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ちょっとずつ、荷解きと居住スペースの整理を

2020.08.31

こんにちは、萩ドットライフ()です。

あと数日でもろもろの設備工事が終わり、萩の古民家へ入居できそうです。ようやく移住してきたこの街に自分の居場所を獲得できます。同時に、ずっとやりたいと思っていたDIY生活が始まります。おそらく完成を見ないまま、ずっと続くのです。

そろそろ、古民家への入居が叶いそうです

日曜日に古民家を覗いてみたら、玄関から勝手口を経由して浴室まで敷かれていた養生ルートが撤去されていました。

僕は、2020年8月17日に東京のマンションを引き払い、山口県萩市に移住して来ました。
住居は、以前より購入済みだった築56年の古民家なのですが、浴室と電気回線についてはアップデートしなければまともに生活できない状況だったので、まずはこれらに関して工事を済ませ、それから入居することにしています。

なので、萩人になって2週間が経過しましたが、現在寝泊まりしているのは、古民家から徒歩約5分の場所にある、実家です。

山口県萩市は、もともと僕が生まれ育った街なのです。そこに約38年ぶりに戻ってきたのです。

萩市の古民家を購入した時の話は、
他人の趣味と向き合う ― 萩市の古民家を買うことにしました

設備関係の改修工事を発注したときの話は、
山口県萩市への移住準備が、着々と進んでいます

猛暑の中、東京のマンションを引き払ったときの話は、
15年間暮らした、東京のマンションを退去しました

で触れていますので、関心がありましたらご一読ください。

いよいよ今週なかばには古民家への入居が叶いそうです。
先週、設備会社の担当氏と会話したときに「週末には電気工事が終わり、来週中には浴室の工事も終わります」というお話だったので、予定通の進捗ですね。

寝室にする予定だった部屋からも、養生と工事で使用するあれやこれやが撤去されていました。
前もって発注していたカーテンが届いたので、それを取り付けるついでに、その部屋に配置する予定だった、クローゼット、ベッド、ソファも運び入れてみました。

家の中、スカスカです

僕が購入した古民家は、間取りとしては4K+DENといった感じでしょうかね。
6畳間(和室)が3つ、4畳半間(和室)が1つ、3畳の板の間(DEN)がひとつです。

DENというのは、不動産関係で使う、部屋としては少々狭くて使い勝手が悪いけども、書斎や趣味部屋などに使える空間といったニュアンスで使われる言葉です。
いろいろとググってみたのですが、明確な定義があるわけではなさそうです。

床面積は97.06㎡あります。
先日まで暮らしていた東京のマンションが64.80㎡でしたので、生活空間は約1.5倍に拡張されています。

東京でもかなり荷物の少ない生活をしていたので、家の中スカスカです。
以前「断捨離したら、求める家のサイズが変わり始めた」なんて記事を書いたこともあるのですが、意に反してこんなことになってしまいました。

田舎で戸建てを購入しようとすると、あまり小さな家というのがないのですよ。
あっても、長屋造りだったりします。

僕は「広めの土地に、小さめの家」というコンセプトで家探しをしていましたので、まあ上手く探せたほうだと思っています。
都市部でマンションを購入する感覚だと97㎡は「大きい」のですが、田舎の戸建て基準だと「小さい」のです。

「家を買ったよ」よりも「小屋を買ったよ」というイメージです。

そのうちの6畳間のひとつを寝室とし、3畳のDENを作業部屋とします。
この2室とバス・トイレ・キッチンだけで僕の生活には十分なのです。

もともと、セルフリノベーションのベースとして購入した家なので、使ってない部屋から解体し、リノベーション作業を進めていくつもりです。
(参考:古民家再生をDIYでやりたい

それより前に「庭とか外回りをなんとかしないとな…」と思ってるんですけどね。
室内は、浴室と電気回線を改修すれば、それなりに生活をすることはできるのです。

押し入れにハンガーバーを設置することは急務ですけどね。

マンションと在来戸建ての大きな違いのひとつが「収納」ですね。
長年、システム収納を使う生活をしていましたので、Tシャツもポロシャツも、なんでもかんでもハンガーで吊るしておくクセがついているのですよ。

そして、畳んでしまっておく衣装BOX的な家具をあまり持っていないのです。

これさえ解決して、引越しの段ボール内のものすべての収納場所が決まれば、特に生活に支障はありません。

それに反して外回りに関しては、最初に手を付けておかないと、そのまま放置しっぱなしになりそうな気がするのですよ。

はじめちゃったらずっと、道半ばのまま続いていくのです

こうして毎日々々ブログ記事として「ああでもない、こうでもない」と書いていますが、おそらく進捗はゆったりとしたものになるだろうと思います。

実際に入居を果たしたからと言って「さあ、DIY始めるぞ」というワケでもなく、しばらくの間は草むしりをしたり、庭のトタンでできた木小屋を解体したりしながら、自動車学校に通ったりしますしね。

それでも毎日、なにかしらのことを考え続けることになるのですよ。
毎日、なにかしらのことを感じ続けることになるのです。

おそらく、古民家をリノベーションしながら暮らすことって、ずっと「道半ば」だからだと思うのです。

前述のように「さあDIYだ、『和室A』と名付けたこの部屋を解体するぞ」から始まるワケでもなく、「その前に外回りを」「もっと前に、荷解きしてちゃんと収納しないと」「車の免許も取らなきゃ」みたいな、その前にやらなきゃならないことがたくさんあります。

東京にいるときにイメージしていた「材料を買い込んで電動工具を振り回す、いわゆるDIY」が始まったとしても、一発で上手くいくわけありません。

「和室A」を洋室化して「和室B」に作業が移ると、ちょっと技術が向上していて「和室A」の作業が不満になったり、あとから「ああすればよかった、こうすればよかった」と次々と反省点が浮かび上がってきて、次の課題になるのですよね。

そうしているうちに、庭が草ボウボウになって「家の中よりも、まずは外回りだ」ってなっちゃうんでしょうしね。

「やろうと思っていたDIY生活ができた、満足」って状態は永遠に訪れないのだろうと思うのです。
長い長い「道半ば」生活の入り口にいるのだろうと感じています。

考えて見れば、僕がこれまで生業としていたデザインの仕事も、それに関わる仲間だったり、友人・知人との関係だったり、暮らし方だったり、なにもかもが道半ばなんですよね。

だからずっと、ああでもないこうでもないと考え続けているのだろうと思うのです。

思えば、今回始める「田舎の古民家でDIY生活」も、萩の古民家を買って、東京のマンションを売却して、引っ越しして、という「家のこと」というテーマの「道半ば」がずっと連続しているのです。

おそらく「ヨシできた。これで完成だ」ってことにはならないのです。

ずっと道半ばのまま、やりつづけるのだろうと思います。
やめるときは、たぶん飽きたときなんでしょうね。道半ばのまま、やめることになるのです。

そうだ。デザインの仕事も道半ばのまま、やめちゃったな。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。