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好きなことをして、楽しい人でいよう

2019.06.07

こんにちは、萩ドットライフ()です。

環境が変わる速度が増してきて、どんどん新しい職業が生まれて、廃れていきます。職業名が意味を持たなくなり、時代の変化に合わせて、どんどん「好きなこと」を仕事に変えていくべきであり、そうすることで「楽しい人」でい続けられると思うのです。

職業なんて、生まれては消えていくものです

インターネットの登場によって、働き方が劇的に変化したことを実感しています。
はい、一般論ではなくて「僕が」実感しているのです。

僕が社会に出た1980年代、まだインターネットは一般的に使われてはいませんでした。
電話回線を使ったデータ送信は行われていましたし、フロッピーディスクはありました。

僕が大学生のころ、盛んに「これからはパーソナルコンピューターだ」と言っていたような気がします。
僕が属していた研究室では「巨大な」ワープロ専用機を購入しており、僕はそれを使って卒業論文を清書することを求められました。
まだ、写真や図版を挿入することはできませんから、糊で貼りました…。単純に文章を書くためだけの機械だったのです。

当然、僕が生業としているWebデザイナーなる職業は、存在していませんでした。

インターネットの登場によって、僕は自分の生活を支えてくれる職業と巡り会えたし、今こうして、東京と山口県萩市を行ったり来たりする二拠点生活をすることができているのです。

さらに言えば、僕がWebデザイナーになった1990年の終わりごろ、まだYouTuberもブロガーも存在していませんでした。ネット技術の進歩によって生まれた職業なのです。

50代フリーランスの後悔は、変化を作ってこなかったこと」で書いたように、僕はいったん2007年にブログに関心を持っているのです。でも、そのときはブログを舐めてました。
ブログよりも、CMSツールの方にばかり興味が行ってしまったのですよ。自分でコンテンツメーカーになるという意思が希薄だったのです。
「あのころ自分のブログを開設して書き続けていれば、今10年選手だったな…」と後悔しています。

元来、職業というものは生まれては消えていくものだろうと思います。
なので「オレは一生、この仕事で食っていくんだ」という考え方を僕はもっていません。

僕自身も、経験とともに、加齢とともにどんどん変化していくのですよ。当然「好きなこと」も変わっていきます。
自分の好きなことと、社会が求めるものが合致すれば、それが職業になるんでしょうね。

なので今、20年以上続けてきたWebデザイナーをやめて、今の自分の「好きなこと」を棚卸しするフェーズを挟みながら、別の職業を作ってみようと思っているところなのです。

「楽しい人」でいればなんとかなります

Webデザイナーになることにした2000年前後もそうだったのですよ。
フリーランスになった当初、僕はグラフィックデザイナーだったのですが、すぐにデザインの営業活動をせずに、舞台公演のプロデュースを手がけて借金まみれになったり、デザインの仕事を再開しようとしても空回り。
そんな紆余曲折を経た上で「Webデザイン」の仕事がどうにかハマってくれたのです。
(参考:フリーランスになったころの失敗を記して、平成を後にしよう

「舞台公演」も「Webデザイン」も、そのときに考えていた「好きなこと」だったんですよね。この他にも、出版社に書籍の企画を持ち込んだり、個人経営のスポーツジムにブランディングの提案をしたりしてました。
「こんなの仕事にできたら楽しそう。好き」を片っ端から試していたのです。

好きなことをすることの効能って、僕自身が「楽しい人」でいられることだと思っていましたし、今でも思っています。
そして、それが僕を助けてくれた面があると思っているのです。

以前投稿した「何歳になってもコンプレックスを克服できない」に、

同様に「電話口で笑ってる」とか「ミーティング中、楽しそうにしてる」といったことも、意識してそう振る舞っていました。

と書きましたが「楽しい人でいる」って、継続して発注していただくための重要な要素だと思うのですよ。

美術教育も工学教育も受けておらず、いわゆる「業界の人脈」を持たない僕にとって、「継続的に指名発注してくれるクライアントが存在していること」が心の支えになってくれたのです。

「楽しい人」でいればなんとかなるものなのですよ。

「好きなこと」をすると「楽しい人」でいられるのです

職業人として、それなりのクオリティをアウトプットできることは前提条件だろうと思うのですが、僕の場合はそれが不足しているときから、どうにかこうにかギリギリで凌いできたように覚えています。

仕事を持ち帰ったあとで、死に物狂いで技術を習得したり、表現を考え続けたりして、どうにかこうにか間に合わせたことなんて多々ありました。
でもその機会も「楽しい人」でいたから与えられたんですよね。

みんな、楽しく過ごしたいものなのですよ。
仕事だって、当然そうです。

インターネットの登場によって、僕たちは大きく人生を変えられましたが、これからもっと変化のスピードは速くなるはずなのですよ。
どんどん新しい職業が生まれ、同時に廃れていくものもあるはずなのです。

僕は現在50代半ば。サラリーマンならばあと10年くらいで定年退職する年代なのですが、フリーランスなので定年という概念がないし、まとまった退職金が出るわけでもないし、年金は国民年金に毛が生えた程度の額しか受給できないし……なので、あと20〜25年程度は職業人でいたいのですよ。

30代でフリーランスになってから今までくらいの経験を、もう一度やり直すくらいの期間ですね。
おそらく「自分の職業は○○です」で、あと四半世紀は持たないと思っています。
というか、職業名って、だんだんと意味を持たなくなるんじゃないでしょうかね?

自分が「好きなこと」を組み合わせて、そこから収益を上げるしくみを上手に作って、それが結果的に「職業」と呼ばれるだけのことだと思うのです。

「好きなこと」をしていると、自然に「楽しい人」でいられると思うのですよ。
それは必ずしも「笑わせる人」とか「はしゃいでる人」「明るい人」である必要はなくて、「自分に対する肯定感のある人」くらいの意味合いでいいのかな? などと思っているのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。