follow hagi.life

扇風機がある生活の快適さ

2020.08.03

こんにちは、萩ドットライフ()です。

加齢とともに、心地いいと感じることが、だんだんと変わりつつあることを認識しています。これまで快適だと感じていたエアコンの冷風が痛く感じるようになったのですよ。なので30年以上ぶりに扇風機を導入しました、これがなかなか快適なのです。

エアコンの冷気を「痛く」感じるのです、老いですね

かれこれ30年以上ぶりに扇風機を買いました。

ずっと過去を振り返ってみると、高校時代まで育った実家の自分の部屋にも、大学進学した後のバレー部の合宿所にもエアコンはありませんでしたので、扇風機を使っていました。

大学時代は先輩から譲り受けた小さな、風量の調節機能すら付いていないものを使っていたような記憶があります。

社会人になって借りたのもエアコンの付いていないアパートでしたから、扇風機を使っていました。

このあたりまでが昭和時代の話ですね。

「昔は今ほど夏は暑くなかった」などと言われますが、僕の体感では、日が暮れてからの気温の下がり方が、今とは違ったような記憶があります。

「寝るときには扇風機を付けっぱなしにするな。風邪引くぞ」なんてことも言われてましたよね。

まだ昭和時代だったのか、平成に入っていたのか、そこまで憶えていませんが、僕はウィンドウ型エアコンを買ったのですよ。
たしか、冷房専用のタイプだったと記憶しています。

それとほぼ同時に扇風機を捨て、それ以来ずっと夏場はエアコンのみでに過ごしていました。

ずっと「エアコンでキンキンに冷房かけて、夏場でもしっかり布団をかぶって寝るほうが良い睡眠が取れる」なんてうそぶいていた時期が長く続いていました。
同居人には嫌われがちで、夏の間ずっとグチグチ言われていましたけれどね。

それが、50歳を超えたくらいから少々キツくなり始めたのですよ。

夜はスエットの上下を着て寝ていたので、そうでもなかったのですが、影響が出始めたのは昼間なのです。
エアコンの冷風を「痛く」感じ始めたのですよ。

社会人になったばかりの頃「エアコン効かせ過ぎだよ、これじゃ調子悪くなっちゃう」っていうオッサン・オバサンたちと、「外回りから帰ってきて、ようやく涼めると思ったらモワッとしてて不快です」っていう若手たちの戦いを目の当たりにしていたことがあります。

いまの僕は紛れもなく、オッサン・オバサン軍のメンバーですね。

あのときのあの方々の気持がよく分かるのです。
事務所内でカーディガン着てた人もいましたからね。

せっかく風が通る家を買ったのだから

東京と山口県萩市を行ったり来たりする、二拠点生活を続けていたせいもあるかもしれません。

ほんの少しだけ、夏の夜風の気持ちよさを見直してた部分もあったんですよ。

では、萩にいるときはエアコンを止めて窓を開けて過ごしていたかというと、そんなことはないのです。
むしろ逆で、東京のマンションにいるときよりも窓を締め切ってエアコンに頼って過ごしていました。

原因は「蚊」です。

東京のマンションは10階だということもあり、蚊がいないのです。
だから、窓開けっ放しでも大丈夫なのですよ。

前述の通り、エアコンの冷風が痛く感じるようになってからは、エアコンを付けつつ、窓も開けてるような生活をしていました。

二拠点生活中に滞在していたところは、実家といえども現在は両親と弟の家ですからね、僕は居候なのですよ。
家の周りの蚊の発生源を取り除いて回ったり、網戸を修理しなきゃと思っても、あまり差し出がましい行動をとるのはちょっと気がひけるのです。

以前「他人の趣味と向き合う ― 萩市の古民家を買うことにしました」という記事を投稿したように、僕は自分で自由にできる家を萩に購入しました。

東京のマンションも売却できたし、今月(2020年8月)には萩市に完全移住します。
(参考:東京のマンションに買い手がつきました

その萩市に買って、これから住むことになる家も、蚊の多い家なのですよ。

なんせ敷地の東側は水田。北側は竹やぶ。そして西側には石積みの上に生け垣、南側は水路。
そして敷地内には池があるし、草もぼうぼうなのです。

引越したらまずは、蚊の発生源を潰して回ったり、家の中に入ろうとする蚊を駆除することに苦心することになろうかと思います。

その対策さえちゃんとできれば、四方に隣家のない立地なので、上手く風が通ってくれる家なのです。

扇風機は、なかなか快適です

東京もようやく梅雨が明けました。
日中は30度を超えていますし、夜も25度前後くらいのようです。

それでも湿度が下がっているせいか、扇風機を回して空気を循環させておけば快適なのです。

むしろ梅雨の間は、気温が低いにもかかわらず湿気が不快でずっとエアコンを付けていたのですが、梅雨が明けた一昨日と昨日は扇風機だけで過ごしました。

就寝時には、風を自分には向けずに壁に当てて、部屋の空気を動かしつつ窓を開けて外気を取り込むようにしています。

心なしか、エアコンを付けていたときよりも睡眠の質と量が向上したような気がします。
起き抜けが快適なのです。

「子供のころの夏の朝って、こんな感じだったな」などと、昔を思い出しています。

そりゃ、ひと夏に何度かは「扇風機ダメだ! ヌルい風が回ってるだけじゃん。エアコンだエアコン、キンキンにしなきゃ」って日もあるでしょうけどね…。

今さらながらに「こんなことなら、もっと早く扇風機を買っとけばヨカッタ」などとも思うのですが、ほんのちょっと前まで「冷房キンキンで布団かぶって寝たほうが快適」なんて思っていたわけなので、これも老いからくる行動の変化ですよね。

エアコンの冷風を痛く感じるようにならなければ、扇風機にはたどり着けていないのです。

自分の身を置きたい環境やら、視界に入れておきたい景色やら、心地いいと感じることやらが、だんだんと変わりつつあることを認識していますし、それに抗わずに行動することがとても快適なのです。
(参考:風通しの良い場所へ、見晴らしのいいところへ

扇風機の導入も、萩市への移住も、その一環なのです。
あと2週間で、僕は萩人になります。山口県萩市への移住準備が、着々と進んでいます

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。