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無職になったら、ストレスとうまく折り合えるようになった

2019.11.05

こんにちは、萩ドットライフ()です。

無職になったことでストレスから遠ざかっていることがとても心地よいのです。ストレスには、正のストレスと、負のストレスがあるようなのですよ。嬉しい楽しいが正、悲しい辛いが負。「ストレス解消」って、そのバランスを再構築することだと思うのです。

無職はストレスがなくて快適なのです

昨日投稿した「コミュニケーション疲れが、ずっとストレスだったようです」に続いて、ここのところ、憑き物が落ちるようにストレスが抜けてきて、心地よさを実感しているお話を。

言うまでもなく、原因は無職になったからなのですよ。

このブログを書き始めたことは、自分の立場を紹介するために「セミリタイアするために新規案件の受注を停止しています」みたいなことを定型文として挿入していました。
それがこの16ヶ月の間に「セミリタイア中。手元の案件がクローズすれば無職になります」になり、そしてようやく「無職です」といえる状態になりました。

ただ僕の場合もともと20年以上、フリーランスのデザイナーなので「セミリタイア」と言っても、サラリーマンの方々がイメージするものと少し異なるでしょうし、同じく「無職」の概念も若干異なっていますので、お含みおきを…

話を戻しますが、とにかく僕は概ね無職なのですよ。
1日中家でぼんやりしていても、なんら罪悪感はないのです。

仕事関係の連絡は来ません。
メールやメッセージが来るとすれば、友人・知人からのものがほとんどなので、それなりにのんびりと対応しています。

とにかく、ストレス要因となる、煩わしいことやつらいこと、面倒くさいことから解放されて快適なのですよ。

身体を動かしてよく寝たら、心が落ち着きますね

とにかく、怒らなくなりますね。イライラもしなくなります。

元来、怒るのが面倒くさい性分ではあるのですよ。
スーパーで並んだレジが極端に遅くても同じ列に並び続けますし、飛行機の座席もほぼ一番最後くらいにゆっくり立ちます、どうせグルグルで荷物が出てくるのを待たなきゃいけませんからね…というくらいアクセクしない人間ではあったのですが、それに輪をかけてまったりとした生活を送っています。

Twitterも、@hagidotlife以外にも、実名アカウントを持っているのですが、そちらはほぼ使わなくなりました。
「情報収集用」ということにしているし、そこからブログネタを着想することもあるのですが、ざっと目は通すだけで、いちいち反応することはしていません。

常時、起こったり、批判・非難し続けている人の存在を目にすることがストレスなのですよ。

僕の場合、金融資産や不動産で生活の基盤を作った上での無職体験なので、好まずして無職状態にある方とは前提条件が異なることは承知の上ですが、無職になると、ストレスから解消され、少し人間の心を取り戻したような気になります。とてもいい感じです。

また、無職との相関関係は謎ですが、睡眠時間が伸びるのです。

以前も「セミリタイア生活をはじめたら睡眠時間が増えた」という記事を書いて、仕事が減って暇な時間が増えると、睡眠が改善されることについて触れたのですが、無職になってさらに定着した感じですね。

もしかすると、1日のうち好きな時間にランニングでも散歩でも筋トレでも、身体を動かす時間を確保できることも影響しているのかもしれません。

「無職にならずとも、現役時代に実践できたことなんじゃないか?」とも思うのですが、辞めてはじめて気づく。得てしてそういうものですよね。

だから「辞める」って「始める」くらい大切なのです。
(参考:「やめる」が先、「はじめる」があと

新しいストレスも生まれます

ただ、ストレスがなくなってくると、ストレスがないことがストレスになってくるんですね。
一時的にぼんやりと、暇で退屈な時期を過ごすことの効能は感じているのですが、では、このまま一生ぼんやりとしていたいかというと、そんなわけはないのです。

やはり、なんだかんだと考えたくなるし、手を動かしたくなるものなのですよ。
(参考: 無職はつらいね。まだ1ヶ月目だけど

よくわからないけれども、正のストレスと負のストレスみたいなものがあるのかもしれませんね。

何か思いついてワクワクしたいとか、優れたストーリーと出会って感動したい、みたいなことは正のストレスなのだろうと思うのです。

僕はいま「無職になって、負のストレスから離れられて嬉しい」と思っていますが、同時にぼんやりと過ごすということは、正のストレスからも遠ざかってるんですね。

「ストレス解消」という言葉がありますが、これは、自分にまとわりついているストレスを再構築しようという意味なのだと思います。

こうして「ストレスについて、あ〜だこ〜だ」と考えているのも、ただぼんやりと過ごすことに耐えられないからなのですね。

とりあえずデザインの仕事を辞めて、身の回りのことをいったんゼロに戻して、自分と向き合う時間を作ろうと思ってなった無職ですが「負のストレスが剥ぎおとされ、新しい正のストレスが芽生え始めている」というカタチの「ストレスの再構築」が始まっているような印象を持っています。

そうやって、無職になった自分を正当化しているだけなのかもしれませんが、今のところ腑に落ちてるのでヨシとしています。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。