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まだ萩人であることが、日常になっていないのです

2020.08.27

こんにちは、萩ドットライフ()です。

二拠点生活時代には感じていなかった非日常感があります。なんとなく「旅行者」として暮らしてる感じですね。「ゆっくりしよう」と「いろいろ体験しよう」の切り替えができない感覚です。まあ、しばらくは気分次第で暮らそうかと思っています。

つくづく僕は、メリハリを付けるのが苦手ですね

考えてみれば、この2年間くらいずっと、東京と萩を行ったり来たりする二拠点生活を続けてきたので、ほぼ毎月のように萩市に2週間くらい滞在していたのです。
(参考:二拠点生活。はじめました

だから「さあ、萩市に移住したぞ」なんて意気込んでいても、まだ1週間が過ぎたばかりで10日も経っていないのですから、まだしっくり来ないのは当たり前なんですよね。

とりあえず、東京のマンションは引き払って、東京に帰る場所はなくなりましたから、気持ちは違ってるような気がするくらいです。

次に東京へ行くときは「旅行者」なのですよ。
まだピンと来てませんけどね。

日中、あまりにも暑くてオモテを出歩いていないことも理由かもしれません。
昨日投稿した「まだちょっと、移住作業は道半ばです」でも触れたように、ちょっと気負いすぎてバテてるということもありますけどね。

ひたすら滞在先の実家にエアコンをかけながら籠もって、ときどきまだ工事の終わらぬ古民家へ行って簡単な用事を済ませたり、買い物や行政手続きが必要になったときには炎天下の中、自転車を漕いで一目散に目的地に向かい、用事が終わったらまっすぐエアコンの効いた実家へ戻ってくるような生活です。

体調も優れず、朝ランにもまだ2回しか出かけていません。

なんだか昨日の記事の続きのようになってしまいますが「さて、そろそろ始めるか」という気になるまでは、ゆっくりしてていいよね、という気になっています。

僕はたぶんこのメリハリをつけることが、とても苦手なのです。

今のように無職になる前、フリーランスのデザイナーをしていた頃から時間さえあれば、学習やら練習やら何かしらの「役に立ちそうなこと」を探し出してそれを実施する時間に当てていたのですよ。
(参考:フリーランスの僕が暇な時にやったこと

これによって得ることができた仕事も収入もありましたが、「抜く」という技術を得られないまま無職になってしまいました。

言い方を変えれば、いったん立ち止まって人生のもろもろをゼロに戻すために、無職になったし、セミリタイア生活をはじめたんですよね。

それなのに、新しい環境への対応を業務化しそうになっちゃうものなんですよ…。

なので、もう少し涼しくなるまでは必要以上にダラけようと思っています。
「休む」っていうと、たぶんイライラしばじめるので「ダラける」くらいにしときます。

スイッチの切替を意識しよう

二年間の二拠点生活をしていたときには感じなかった「旅行感」みたいなのを感じています。

ほら「せっかく旅行に来たのだから、ゆっくりしようよ。『何もしない』をするんだよ」って思いつつも「歩いていけるとこに、有名なガラス細工のお店があるんだってよ」とか「沈む夕日が岩の穴にスッポリ重なる時間帯があるんだって」などと「あれやろう、ここに行ってみよう」と、休みたいような、いろいろと見て歩きたいような…。

で結局、中途半端になっちゃって「そっか、もう帰る日か」ってなっちゃうような、そんな感じなのです。
それでも帰ったあとは「ゆっくりできたね〜」「夕日きれいだったね〜」なんて言うんですけどね。

そんな感じの、上手く切り替えられなくてグズグズしている感じがしているのです。
「さあ、休むぞ」「さあ、日常に戻るぞ」ってスイッチがうまく切り替わらない状態ですね。

アタマの中では「セミリタイアしてるんだし無職なんだから、どんだけダラケてもいいに決まってるじゃん」と思っているのですが、何かしら行動しておかないと後で後悔するような気がしちゃうんですね。
(参考:「セルフブラック」の功罪

それでバテて焼きが回ってデザイナー辞めたんですけどね。

たぶんここで、

なので、涼しくなるまでは、じっくりと休むことにしました。

なんて書いたとしても、結局何かしらをはじめちゃうんでしょうね。

気分に従っていれば、だんだんと日常になっていくでしょ

なのでしばらくは「さあ、そろそろ」に従ってみることにしてみます。

何の要件で話すことになっちゃたんだかわからないけど、仕事仲間にちょっと教えてもらうつもりで電話して、そのまま別の話がはずんで長電話に発展しちゃうことってありますよね。

知らない間に30分くらい経過してて、おもむろに「さあ、そろそろ」って話をまとめて、電話を切って、業務に戻る感じ。

その直後に「さあ、そろそろ」って言いながらソファに寝転ぶこともありますけどね。
「さあ、そろそろ」は「スイッチを切り替えたぞ」っていう合図なのですよ。

この合図は、かつてデザイナー時代は締切だったり、誰かに素材として渡す約束をしていたり、外部要因によって決まっていたことも多々ありましたが、今はすべて僕が気分次第で出せるのです。
もちろん、例外もありますけどね…。

なので「さあ、そろそろ」と、切株の抜根に挑みに鍬と斧を持って出かけ、バテたらテキトーに、たとえキリのいいところまで作業が進んでいなくても「さあ、そろそろ」と休みを取る。
場合によっては「今日はバテたから終わり」と、ものの10分くらいで切り上げたり。

そんな感じの、成り行き生活をしようと思っています。

たぶん、こうして「さあ、そろそろ」という合図を繰り返し出しながら、身体を動かしたり、空を見上げて息を吸い込んだり、土の上に座り込んでものを考えたり、そんなことをずっとやり続けると、だんだんとその生活が日常になっていくのだろうな、と思うのです。

萩人であることが日常になるまで、もう少し時間がかかりそうです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。