follow hagi.life

「自分は運がいい」と思っておけば、だいたいオッケーな理由

2019.05.23

こんにちは、萩ドットライフ()です。

「自分は運がいい」と思っておけば「考え続けること」「行動し続けること」に対してポジティブになれるのですよ。これが僕が50代半ばまでフリーランスのデザイナーを続けてこれた理由だと思っているのです。だから再び行動をすることもできるのです。

結局、想定外のことばかり

こうしてブログを書くようになったからなのか、長年続けてきたデザイナーという職業を辞めようとしたり、東京を離れて田舎に移住しようとしている、人生の転機だからなのか、昔のことをよく思い出すのですよ。

50代半ばになる今まで、フリーランスのデザイナーを続けてこれたことには感謝しかありません。
フリーになったのは、33歳のときでした。
ずっと「途中で仕事がなくなったらどうしよう」「もうサラリーマンに戻るったって、なかなか採用されないよな」という恐怖と不安をうっすらと感じ続けていました。

僕は「運がいい」のです。

後から振り返って「ああいう判断をしたから上手くいった。こう行動したから仕事にありつけた」などと思うことは多いのです。
このブログでもそうですし、飲み会などでそんなことを語ることもあります。

そんな話を聞きたがってる人もいますから、ちょっと大袈裟に「盛った話」をしたことも一度や二度じゃありません。

ただ、それほど「計算通り」だったわけではないことは自分が一番わかっているのですよ。
(参考:「最初から分かってた」なワケないじゃん

もちろん、ずっと「自分が上手くいく方法」は考え続けて来ましたし、計算もし続けました。でも「なんで上手くいったのか、よくわからない」要素が多いのですよ。

ずっと、迷走を続けてきたように思います。
今こうして、セミリタイア生活をはじめたり、デザイナーを辞めて、また何かの初心者になりたいと考えていることも迷走なのかも知れません。

でも、あとから見ると迷走を続けた軌跡のさまざまな点が、なんとなく1本の線に見えたりするものなのですよ。
「なんか知らんけど、上手くいってくれて助かったな」と。

運の良し悪しは、自分で決めていい

勝った負けた、成功不成功、評価の良し悪しに関して、それらの場面々々での自分のことや、周囲の人々のこと、社会環境などをすべて把握していて「こうやれば、こういう結果が出る」と説明ができていたかというと、まったくそんなことはないのです。

あとから振り返ってみて、なんとなく話を構成しているだけなのですね。創作なのです。
自分自身でも、あまり再現性を感じられないのです。

当然、その当時は「こうすればうまくいく」と思いながら行動をしていたはずなのですが、その理論に効果があったかどうかは謎なのですよ。

だから、今こうして新しい行動を取りつつある現在、「あのときの方法論を、もういちど繰り返そう」という気にならないのです。
あのときには、あのときの「運」があったから上手くいったのであって、それが繰り返されるものではないことは、自分が一番わかっているのです。

今回は今回なりの「こうすればうまくいく」を考え続けないと、「運」はやってこないのですよ。
「オレは方法論を知っている」とか「自分は能力が高い」と思ってしまうと、そこで思考停止してしまうのですよ。

たとえそれが、辻褄が合うものだったとしても、現実に起こったことを思い出すと「なんで上手くいったのかな?」と不思議に感じることの方が多いのです。

だから、僕は「運がいい」のです。
「運の良し悪し」は自分が勝手に決めていいものなのですよ。

「運がいい」と思っておけば、行動しやすいのです

「自分は運がいい」と思っていると、「こうすればうまくいく」を考え続けることが楽しくなりますし、「行動する」ことのハードルが下がるのですよ。

「今回もたぶん大丈夫だろ、やっちゃえ」と。

たぶん、頭の中がそういうクセになっちゃってるのですよ。
「運がいい」は、自分で勝手に決めていい「思い込み」にしか過ぎないのですが、それがセルフイメージを構築してくれるんでしょうね。
楽しいことや嬉しいことをインプットしやすい状態になってくれてるし、これから起こす行動についても、ポジティブに処理してくれている感じなのです。

結局、僕がずっとフリーランスのデザイナーでメシを食ってこれたのは、要所々々で「数打って当たった」からだと思うのですよ。
何歳になってもコンプレックスを克服できない」で書いたように、僕はデザインに関する教育を受けていないことがずっとコンプレックスでした。今でもそうです。

だからずっと「考え続けること」「行動し続けること」にこだわってきました。
1990年代のネット黎明期にWeb制作に手を出すことができたのも、そういう考え方のおかげだと思います。
(参考:Webはチャチくてダサかった

開業当初、一旦デザインの仕事から離れて、舞台公演のプロデュースをし、借金だらけになっていたとき、Web制作をはじめていたおかげで仕事にありつけたし、50代半ばになる今までの生活を支えてくれたのですから。

これも「計算通り」ではなくて「運が良かった」のです。

「自分は運がいい」と思っておけば「考え続けること」「行動し続けること」に対してポジティブになれるのですよ。
これがいちばん大切なことだったと感じています。

もちろん、他にも「人間性」とか「本気度」とか、いろいろありますけど、まずはこれでしょうね。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。