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失敗してもオッケー。その後があります

2019.07.10

こんにちは、萩ドットライフ()です。

フリーランスって、高い確率で失敗を体験します。でも同時に、それを克服して急上昇するときの快感も体験できるのです。これからみんな働く期間が長くなりますし、安定をえるためのレールはなくなります。失敗も増えると思いますが、でも大丈夫。

「失敗したら後がない」なんてありませんよ

「人生一度きりなのだから、悔いのないように、やりたいことをやれ」
半世紀を超える人生の中で、何度この言葉を聞かされたことでしょうか。

この言葉の中には「やりたいことは、自分で決めろ」とか「失敗を恐れるな」とか、そういう意味が含まれていると思うのですよ。
こういう言葉で戒めなければならないほど、人間というものは他者や社会的な流行に流されやすいし、失敗を怖がるものだということだと思うのです。

かくいう僕自身も、30代でフリーランスになったときにも、50代でセミリタイアを始めた今も、周囲で行動している人を横目で眺めつつ「あれいいな」から「ヨシ自分も」と繋がっていってるのです。

失敗に対する恐怖感は、フリーランスになった30代のときにはありました。
以前「フリーランスになったころの失敗を記して、平成時代を後にしよう」という記事でも書きましたけど、恐怖感だけではなく、ヤバい状況に陥って、行動したことを後悔するところまで行きましたから。

セミリタイアを始めた今は、恐怖感はかなりマイルドになっています。
そこそこの資産を持って行動に至ったこと、30代の失敗のときに体験した、どん底から急上昇する快感を身体が覚えてるからだろうと思います。

もちろん、急上昇を味わうためには、失敗の原因と向き合ったり、対策を考えて実践したり、コツコツと努力を継続したりという、苦痛を伴いますが、これもまた快感に変わります。

もう「失敗したら後がない」などとは思っていないのです。

「失敗しない」レールはなくなりつつあります

僕の同級生くらいの年代だと、大学を卒業して入った会社や組織に入って、定年まで勤め上げる。その後は「厚生年金」「共済年金」「企業年金」などの上乗せがある公的年金を受給しつつ、老後を暮らす、というのがモデルケースなのだろうと思います。

このレールから外れなければ「失敗はしていない」ということなのだろうと思うのです。

同年代中でどれくらいの割合の方々が、このパターンの人生を歩んでいるのかはわかりませんが、僕の周りの同級生たちを見る限り、80%以上の人々が、大学新卒で入った組織に所属していますね。

僕の同級生で、60歳定年の会社だと、定年退職までもう5年を切ってるのですよ。
話を聞くと、定年後65歳までは再雇用してもらえるシステムがあったり、65歳まで定年延長される話が始められていたりするようですが、まあ僕らの世代は「逃げ切り世代」ですよね。

この5年間で急速に状況が変わって「退職金、半額!」なんてことはないだろうし、年金受給額はだんだん見直しされるのでしょうが、社会的な影響を考えると、非常にゆったりとしたものになるのだろうと思います。

僕が勝手にレールから外れただけで、全般的にはまったりとした人生を送ることができる世代のはずなのですよ。

そのかわり、ToDoを客観的な尺度で決めていた世代でもあるのです。
ずっと組織の中に居続け、レールから外れないことが「失敗しないこと」だったので、「やりたいこと」よりも「やるべきこと」が優先されるのが当然ですよね。

これから先、新卒時に入った会社・組織に定年までいられて、その後も年金で老後によって生活を保証されるような生き方は、どんどん減っていくと思うのです。

ほとんどの人が、どこかのタイミングでフリーランス化せざるを得なくなるように思うのです。

失敗は恐れない。ToDoは主観的な尺度で

人生100年時代ですから、定年後、たとえ70歳まで定年が延長される時代が来るとしても、そのあとでフリーランスとして働き始める人が出てくると思うのですよ。

フリーランスは、失敗する可能性が高い働き方です。
定期的に失敗して、そこからまた浮上することを繰り返すのがフリーランスだと言ってもいいかもしれません。

「失敗しても構わない」「『失敗したら後がない』ワケがない」ということを、みんなが人生のどこか、早めのタイミングで体験できたらいいのにな、と思っています。

定年まで組織に所属することが、失敗しない要件ではなくなりますので、みんなそれほど組織に執着しなくなると思うんですよね、よくわからないけど、多分。

そうなると、組織にいながらにして「やらなければならないこと」よりも「やりたいこと」を優先するようになるんじゃないでしょうか?

人間のパフォーマンスは、やりたいことを楽しくやってるときが最高だと思うのですよ。
やりたいことなんて、次々と変わります。「今、これやりたい」がかなわないとダメなんですよね。
だから、主観的な尺度でToDoの優先度を決める必要があるのです。

そうなると、組織にいることも、それほどストレスではなくなるし、フリーランスと組織人を行ったり来たりする働き方も可能になると思うのです。

失敗なんて、怖いに決まってるのです。
でも、失敗のあとには、高確率で「急上昇の快感」が待っているのです。
だから、失敗を避けるために全エネルギーを使うなんてことをする必要ないのです。

冒頭で紹介した「人生一度きりなのだから、悔いのないように、やりたいことをやれ」の「人生一度きり」の部分。
職業人生に限れば、だんだんと「一度きり」ではなくなり始めてますよね。

人生が「100年時代」ならば、職業人生は「50年時代」か、もっと長くなり始めてるのです。
この50年をひとつの職業で走り切るって、息が詰まるような気がするのです。
以前投稿した『人生二毛作。「二度目の人生」って言い方って大げさ?』でも書きましたが、途中にリセット期間を設けて、複数の職業人生を体験できるし、またその方が楽しそうな気がしているのです。

当然、失敗の回数は増えるのだろうと思いますが、回数を重ねるごとに恐怖よりも快感の方が上回ってくるので、楽しさは増すのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。