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不要なものを買ったのは、お金の無駄だったのか?

2020.03.30

こんにちは、萩ドットライフ()です。

家の中を見渡してみると、もう何年も使っていない不要なものってたくさんあるんですよね。それら一つひとつ代金を支払って購入したものなのですが、それってお金の無駄だったんでしょうかね? 僕は、それなりの意義があったのだと思っているのです。

家の中に不要なものって結構ありますね

また断捨離の続きをしています。

以前「断捨離を実行することにします」なんて記事を投稿し、本や書類をことごとく処分し、ほんのちょっとだけ衣類を処分したところで放置状態になっていたのですが、また始めたのです。

「東京の作業場」として使用しているマンションを売却することにしたので、ちらほら内覧希望の方がおいでになるようになったのですよ。
(参考:東京のマンションを売ることにしました

できるだけ、要らぬもののない状況でご覧頂きたいし「どうせならば、この機会に要らぬものを捨てよう。そのほうが引き渡し前の退去もスムーズになるしね」などとも考えているからなのです。

また、今月は僕の経営している法人の決算期でもあります「決算、やんなきゃな」という気持ちから逃れようとして、断捨離に気持ちが傾いているのかもしれません。

いろんな棚を開けながら、そこにあるものの「要る要らない」をやっていると、意外に買って少しだけ使ってみたものの、すぐに飽きて使わなくなってしまったものって、結構あるんですよね。

中には「30年以上使わないまま、ただ持ってるだけなんじゃない?」と思われるようなものもあります。
気に入って買ったけれども、結局一度も着なかった服とか…。

僕はここ1年半くらい、山口県萩市と東京の二拠点生活をしています。
「萩の作業場」と呼んでいるのは、僕が高校まで育ったいわゆる実家です。

そこにいるときに母に「買ったけど使ってないものがいっぱいあるから、どんどん捨ててる」というと、「なぜそんな無駄遣いをしたのか?」と非難してくるのですよ。

「また使うときがくるから、置いておけばいい」とか「そういうの○○さんが好きだから、欲しがるかも」みたいな、要らぬ指示までしてくるのです。

不要なものにも意義はあるのです

たとえばオイルヒーター。
実際に何年も使わずに、ずっと収納の奥に仕舞われていたものを最近捨てたばかりです。

サイズが60×60×20(cm)くらいだったでしょうか。
そこそこの場所を取ります。ひとことでいうと「ものすごく邪魔」なのです。

もう何年も前に買ったものなので値段は覚えていませんが、2・3万円だったのかな?
寒い夜にエアコンを付けて寝ると音が気になって嫌だったか何かで、試しに買ってみたように覚えています。

結局、使わずにずっと放置していたので「僕にとってオイルヒーターは要らぬものだった」ということになります。

僕は「それがわかってプラス1」だと思っているのですよ。

オイルヒーターを買わなければ「オレはオイルヒーターを使わない」という知見は得られなかったのですよ。
つまり、代金は必要経費だった、それなりに有意義だったと思っているのです。

おそらく「もったいない」と感じる人は「オイルヒーターの代金をドブに捨てた」と思うのかもしれません。

でも、断捨離をしつつ、どんどんスッキリと片付いていく我が家を見ながら僕は、使わないものが、場所を占有し続けていたこれまでのほうが、よっぱどもったいなかったと感じているのです。

こういうとき、たとえば僕の母などは、「欲しがる人もいるかもしれないから、聞いてみればいい」などと言うことが多いのですが、オイルヒーターを収納の奥にしまってから、おそらく10年以上もの間、誰とも「使ってないオイルヒーター、要る?」なんて会話にはなっていないのですよ。

これから先も、誰かとそんな話になる気がしません。
会って共に時間を過ごす人とは、もっと重要で楽しい話題があるに違いないからなのです。

もし「要る」という人が現れても、
「そんなに大きくて重たいものを、どうやって受け渡そう」
「渡す前に動作確認くらいはしとかないとな」
「あれ? トリセツって失くしちゃったんだっけ?」
などなど、いろんな煩わしい手間が発生してしまうので「使ってないなら、捨てよう」が一番シンプルな気がするのです。

「そういうのを買い取る業者がいるよ」とも聞いたこともあるのですが、そのときに思い浮かばなかったので、おそらく僕にとっては必要のないものだったのです。

結論。お金の無駄ではありません

こうして「モノ」のことばかりに触れていますが、往々にしてこういうことって多いんですよね。

たとえば「フリーになったら生活資金が底をついた。会社員だったら、不満はあっても月給が出たのに」とか「株を買ったら価値が下がった。現金のまま持っておけばそんな目に会わなかったのに」とか。

「一生懸命、何年もかけて勉強したけど、何の役にも立たなかった」なんてのもそうですね。

買い物も含めて、行動してみた結果が上手くいくかどうかなんて、やってみなきゃわからないのですよ。

上手くいかなかったら「オレはこの分野について、こうやったらダメなんだ」が分かってプラス1なのです。

自分に合うものを見極めるためには、たくさんの「合うかどうかわからないもの」を試してみる必要があります。
お金を無駄にしたくないがために、合わないものを避けようとする行為は、決して自分の人生を豊かにしないのです。

結局使わずに捨ててしまったものは、決してお金の無駄ではないのです。
豊かな人生を送るために費やしたコストなのです。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。