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大人こそ学習し続けなきゃ、プロなんだから

2019.06.11

こんにちは、萩ドットライフ()です。

ずっと「知的好奇心を持ち続ける」「学習し続ける」ことを意識的にやっています。「大人だから学校行かなくていい(=学習・勉強しなくていい)」なんてわけなくて、子供時代の勉強は「練習」、大人になってからの学習が「本番」だと思っているのです。

「メシを食う」とはキャスティングされること

僕はフリーランスのWebデザイナーになって20年以上経っていますから、あくまでも、その立場からのものの考え方になってしまいます。
クライアントワーク(請負仕事)という枠組みにおいて、フリーランスってキャスティングされないと、食いっぱぐれちゃうのですよ。

スポーツ選手に例えると、わかりやすいかもしれません。
いつも試合に出ていないと「知らない人」になってしまうのです。

そのために常に「ポジションをキープすること、奪うこと」をいつも考え続けています。

以前「50代半ば、フリーランスのWebデザイナーが考えていること」の記事で、

僕は「Webデザイナーって、加齢とともにキツくなる職業だな」と思っています。
おそらく

  • 若い人によって構成されている
  • 技術の進歩が頻繁に起こる

あたりに原因があるのだろうと考えています。
とにかく「活きがいい」のですよ。

と書いていますが、おそらくクリエーター系の職業なら、なんでも当てはまることだと思います。
「経験の価値」が暴落してますからね、長く業界にいるだけのオッサン・オバサンに居場所はないのですよ。

これって、インターネットの登場によって急加速が始まった現象のような気がしていますから、「どんな職業でも」「サラリーマンでも」「公務員でも」ということなのかもしれませんね…。

ポジションを得続けるための、知的好奇心

僕は現在50代半ば、ポジションを失うのは時間の問題。
「ならば、自ら別のポジションへのコンバートを志願するか、それとも新しいポジションを勝手に作っちゃうか…」ということを目論んでいるのが今の僕なのです。
自分の意思で動きたいのです。

20余年にわたる、フリーのデザイナー生活において、さほど華々しい業績はありませんでした。
「なんちゃら広告賞」みたいなものには無縁でしたし、「業界人なら誰でも知ってる」という知名度なんてありません。
せいぜい「ずっとメシを食い続けることができた(=キャスティングされ続けた)」ことくらいが、僕の成果です。

以前投稿した「何歳になってもコンプレックスを克服できない」に、

「電話口で笑ってる」とか「ミーティング中、楽しそうにしてる」といったことも、意識してそう振る舞っていました。

と書きました。
キャスティングされ続けるためには、「楽しい人でいる」ことが大切だと思っていたのです。

そして、これと同様に意識していたことが「好奇心を持っている人」であり、「常に何かを学習してる人」でいようということでした。
理由は後述しますが、こういう意識って、態度に出るのですよ。

もしかすると「楽しい人」のバリエーションなのかもしれません。
「好奇心を持っている人」「常に何かを学習してる人」って、案件でも飲み会でも、何かの機会があれば絡んでみたくなりますよね。
「もしかして、なんかしらの化学反応あるかもな」っていう期待感ありますもんね。

盆暮れゴールデンウィークはラボ

このブログ内で定期的に「盆暮れGWはラボ」というタグを付けた記事を何本か書いていますし、とくに「フリーランスの僕が暇な時にやったこと」では、ちょっとまとめ記事的な構成にしていたりするのですが、ずっと「新しい何かに興味を持ち続けること」「学習し続けること」を意識していました。

そのおかげで運にも恵まれ、どうにかこうにか20年もの間、廃業せずに済んだのですから、それほど間違った考え方ではないはずなのですよ。

「知的好奇心を持ってること」「学習し続けてること」の効能って、ワザが増えることだけではないような気がするのです。
当然「そのうち、何かの案件で試してみよう」「自分で、テキトーな謎作品作ってみよう」などと目論みつつ学習を進めています。新しいワザの習得を目指してはいるのですよ。

しかしながら、実際の案件で試すにはなかなかタイミングが合わなかったりしますし「学習しただけで、日の目を見ずに終わった」のものってたくさんあります。
クライアントに提案したら「そんなの要らな〜い」と言われたものも数限りなく存在します。
なかなか「新しいワザを身につけ、ワンステージ上がりました」というわけにはいかないのです。

その効能は、

  • 新しく登場したものに、否定から入らなくなること
  • 知ったかぶりをしなくなること
  • 「それなんすか?」と素直に訊ねられること

みたいな「態度が変わること」なのだろうと認識しています。

ちょっとした話題に興味を示したり、「あ、それ触りだけだけど調べ始めてる」みたいな反応ができると、話題を提供してくれた人も嬉しくなりますもんね。
ちょっと楽しい雰囲気が生まれるのですよ。

そして、もちろん「学習がルーティンになること」も欠かせません。
「好奇心強い」「学習好き」な人のところには、楽しそうな話もやって来がちですから、常時「これ楽しそう」「これやってみたい」に囲まれることになるのですよ。

僕は、自分自身に「オレはフリーなんだから」とか「オレはWebデザイナーなんだから」というプレッシャーのかけ方をしてきたのですが、たぶんこれって一般化できることですよね。

学習してないと、熱量をキープできないのです

僕は元来、ずぼらな人間なのですよ。
ずぼらだから「毎朝通勤したくない」とか「同じ部屋に他人がいる環境で仕事なんてできない」みたいなことを考えながら、フリーランスになっているのです。

他人を説得するのも、議論するのも、ましてや何度も何度も繰り返し要求を請けるのもイヤでイヤで仕方ないのです。
本当は、メンド臭いことは「これ、やらなくてもどうにかなるよな」で済ませたいのですよ。

ただ、前述の通り「フリーランスはキャスティングされないとメシが食えない」のですよ。
「メンド臭い」に負けていたら、死んじゃうのです。

そこを突破するためには「熱量」が必要なんですよね。
「気合い」と言ってもいいかもしれません。昨今評判の悪い「精神論」ですね。
でもこれ、要るのですよ。

僕はこの「熱」を絶やさないために、学習することが効果あると感じています。
ずっと何かに興味を持っていて、自分の成長が実感できると、次の展開にワクワクするようになり、自然と熱が起こってくる。
ずっと続けていれば、どんどんと「熱量」は増してくるものなのですよ。

そうでもしないと「メンド臭い」は攻略できないのです。

何かしら「メンド臭い」ことと向き合うことになったとき、「ま、仕方ないか」と回避するのか、「ちょっと攻略してみるか」と挑んでみることの違いって、バカにできないのですよ。
ひとつひとつは「どっちでも、いいじゃん」だとしても、20年も30年も職業人をやっていれば、とてつもなく大きな差になるのです。

何かしらでメシを食おうと思うのならば、好奇心と学習意欲は意識して持ち続けるべきです。
それが熱を生んで、自分の強さにつながるのです。

どうです? フリーランス20年もののオッサンって説教クサいでしょ。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。