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「毎日の仕事がつまらない」という転機のシグナル

2019.07.11

こんにちは、萩ドットライフ()です。

ずっと仕事をしてると、どうしても「毎日の仕事がつまらない」と思う時期があるのですよ。でも、振り返ってみると、それが行動を起こすべきタイミングだったように感じるのです。「つまらない」と感じることが、そのシグナルなんですよね。

面白い仕事と、つまらない仕事

僕は、かれこれ30年くらいデザイナーでメシを食ってきました。そのうちの20余年はフリーランスでした。

デザイナーという仕事は、クライアント(依頼者)から、案件をいただくことによって、仕事が発生します。いわゆるクライアントワークですね。

他人から「デザイナーの仕事って楽しい?」と聞かれると必ず「案件次第っすね」と答えていました。
20代の駆け出しのときも、50代のオッサンになってからもです。

事実、集められたメンバーが噛み合って、刺激しあえて、寝る時間ももったいないくらい楽しい案件もありますし、「やられた! 地雷踏んじまった」という案件も存在します。

ただ常に、その中に「自分のコンディション」という要素が含まれているのですよ。
目の前の仕事を「面白いと感じている自分」と「つまらないと感じている自分」です。

ここは自分で管理しなけらばならないところなのですよ。
自分の思考と行動は変えられるのです。

しかし、どうしても「毎日仕事がつまらないな」と思い続ける時期ってありますよね。
いつの間にか解消できているときもあるのですが、何度かは苦しい苦悩の日々と向き合ったこともあります。

僕は40代の終わりにパニック障害を発症しているのですが、その前もずっと「なんかつまらない」と感じる時期を過ごしていましたね。

そして今、50代半ばでセミリタイア生活を開始したのですが、これも「なんか仕事がつまらない」への対策でもあるのですよ。
(参考:セミリタイアは、モチベーションの調整弁

過去を振り返ってみれば「つまらない」と感じることって、自分が変わろうとしているシグナルだったように思うのですよ。
それほど、素直に従うことができたわけではありませんが「実は、自分でも気付いていたのかもな」と、今になって思い起こしているのです。

「つまらない」と思うことが、成長のタイミングだった

人間って、定期的に成長欲みたいなものが起こるものだと思うのですよ。
そのときに成長や変化に対応できる環境じゃないと「つまらない」と思ってしまうんじゃないでしょうかね。

最初はスライムに勝てるようになったのが嬉しくても、ずっとスライムしか出てこなければ「つまらない」と思うようになりますよね。
「このままじゃ、経験値稼げないな」「いつまで経っても、強い敵倒せないじゃん」って思っちゃいますもんね。

何かしらの行動を起こせばよかったのです。

大きくは、フリーランスになったり、グラフィックデザインを辞めてWebに転身したりしていますが、もっと微調整を繰り返せばよかったと思っています。

行動を起こすことって、安定とのトレードオフになりがちなのですよ。
「安定よりも、自分のやりたいことを」と始めたフリーランス生活だったのですが、最初に求めたのも、手に入れて嬉しかったのも「安定」ですもんね。

そうなっちゃうと「フリーなんだから、なんでも好きなようにできるだろ」というわけには行かなくなっちゃうのですよ。
「安定」の中には、仕事仲間の存在も含まれますしね。

今50代半ばになって「そこを、もうちょっとワガママに振り切る人生でも良かったな」とは思います。

とりあえず、一旦休もうか

このブログ内でも、到るところに書いているのですが、フリーランスになることを決めた20数年前と、セミリタイアすることを決めた今、精神状態が酷似しているのですよ。

フリーランスになることを決め、雇用されてた会社を退職して一番最初にやったことは、1ヶ月の休暇を取ることでした。
その後も、事務所兼住居を探したり、法人登記の手続きをしたり、なんだかんだでしばらくはまともに可動できませんでしたから、半年くらい休んだことになります。

この長期休暇が、かなり効果があったのですよ。
休暇と言えども、ずっと「やりたいこと」や「なりたい自分」を考え続けますし、毎日10km程度のランニングをして、カラダを絞ってました。
思考と肉体を完全にリセットできた感じがしましたね。お金はグングン減りましたし、アクションを起こしはじめてから次々と失敗を繰り返し、とんでもないことになりましたけどね。
(参考:フリーランスになったころの失敗を記して、平成時代を後にしよう

上に「つまらない」と思うことが、成長のタイミングだったと書きました。
でもそのときは、どっちの方向に成長したがってるのか、自分では分かってなかったりするものなのですよ。

なので「つまらない」状況から逃れるために、すぐに別の何かを始めるよりも、一旦休んで見たほうがいいように思うのです。

休んでる間にいろいろ考えて、いろんなことに手をつけてみて、なんとなくしっくりくるものが、自分が進もうとしている方向である可能性が強いはずなのです。
もしかしたら、元いた場所に戻ることが最善だったりもします。

毎日の仕事がつまらないときというのは、自分が成長したがっているシグナルなのですよ。
そういうときは、躊躇せずに行動を起こすべきだと思います。

でも人生に何度かは、行動する前に長めの休息を取って、思考を整理する期間が必要なフェーズが訪れるのかな、などと思っています。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。