は必要なので家は買いますからね。
好きにカスタマイズできる家を手に入れた以上、まずはDIYに着手することに決めているのです。

田舎暮らしをはじめて最初のアクションとして、「デザイン×古民家DIY」が上手い掛け算になってくれるといいなあと思っています。

「デザイン」といっても、内装・外観・外構などの視覚的な部分だけを指しているのではありません。
希望物件を選ぶときに、なんとなく平面図や外観写真を見ながら、妄想は膨らませてはいますが、この分野、本職の建築系デザイナーに太刀打ちできるわけありませんからね…。

「田舎に引っ越したオッサンが古民家DIYして遊んでる」というストーリーをコンテンツ化する上で、コミュニケーション部分だったり、作業進捗を分解して説明する上での情報整理部分だったり、その辺りにデザイン思考が活かせそうな気がしているのです。

「そんな掛け算ができればいいな。そのためには、早く移住先の家を見つけないとな…」と、思いつつ、2月の第1週目から2週間ほど萩に滞在します。
すでに「萩暮らし応援センター」の担当者と連絡を取りながら、また目ぼしい物件を内覧する手配を進めています。

年明け早々に投稿した『生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう』が、冒頭で書いた「そもそも」そのものなのですよ。
セミリタイア人になったことも、いったん無職になって長期休暇を取っていることも、これが原点なのです。

「今度こそは、住むべき家をサクッと決めて来たい」「さっさと次のフェーズに進みたい」と考えているところなのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。